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お好きにチョイス、バンコク4日間2プレー
観光もグルメも楽しめるタイの首都バンコクは世界的な名コースが揃う、「ゴルファーの楽園」

海外ゴルフ旅の中で、リピーター率が高い東南アジアのゴルフ王国・タイ。特に首都バンコクは、日本からアクセスが良く、クオリティが高いゴルフコースが多数あり、プレー後は観光やグルメも満喫できる、楽しみが尽きない街です。そこで今回は、個性豊かなコースが揃うバンコクの中でも、特にお勧めしたいゴルフコースと、バンコクゴルフ旅の魅力をご紹介します。

今と昔が調和する美しい街・バンコク

東京から直行便で約7時間、「東南アジアのハブ」ともいわれるタイの首都バンコクは、高層ビルが立ち並ぶ華やかな大都会の中に、王宮や寺院など歴史を感じさせる建造物が混在し、「今と昔」が調和した美しい街です。

チャオプラヤー川沿いに立つタイの三大寺院の一つ、「ワット・アルン(暁の寺)」。繊細で煌びやかな装飾は美しく、夜はライトアップされ幻想的な風景を見ることができる。
王宮や寺院巡りは、バンコク観光のハイライト。タイのゴルフはスループレーが基本のため、ゴルフの後は観光に出掛ける時間もたっぷりあるのがうれしい。

1プレーヤーにキャディ1名帯同で快適にプレー

タイ国内には270以上のゴルフコースがあり、東南アジア随一。バンコクとその近郊が最も多く、クオリティの高さも世界レベル。欧米のプロツアーを開催するコース、ラグジュアリーなリゾートコースなどバラエティに富み、いずれもリーズナブルな料金でプレーできることが最大の魅力です。加えて、1プレーヤーにキャディ1名帯同、カートがフェアウェイに乗り入れできるコースが多く、ストレスフリーのゴルフが楽しめます。

“微笑の国”と言われるタイの温かなおもてなしは、ゴルフコースでもしかり。しっかり教育されたキャディのきめ細やかなサポートで、気持ちよくプレーが楽しめる。

欧州ツアーの舞台、景観美と戦略性に優れた18ホール
<アルパイン・ゴルフ&スポーツクラブ>

世界基準のゴルフコースが多数あるバンコクのゴルフコースの中でも、特にお勧めしたい4つのコースをご紹介しましょう。

まずは、欧州ツアーの開催歴もある「アルパイン・ゴルフ&スポーツクラブ」です。開場は1996年、アメリカを中心に、多くの名コースを手掛けた名匠ロナルド・M・ガールによるデザインで、バンコクの中心部から車で50分ほどの位置に広がる18ホールです。

アイランドグリーンが印象的な、11番パー4。池と木々に囲まれたグリーンは難しいが美しい。

2000年の欧州ツアー「ジョニーウォーカークラシック」では、タイガー・ウッズが25アンダーという記録的なスコアで優勝したことから、世界的に有名になりました。タイ駐在の日本人にも名コース(難関コース)として知られており、キャディの質はもちろん、施設の充実度も一流。うねった丘や池、バンカーが要所要所に設けられており、好スコアを出すには高い戦略性が必要ですが、どこをとっても絵になる美しいコースで、多くのゴルファーが憧れるコースでもあります。

18番パー4は、グリーン手前に小川が横切り、ティーショット、セカンドショットともに気が抜けない。
巨大なバンカーがプレッシャーになる9番パー4。縦長の2段グリーンの攻略には正確なショットが必要。

スリリングなプレーが楽しめる、新進気鋭デザイナーの自信作
<ニカンティ・ゴルフクラブ>

タイのゴルフコースと言えば、R・T・ジョーンズやジャック・ニクラスなどのレジェンドが設計することが定石でしたが、2015年オープンの「ニカンティ・ゴルフクラブ」は、自国タイの新進気鋭のデザイナー、ピラポン・ナマトラによる設計。彼は1990年代に、前述の名設計家のもとで多数のゴルフ場設計と建設に携わり、その後ゴルフコース設計会社「ゴルフ・イースト社」を立ち上げた、話題のデザイナーです。

