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愛車をカスタマイズ
新世代LEXUSのモデルで表現されるMODELLISTAらしいカスタマイズ、そしてクロームパーツの先に見える景色へのこだわりとは

販売店での新車注文時や納車後のあらゆるタイミングで購入できるLEXUS車用のカスタマイズパーツ、なかでもラグジュアリーさを引き立たせるためのエアロパーツブランド「MODELLISTA(モデリスタ)」のパーツ群は、装着したオーナーさまから高い満足度を獲得しています。その人気の秘密を探るため、MODELLISTAのデザイナーである久世峻大氏に話を聞きました。

Text:Yohei Kageyama
Photo:Takashi Akamatsu/TOYOTA CUSTOMIZING & DEVELOPMENT

ベース車のデザインコンセプトを理解するところから始まるモデリスタパーツの開発

「愛車のあるクルマライフを楽しむ」とひと言で言っても、この言葉には日常的なシーンで快適に移動する、ロングドライブする、オートキャンプ場でのアウトドア、友人4人と同乗して行くゴルフなど楽しみ方はさまざま。人それぞれです。そんな数ある楽しみ方のなかでも人気を高めつつあるジャンルがカスタマイズです。

ひと昔前であればエンジン性能や走行性能の向上を目的に行われてきたカスタムですが、近年は「愛車にさりげなく個性を出したい」や「人とは違うクルマに乗りたい」などの需要に後押しされるようにマーケットは拡大してきました。

もちろんLEXUS車でも愛車カスタムの需要は多く、そんな楽しみ方を提供しているのがトヨタカスタマイジング&ディベロップメントです。その名のとおりトヨタ車やLEXUS車のお店で販売されているカスタマイズパーツのメーカーで、LEXUS車向けのモデリスタパーツは、クルマのラグジュアリーさをプラスするエアロパーツブランドとして知られています。

フロントマスクに装着されているのはフロントスポイラーとヘッドランプシグネチャークロームのふたつ。車種ごとに新開発されるホイールは、MODELLISTAの世界観を反映してダークスパッタリング加工が施される。

いわゆるディーラーオプションとして販売されているため、販売店での装着から3年/6万kmの保証が適用される安心さがある一方、大きな特徴はやはり品質の高さとラグジュアリーさを引き立たせるデザインではないでしょうか。

最新LEXUS車のなかでもRXやLX用のモデリスタパーツを開発したデザイナー、久世峻大(くぜ しゅんた)氏によると、クルマと響きあう一体感やさまざまな感情を昂らせる「レゾネイティングエモーション」をMODELLISTAのデザインフィロソフィとして掲げているといいます。響きあう一体感とはつまりベース車両となるLEXUSの特徴や世界観に寄り添うコンセプトで、そこに躍動的で生命力のあるデザインを宿すことがMODELLISTA独自の世界観の表現だと解説します。

久世峻大(Shunta Kuze)氏
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント 開発本部 内外装技術部 デザイン室 スタイルクリエイトグループ 主任。2013年入社。最近では従来型RX(後期型)や新型RX、新型LXのモデリスタパーツ、トヨタマリンとのコラボで誕生したPONAM-31 Z Gradeを担当。

久世氏がデザインした新型RX用モデリスタパーツを例に見てみると、クロームパーツをボディ各部に配置しつつも、どこか大人びた印象を感じられます。

久世氏は「RXをはじめとする新世代LEXUSのモデルは、キャラクターラインによる個性の強調やクロームパーツを減らしていると感じました。これは曲面の立体的なボリューム感で、フォルムやプロポーションをより重要視した新世代のデザインと捉えています。対してMODELLISTAは、これまでクロームメッキによる個性化を図ってきたブランドですが、新しいLEXUSの世界観を逸脱して崩さないようなクロームパーツの配置を意識しています」と、LEXUS×MODELLISTAの調和を図るデザインコンセプトを語ります。

カタチを造り込むだけでは足りない、MODELLISTAの光に対するこだわり

そもそもRXはSUVでありながらボディサイドのシルエットは伸びやかな印象としています。そのためモデリスタパーツにおいても、ボディサイドの造形を創り出すサイドスカートやクロームパーツを水平方向に伸ばし、またサイドスカートの後端とリヤスカートの両端に上下方向の厚みを持たせることでスタンスのよさを演出しているのです。

フロントマスクのクロームパーツを少なく華美な印象を控えめにしている反面、ボディ半分からうしろで加飾を強くされています。このバランス感覚はベース車のデザインを分析し、特徴あるリヤフェンダーの力強さを強調した結果生まれたカスタマイズデザインとなります。

RXユーザーの多くはリヤのデザインで迫力や威厳を求める傾向があると分析しています。そのため、ワイド感を強調するようにクロームパーツをレイアウトし、ボディカラーを走らせることで車体に厚みを表現し、ダイナミックなリヤスタイリングとなるカスタマイズパーツを用意しています。

ところが、意識しているのは響きあう一体感だけではないと久世氏は言います。「ベース車に寄り添いすぎるとカスタマイズパーツとしては無個性となってしまい、それはもうMODELLISTAではありません。MODELLISTAはベース車とひと味違った世界観を表現することでユーザーの選択肢を広げたいと考えています。だからこそ同じ方向を見ながらも、独自のデザイン路線を模索しています。これはとても難しいですが、やりがいもあります」

そうしたセンシティブな世界観を創り出すため、クロームパーツの使い方には強いこだわりがあるようです。配置するクロームパーツの大きさや形状など、デザイン性へのこだわりはもちろん強く感じられます。ところが、デザインスタジオにある約200インチの大画面にCADデータを映し出しながら久世氏が見つめていたのは、クロームパーツの先に見える景色でした。

鏡のようなクロームの輝きは美しさを表現する強力なアイテムですが、一方で周囲にあるものすべてを鮮明に映し出してしまいます。反射するものが空や森などの色彩を持っていれば美しさも増幅されますが、ブラックの外板色やモノトーンな地面ばかり映していたのではクロームの魅力も半減してしまうでしょう。

クロームパーツがより輝いて見えるためのデザインへのこだわりは強く、オートデスク社のソフトウェアを使ってなにが映り込むのか入念なチェックが行われます。

そこで久世氏らMODELLISTAのデザイナーやデジタルモデラーは、CADデータを使っての映り込みの検証と調整を行っているのです。造形物のデザインとしては凹凸をつけるようにパーツ各部をもっと立体的に表現したいが、その影響で反射する像がバンパーや地面になってしまうとMODELLISTAを象徴するクロームパーツが際立たないのだと言います。より明るく輝きを放つためのデザインは研鑽され、こうして出来上がったパーツ群はほとんどのLEXUS車にディーラーオプションとして設定されています。

LEXUS NXが2021年10月に登場して以来わずか2年も経たないうちに、LXやRXなどSUVを中心にフルモデルチェンジ、そして新型車の登場によって新世代LEXUSは数を増やしてきました。さらに今後はラージサイズミニバンのLMやコンパクトSUVのLBXも2023年秋以降に登場、また従来は日本市場に導入されてこなかった大型SUVのGXまで発売を噂されて、勢いはさらに増していくはずです。

次に登場するLEXUS車はモデリスタパーツでどのような輝きを放ち、どのような景色を映し出すのでしょうか。

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