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Yokota's Golf Lesson Series
明日のラウンドで即、実践!
横田英治の『スコアメイクのポイント』
VOL.3 アプローチ~本番モードで練習しよう

スコアメイクの急所となるポイントに的を絞り、横田英治プロが即効で結果を生むアドバイスをお伝えする「明日のラウンドで即、実践! 横田英治の『スコアメイクのポイント』」。練習場で、ピンめがけてひたすらボールを打ち続けるだけではアプローチ上達は難しい。横田プロが提唱する、本番につなげるための練習法とは?

打つ球数は半分でいい

ゴルフは常にターゲットを狙う競技です。ドライバーだったらフェアウェイ、セカンドショットならグリーン、アプローチはピン、そしてパターではカップという具合に、常にターゲットに向かって飛んでいかなければミスショット。例えドライバーが300ヤード飛んでも、20ヤード右に行ったとしたら、それはミスショットなのです。

今回のテーマであるアプローチで言うならば、めちゃくちゃスピンがかかったボールがピンの10ヤード手前に止まったとします。アマチュアの方は「おお、スピンが効きすぎて止まっちゃったか〜」と、むしろ喜ぶ人も多かったりしますが、これはミスショット。なぜなら、自分が狙ったところにいかにボールを運ぶか、という結果こそが重要だからです。

第1回第2回のドリルでレベルアップした自分のスキルを、コースで発揮できるためにはどうすればいいでしょうか。
アプローチ練習をする時は、ボールがたくさんあるから、どんどん打ってしまう。これでは”球打ちの作業”になってしまい、”コースで上手にボールをピンに寄せるための練習”とは別物です。

今まで50球打っていた人は20球でいいです。100球打っていた人なら50球でいい。球数は半分になってもいいから、必ずやってほしいのがこれから紹介する練習です。

球数が問題ではない。大事なのは”身になる1球”を打つこと

本番前に”仮想ボール”を打つ

ステップ1は素振り。素振りをする理由は”距離感のリハーサル”です。できれば1回か2回で距離を決めてほしい。素振りは距離感を決めるために絶対必要な手段です。そもそも、素振りをしないで打っている方は、距離感は無視していると言えます。
素振りでの注意ポイントは、ターゲットを見て「どこに落として、どう転がると寄っていくか」をイメージしながら行うこと。ボールを見ながらでは、距離感が出るはずがありません。

そしてステップ2がセットアップ。フェース面を自分の打ちたいところにしっかりと合わせます。

素振りで距離感、そしてセットアップで方向性が決まりました。ということは、この段階で、すでにイメージで仮想ボールを1球打っていることになります。
つまり、実際に打つのは(実質的に)2球目なのですから、2回打てば寄りますよね、という単純な話で。アプローチが上手な人たちは、この作業を行っているのです。

流れでいくと、①素振りで距離感を決める。②セットアップで方向性を決める。そして、③第2回の、スポーツタオルとメトロノームで学んだボディドリルを実践。
「素振り」「セットアップ」「打つ」の3点セットが唯一、アプローチを上達させてくれる練習方法だと言えます。

練習でいいリハーサルができると、本番のラウンドにもつながります。
みなさんも本番ではかなり真剣に素振りやセットアップを行うと思います。でも、レンジでの練習風景を見ていると、ボールがまだ転がっているのにもう次の球を打つ体勢に入る方もいたり……。

「素振り」「セットアップ」「打つ」の3点セットを普段の練習でも心がけておけば、練習からのフィードバックをコースで活かすことができる。ところが、3点セットを普段はやらずに本番でだけ実践しようにも、練習からのフィードバックがないので、成功率が低いのです。

ショット前の素振りで距離感を、フェースをターゲットに合わせるセットアップで方向性を決める

1球ごとに狙うピンを変える

3点セットの他に、アプローチ練習の基本的なことをもう1つお教えしましょう。
アプローチ練習は2球続けて同じ距離を打ってはいけません。なぜなら、コースでは必ず1発勝負だからです。
レンジでピンを狙ってショートしたとします。次に同じピンめがけて打つときは、最初より振り幅を大きくするから、より近くには行くでしょう。でも、それはイメージで距離感を決めて打ったとは言えません。

だから、奥のピンに向かって1球打ったとしたら、次は近くのピンを狙う。今度は違う素振りが必要になりますよね。
そうやって、違う距離を交互に打つことによって実践でのレベルが上がってきます。同じターゲットにポンポン打って、「あ、寄った!」。1球目は寄らなくても、20球目は寄りますよね。

練習場に行って、50ヤードの旗を狙って打ったら次は30ヤード、30ヤード打ったら50ヤード……。1球ごとにリセットして、違うイメージを持って、常に1球目の意識で行う。こうすることで、より実践に近い練習ができます。
量より質の、より濃い練習をみなさんにしてもらいたい。これが、最初に「今まで50球打っていた人は20球でいい」と言った真意なのです。

距離が異なるピンを交互に狙うことで、1球ごとに違うイメージで臨むため、アプローチ感覚が磨かれていく

(プロフィール)
横田英治(よこたえいじ)

1971年広島県生まれ。15歳でゴルフを始め、1996年プロテスト合格。これまで多くのゴルファーにレッスンを行い、岸部桃子プロは昨年、待望の初シードを獲得した。昨年6月1日、東関道・千葉北インターから500メートルという恵まれた立地に会員制ゴルフサロン「クラブハウス」をオープン。レクサスカード会員の皆様が入会の際には入会特典として「クラブハウス オウンネームゴルフボール1ダースをプレゼント。なお、横田プロ自身もレクサスユーザーで、RXを愛用している。

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