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The New Standard in CA
新しいカリフォルニアの日常

2020年、世界を一変させたコロナ・ウイルス。良くも悪くも私たちの暮らし方を変えました。新しい生活スタイルが提唱され浸透し始めている今、全米でも最多の感染者を出しながら、常にライフスタイルの最旬を生み出してきたカリフォルニアでは、いまどのような暮らしの変化が起きているのか、現地よりレポートします。

Text/Yusuke Makino @ Los Angeles, California
Photo/ Visit California

世界を一変させた事変から
戻り始めた日常

マスクが一般的でなく、マスクをしているだけで病人と思われていたアメリカでは、新型ウイルスの感染拡大が騒がれ始めた当初、まだマスク姿の人は多くはありませんでした。ところが店舗がクローズになり、装着が義務化された頃にはマスクをすることが人々の日常になりました。

一方、道路状況を見てみると、全米の中でも有数の渋滞が発生するロサンゼルス近郊。毎日ひどい渋滞に悩まされていた各フリーウェイも、ロックダウンと共に通勤や通学で移動する人が一気に減ったため、一時的に交通量がガクンと減りました。製造現場や医療機関、生鮮食品関連などを除くほとんどの仕事は、すべて自宅でのリモートワークに切り替えられたからです。

この生活から間もなく1年が経とうとしていますが、物理的に出社の必要がない多くの人は引き続き自宅で勤務を続けています。ところが当初は渋滞がなくなった道路も徐々に車の数が戻ってきていて、昨年末あたりからフリーウェイの混雑は時間によっては元通りになっているところも少なくありません。また、空の便も大きな影響を受けましたが、特に国内移動では変化が出始めています。エアラインの需要はワクチン接種開始後に順調に回復してきているようで、ガラガラだった空港のターミナルにも徐々に旅行者が戻ってきている事を実感します。

明暗を分けた小売店/飲食店

外食好き、映画好き、そしてショッピング大好きなカリフォルニアの人たち。ところがコロナ禍では彼らの楽しみが一気になくなり、特に飲食店の店内飲食禁止というルールが大きな影響となりました。飲食店の営業条件が一時的にTo Goオーダーのみとなったため、営業を継続できなくなったレストランは少なくありません。ところが逆に人気のあるTo Goメニューを持っていたり、新たに対応メニューを生み出せた飲食店にとっては、この規制が追い風となり、パンデミック以前より活況となっている店も少なくないのです。

さらに段階的に規制解除となり屋外席のみでの飲食がOKになると、駐車場はもちろんのこと店の前の歩道や車道部分に合法的にテーブルや本格的なテントが出て、アウトサイドテーブルに多くの人々が詰めかけたのです。それまでは特に人気のなかった店でさえ、2時間待ちの行列ができるほどで、どれだけカリフォルニアの人々が外食の再開を待ち焦がれていたかが伺い知れます。

郊外で豊かな自然を満喫

一方、家で過ごす時間が多くなり、自宅での食事が増えたために、スーパーマーケットやグロッサリーストアは、どこも大盛況となっています。また金曜日から日曜日までごった返していたショッピングモールや映画館は、このパンデミックと共に一時的に全てが閉鎖になり、モールはまさにゴーストタウンと化した時期もあったのです。そんな娯楽施設も2021年に入り、かなりの店舗が再開し、日常が戻りつつある事を実感します。

また観光客で賑わっていたカリフォルニア各地ですが、パンデミック突入直後は観光客はほぼゼロに。もちろん多くの人々は可能な限り外出せずに我慢をして過ごしていますが、それでも全ての娯楽を奪われたローカルたちは、ビーチパーク、近隣のトレック、またナショナルパークなどへの自然へと向かい、他人に迷惑をかけず、自分たちらしい過ごし方をしている人が目立ちます。

ロサンゼルスの中心部から車で3時間ほどの距離にある、ジョシュアツリーは良い例で、こうした国立公園などでトレッキングやロッククライミング、キャンプを楽しむ人が少なくありません。

アクティブな社会構造と国民意識

こうして徐々に元の状態に戻ろうとしているカリフォルニアの日常ですが、発生直後には街の各所でドライブスルー式のPCR検査が積極的に始まり、現在ではワクチン接種も同じくドライブスルー方式も含め多くの人が受けられるようになっています。

その結果、すでにワクチンを摂取した人は、全米でなんと約9千万人、人口比率で既に26%以上となっているのです。こうしたアクティブな社会や、未知なる困難に対して、国家と国民が一緒になって立ち向かっていく姿を見ていると、やはりアメリカという国は先進国の一つだと感じさせられます。

パンデミックを迎え一年が過ぎ、最大の感染者数を記録してしまったカリフォルニア州。“人生を楽しむために生きている”といっても過言ではない彼らにとって、この1年は様々な事を考える時間となったはず。今ではニューノーマルと呼ばれる新しいルールに自分たちのライフスタイルを合わせ、それぞれがストレスを溜めずに楽しんでいるようです。

2008年のリーマンショックなど、過去にも世界的危機がありましたが、そうした時にも常に復活はアメリカ、しかもここカリフォルニアからでした。カリフォルニアに暮らす人々の持つ自分たちらしく動き出そうというマインドが、その原動力になっているのではと痛感します。カリフォルニアのパワーを元に、地球規模のパンデミックを乗り越え、世界が再び日常を取り戻せる日が戻って来ることを、明るい日差しが降り注ぐカリフォルニアから望んで止みません。

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