申し分のない設備やサービスに加え、個性と風格、逸話を有する宿。
「名門の宿」は世界各地のホテルや旅館を体験したmoment編集室によるセレクションでお届けします。

名門の宿 第5回
ホテル・メトロポール・モンテカルロ モンテカルロ(モナコ公国)

Hôtel Métropole Monte-Carlo

写真・岡村昌宏 文・moment編集室

貴族的なムードとモダンさが調和したホテル・メトロポール・モンテカルロは、百数十年の歴史を経てなお、現代のセレブリティたちに愛されている。

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アプローチの奥に佇む本館。ライトアップされ、より壮麗な佇まいに。

開放的でミステリアスな、モンテカルロの隠れ家へ

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1886年、初代ホテル・メトロポール・モンテカルロが、ローマ教皇レオ13世の所有地に建てられた。優美でデカダンなベル・エポック様式のホテルはまたたく間に王侯貴族を魅了し、モンテカルロを代表する社交場のひとつとなった。

それから百数十年後。貴族的なムードとモダンさが調和した21世紀のホテル・メトロポール・モンテカルロは、現代のセレブリティたちに愛されている。

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内装はモロッコ、フランスなどで高級リゾートを手がける建築家のジャック・ガルシア。アースカラーでまとめられたロビーでは、ソファでくつろぐ人びとの話し声が低く、心地よく響く。開放的であり、同時にミステリアスな隠れ家のような空間。館内に漂うエキゾチックなムードが、ガルシアの真骨頂だ。観光客の多くが訪れるメトロポール・ショッピングセンターに隣接し、オペラ座にほど近い場所ながら、外界とは無縁の静けさに心和む。

客室は全126室。エレガントなファブリックと東西のアンティークが配されたクラシックな客室からミニマルデザインのモダンな客室まで、一つひとつテイストが異なり、それぞれにガルシアのこだわりが貫かれている。顧客の多くが、お気に入りの部屋を毎回指定するという。

2013年には、カール・ラガーフェルドがデザインした海水プール&レストラン「オデッセイ」が誕生。ギリシャ神話を思わせるスタイリッシュなアートワークが目を引くが、プールサイドで、あるいは屋内のダイニングで朝から夜まで本格的な食が楽しめるというのもオデッセイの特長だ。

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このオデッセイを含め、ホテル内3軒のレストランすべてを監修しているのが、世界に名だたるシェフ、ジョエル・ロブションだ。特にミシュラン2つ星を獲得している「ジョエル・ロブション・モンテカルロ」は宿泊客のみならず、地元のマダムでいつも盛況だ。現場では、30年以上彼の下で働き、その哲学を知り尽くしたエグゼクティブ・シェフ、クリストフ・キュサックが腕をふるう。「地中海らしさを出すこと」を命題に、土地の食材を使い、イタリアやレバノンなど地中海のスパイスを加えた繊細な味わいはぜひ体験したい。また、ロブションが手がけた初の日本食レストラン「YOSHI」も1つ星を獲得している。

Hôtel Métropole Monte-Carlo

ホテル・メトロポール・モンテカルロ

住所:4 Avenue de la Madone
電話:377 93 15 15 15
日本での問い合わせ先:ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド 電話:0120-086-230
URLhttp://www.metropole.com/

(2016年3月/取材は2015年10月)