TRAVEL

Workcation
ワーケーション先で狙うべき、
軽井沢と箱根(前編)

働き方が変わり、ワーク(労働)と、バケーション(休暇)を融合させた「ワーケーション」に注目が集まっています。旅先としてはもちろん、都心からのアクセスのよさで知られてきた軽井沢は、リデュアルライフ先としても再燃中。理想の物件探しの旅が始まります。

ウェルビーイングが実現できる“ワーケーション”

2020年の春頃から加速したリモートワーク。それに伴い、メディアで頻出するようになったキーワードが“ワーケーション”です。そもそもワーケーションとはwork×vacation=Workation(Worcation)とした造語であり、国外の先進国ではじまった仕事と休暇をかけ合わせたワークスタイルのこと。ワークライフバランスを満たしながら都市型では得られない自然豊かな環境で、精神的にも社会的にも満たされた「ウェルビーイング」な状態が実現できる新時代の働き方は、ウィズ/アフターコロナ時代においてより加速するといわれています。

そこで注目を集めているのが、日本屈指の別荘地として現在も人気を博している軽井沢です。
「コロナ禍以降、軽井沢はマーケットとしての価値が急騰しています」と教えてくれたのは、ハワイの[トランプ インターナショナルホテル ワイキキ]や[ザ・リッツ・カールトン・レジデンス ワイキキ・ビーチ]といったラグジュアリーな一流ホテルレジデンスを中心に、海外・国内の高級レジデンスの不動産を紹介している[Seven Signatures International]の竹内徳氏。
同社では軽井沢で多様な働き方を実現する郊外型ワークプレイス[LOCAL WORK BASE]を手がけています。

[LOCAL WORK BASE]の[千ヶ滝2 SHAKEI] 画像提供:Seven Signatures International

「昨年春頃からリモートワークが常態化したことで、月に1度ないし2週間に1度、都市部のオフィスに出社し、それ以外は軽井沢でテレワークする方や、デュアルライフの第二の拠点として購入する富裕層が増えています」
自身も昨夏より軽井沢に拠点を移した竹内氏に、ワーケーションにおける同地の魅力を聞きました。

暮らしと生産性が向上する軽井沢の“新しい価値”

まずなにより、魅力的なのがアクセスの良さだといいます。
「ワーケーションにおいてアクセスの良さは最もですが、他の自然環境に恵まれたエリアと比較しても東京から約1時間という距離はメリットしかありません。満員電車のストレスは一切ないので、かかるコストが気にならないくらい快適です。また、見知らぬ土地ではなく、軽井沢には別荘地としてポピュラーなブランドの安心感もあります」

軽井沢は街並み自体も美しい景観が保たれている。

さらに、日本育ちの外国人や海外からの留学生が寮で共同生活することで、真の異文化体験をするインターナショナルスクール[ISAK]や、従来の日本的な縦割インプット型ではなく「自ら考え、自ら行動する」方針で、異年齢での教科横断型の学びを実施している先進的な幼稚園・小・中学校混在校[軽井沢風越学園]が開校するなど、教育レベルが高くなったことで意識の高い移住者も増えているとか。

そして、自然環境と都市機能の「バランスの良さ」も注目するべきポイントだと続けます。
「軽井沢にはモミやミズナラ、コナラ、シナノキといった多くの樹木が自然林として自生する雄大な風景がある一方で、程よい距離に大型のショッピングモールやスーパーマーケットをはじめ、ミシュランスターを獲得したレストランなど、こだわりの飲食店も点在している。都市部の生活利便性は保たれながら喧噪から離れた心落ち着くエリアという優れた独自性が非常に魅力的ですね」

軽井沢エリア有数の景勝地、白糸の滝。

Seven Signatures Internationalは、軽井沢でチームビルディングを実施したところ、様々な新しい気付きを得られたとか。
「都心のオフィスにいる時は、売上や利益といった数字の話を中心としたビジネスの会話が多かったのですが、心身がリラックスできる場所に移ると心持ちがポジティブになり、コミュニケーションが建設的になりました。リモートワーク全盛の時代でも、クリエイションにおいてフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションが大事なのは変わりません。そういった意味でワーケションは、都市部とは異なり、不特定多数と交わることが軽減されるので感染のリスクがおさえられ、無意識に蓄積されている都会ならではのストレスもおさえられるので、生産性の向上にも繋がります」

生産効率を上げる多拠点や働き方を固定しないワークスタイルが先進国では一般化している。

気持ちを切り替えるためにオフィスの外に出れば四季が体感できる自然が広がり、散歩をしていると新しいアイデアが閃く……。そういった理想的なワークスタイルは、まさに働き方改革の新しいフェーズといえるでしょう。

森の中で暮らしながら働く贅沢空間

Seven Signatures Internationalが昨年リリースした3棟の[LOCAL WORK BASE]は、既存の建物をワーケーション専用にリノベーションしたサードプレイスオフィス。軽井沢の中でも、保養所の新築は原則不可の第一種低層住宅地域に建てられた稀少性から注目を集めています。

旧軽井沢の開放感あふれる銀座通りを抜けた先にある[泉の里 COURT]は、この地でもとりわけ緑豊かな場所。2棟構成の中でワークスペースには、多人数のコミュニケーションでも快適な天井高の部屋や少人数用の会議スペース、一人で集中できる個室など複数の部屋があり、まるで森の中で仕事しているような環境です。

開放感あふれる[泉の里 COURT]のワークスペース。画像提供:Seven Signatures International

オフスペースには、自然浴が楽しめるウッドデッキをはじめ、森林にとけこむようなフットサル兼テニスコート、BBQやグランピングを楽しむのに十分な庭が広がり、自然と一体化しながらオンとオフを分けた過ごし方ができます。少し足を伸ばせば壮大な八ヶ岳連峰が眺められ、陽が落ちると夜空のプラネタリウムに包まれるのも魅力。

大自然の中でスポーツが満喫できる。画像提供:Seven Signatures International

また、景勝千ヶ滝エリアにあり、庭に美しい渓流が流れる[千ヶ滝1 RIVER]。そして、心を癒やす美しい情景だけでなく岩風呂やサウナも備えた[千ヶ滝2 SHAKEI]は、暮らしにゆとりを届け、常にリラックスしながら働ける贅沢空間です。

左:[千ヶ滝1 RIVER]のラグジュアリーな居住空間。右:[千ヶ滝2 SHAKEI]の岩風呂は高級温泉旅館のよう。画像提供:Seven Signatures International

「コロナ禍が続いている現在は、国内だけでなく海外の法人や富裕層からも問合せが増えている状況です。ワーケーション物件を探す時に注意したいポイントは、自分のメイン拠点や本宅からの遠すぎない距離とネットワーク環境、インフラがきちんと整備されているか。人によって“自分らしい働き方”は異なるので、気になる場所があれば、一度現地に訪れてみるのがいいと思います」

翌月公開の後編では、箱根の高級リゾードマンションでのワーケションの魅力をお届けします。

【物件情報】

LOCAL WORK BASE
https://www.sevensignatures.com/localworkbase
問い合わせ:03-6275-1460
sales@sevensignatures.com

【取材協力】

株式会社Seven Signatures International
https://www.sevensignatures.com

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