印象に残るホールが多く、正面に大きな木が立ちはだかる6番パー5もその一つ。木を避けて打っていく正確なショットが必要となる。

「とにかく斬新」と話題のコースは、「公平にプレーできるように」と、パー3、パー4、パー5を6ホールずつに振り分けた18ホールにしていることが最大の特徴。スタートホールは、1番、7番、13番からの3ウェイで、スコアカード自体も1~6番、7~12番、13番~18番と6ホールごとにスコア合計を出して、最後に合算する仕組みです。

フェアウェイは全体を通してうねり続け、そこにマウンドや窪地が入り、平らなライから打てるエリアが限られています。パー4、パー5でグリーンを狙うアプローチショットは、打ち上げが多く、距離感を合わせるタッチが必要。ビギナーにはやや難しいコースですが、反面、誰もが挑戦したくなるようなホールの連続で、スリリングなゴルフが楽しめます。

16番パー3は、距離感に加えて方向性も必要。ティーイングエリアの周りは、ウェイストエリア。
左にドッグレッグしていく1番パー5は、戦略性と優れた景観を兼ね備えたホール。

T・ウッズが海外初優勝を飾った、タイの超名門
<タイ・カントリークラブ>

タイを代表する超名門「タイ・カントリークラブ」は、開場直後の1997年に開催された「ホンダクラシック」でタイガー・ウッズが海外初優勝を飾ったコースとして有名。今でもロッカーNo.1には、タイガーのネームプレートが残されており、タイでは誰もが憧れるコースです。

全体的にフラットでフェアウェイも広く開放的。ハワイ産の芝「パスパラム」が敷き詰められ、青々として緑は見た目も美しく、いつでも最高のコンディションでプレーすることができます。比較的フラットなコースですが、池やバンカーが随所に配置され、プレッシャーに打ち勝つ強い心と精度の高いショットが必要。ただし、トリッキーなホールは少なく、ビギナーでも楽しめるレイアウトです。
池や豊富なデザインのバンカーが随所に配置された、変化に富んだレイアウトが特徴。

プレーの後は、「ザ・ペニンシュラ・バンコク」が経営するクラブハウス・レストランで、美食を堪能するのもおすすめ。タイ料理や各国料理だけでなく、刺身や天ぷらなどの本格的な日本料理も味わえるレストランは、エレガントな空間が広がり、まるで高級ホテルのダイニングのよう。コースだけでなく、クラブハウスのクオリティの高さも魅力です。

重厚感のあるクラブハウス。ロッカールームには、広いプールやサウナなどプレー後の疲れた体を癒す設備も備える。

名匠ギル・ハンスの新作、世界レベルのリンクス誕生
<バリシアー・ゴルフリンクス>

2021年秋に誕生した「バリシアー・ゴルフリンクス」は、世界中で数々の名コースを手掛けた名匠、ギル・ハンスが設計した、いま注目のゴルフコースです。

元々あったゴルフコースを、改修ではなく完全に造り直し完成させて最新リンクス。

ゴルフの原点であるスコットランドのリンクスを彷彿させる18ホールは、米国のゴルフ黄金期にニューヨーク・ロングアイランドに存在した伝説のゴルフコース『リドーゴルフコース』をモチーフ。「リンクス」という名が付けられたように全体的にフラットですが、フェアウェイの細かい起伏や小高い丘や山のように盛り上がったグリーンなど変化に富み、バラエティ豊かなホールが続きます。
たとえば、丘を越えてグリーンを狙っていく10番パー4は通称「アルプス」、フェアウェイに小さなバンカーが点在する11番パー4は通称「ラグーン」。飛距離もショットの正確性も問われるコースであり、早くも国内屈指のリンクスと評されています。

フェアウェイにバンカーが斜めに点在する、11番パー4「ラグーン」。

タイの玄関口・スワンナプーム国際空港から車で25分という好立地にあるので、バンコクゴルフ旅に最終日、帰国する前に立ち寄って、話題のリンクスをいち早く体感することをお勧めします。

海外ゴルフが初めての人にも、何度も行ったことがある人にもお勧めのバンコク。ゴルフツアーなら、現地で日本語を話せる係員がコースまで案内してくれるので、安心です! これから迎える春、そして秋から冬にかけて旅を計画している人は、ぜひ候補にして欲しいデスティネーションです。

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