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LEXUSで行く旅グルメ
群馬・前橋に、クルマを飛ばして食べに行きたいフランス料理店が登場!「セパージュ」

週末、クルマを飛ばしてどこかへリフレッシュしに行きたい。もしあなたがアートと美味しいものが好きなら、群馬県前橋市はいかがでしょう? 市立美術館「アーツ前橋」、世界のトップアーティストの生きたアートを感じられる「白井屋ホテル」、今年登場した人気のギャラリーの集合体「まえばしガレリア」などを巡った後、群馬のエスプリを感じる洗練のフランス料理を堪能するコースがおすすめです。

Text:Misa Yamaji(B.EAT)

アートの街に進化しつつある前橋に現れた注目店

最近、前橋がアートの街として注目を集めているのをご存知でしょうか。先駆けとなったのは、藤本壮介氏の建築でリノベーションされた「白井屋ホテル」。レアンドロ・エルリッヒ氏、杉本博司氏、宮島達男氏、ジャスパー・モリソン氏、と名だたるアーティストやデザイナーたちが手がけた作品が楽しめます。そんなホテルを中心に、市立美術館の「アーツ前橋」などを巡るルートを楽しみに、国内外からアート好きが集まるようになりました。

さらに2023年5月、アートギャラリーとレストラン、レジデンスからなる複合施設「まえばしガレリア」がオープン。元映画館があった地に誕生した平田晃久氏による建築は新しい前橋の名所となる予感です。

前橋ののどかな商店街に突如現れる、斬新な建物。

「まえばしガレリア」の1階には、「タカ・イシイギャラリー 前橋」(9月3日までは竹村京氏の作品展示)と、「小山登美夫ギャラリー」(9月3日までは蜷川実花氏の作品展示)と3つの有名ギャラリーが交互に展示する「ギャラリー2」が入っています。

そのギャラリーが立ち並ぶ奥に2023年6月にオープンしたレストランが「セパージュ」です。

神秘的な雰囲気が漂うカウンター。

「セパージュ」のオーナー、竹内真氏もアートコレクターで知られた人物。店内もアートを愛する目の肥えた人びとを存分に楽しませるエッセンスが散りばめられています。

扉を開け、バースペースを通り、ダイニングスペースに向かえば、そこには湾曲する天井に包まれるように配置されたライムストーンのカウンター。外界をシャットアウトし、瞑想できるような空間には、さりげなく現代アートが飾られています。

名店仕込みのフランス料理と銘醸ワインを楽しむ

「セパージュ」というワインにまつわる店名に表現されているように、ここで楽しんでほしいのは、ソムリエ・内藤大治朗氏が選ぶ素晴らしいワインと、シェフ・石橋和樹氏が作る、群馬の食文化を独自に解釈してモダンに昇華させた料理。

「地産の食材を使うのはもちろんですが、それだけにこだわることはしないです。わざわざこの場所に遠方からも足を運んでいただくために、食べてほしいと思う自分が見つけた食材を日本各地から取り寄せて、芯のあるフランス料理を作っています」と石橋氏は話します。

シェフの石橋和樹氏。

石橋氏は、「アピシウス」で8年間働きフランス料理の基礎をみっちりとからだに叩き込み、その後ミシュラン三ツ星の「レフェルヴェソンス」で4年間修業した人物。

アピシウス仕込みのしっかりとしたフランス料理らしい骨格に、レフェルヴェソンス仕込みの自由闊達な食材の合わせ方や表現が融合した、バランスのいい現代のフレンチがこちらの持ち味です。

「上州地鶏/金華ハム/サマートリュフ」。

例えば、コース前半に登場する「上州地鶏/金華ハム/サマートリュフ」。すべての料理のベースとなっているコンソメをまずは味わってほしいと考えられた一品です。通常フランス料理のコンソメといえば、鶏肉と牛肉でとるものですが、こちらでは地鶏と金華ハムがベース。一口含めば複雑なうまみとほどよい塩味がからだに染み入るのですが、塩などの調味料は一切使っていないとのこと。地鶏のあっさりとした味わいと金華ハムのコクを加えたスープは中華料理の蒸しスープの要領で作っています。そこにトリュフをたっぷりと入れることで、一気にフランス料理の顔になるのです。

「焼きまんじゅう」。ソーテルヌがセットで付いてくる。

また、群馬ならではの食文化を取り入れた料理も。例えばこちらの「焼きまんじゅう」。群馬県の郷土料理でもある焼きまんじゅうと、「アピシウス」のスペシャリテ「ブリオッシュとフォアグラ」からインスピレーションを得た一品です。

独自に配合し生地を、太白ごま油でカリッと揚げ焼きに。アツアツのカリッともちっと焼き上げた生地と一緒に食べると、冷たいフォアグラのテリーヌがほどよくとろけて至福の味わい。合わせたソーテルヌとの相性も抜群です。

銀の鴨/十石味噌/ピマンデスペレット

メインの「銀の鴨/十石味噌/ピマンデスペレット」は、青森で育てられた銀の鴨をじっくりオーブンと炭火で焼きあげ、群馬の十石味噌と黒ニンニク、黒七味を使ったソースを添えて。ソースには牛すじからとったスープを加えることで、日本的なニュアンスが不思議とフランス料理としてすっとからだに入ってきます。日本で育てた銀の鴨はフランスの鴨とは違うすっきりとした味わいが魅力ですが、コクのあるソースと合わせることで、ボルドー産のワインを合わせてもピタリとハマります。

貴重なワインも登場するペアリングは33,000円(税込み・サービス料別)

石橋氏が作るフランス料理には、銘醸ワインが合うとソムリエの内藤大治朗氏。遠方からでもワインと食事を楽しみに来てほしいと、都内に負けないワインの品揃えは圧巻です。

目の前で仕上げられる、群馬の食文化を溶け込ませた洗練のフランス料理は、わざわざここまで食べにきたくなる魅力にあふれています。ぜひゆっくりと週末に、アートを楽しみがてら訪れてはいかがでしょうか。

cépages(セパージュ)

住所:群馬県前橋市千代田町5-9-1 まえばしガレリア1階
営業時間:レストラン 18時~20時30分、バー 21時~24時
定休日:水曜日、月に2日不定休
予算:おまかせコース12皿前後  33,000円(税込み・サービス料別)
グラスワイン2,200円~、ワインペアリング  33,000円(税込み・サービス料別)
電話:027-212-2990
URL:https://www.instagram.com/cepages_restaurant/

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