moment 2019年3/4月号
海外紀行 南アフリカ

憧れの南アフリカ、上質の旅

文・𠮷原 徹 写真・阿部雄介

息づかいが聞こえるほど間近に迫る野生動物……。国立公園に隣接のプライベートリザーブで究極のサファリ体験を楽しんだ後は、“ジャカランダ・シティ”プレトリアと、自然と洗練された街並みが融合するケープタウンを結ぶ憧れの豪華列車「ザ・ブルートレイン」で贅沢な時を過ごす——。そんな、めくるめく絶景と非日常が織りなす忘れがたき南アフリカ旅。

Sabi Sands Game Reserve美しき野生動物たちの世界

非日常のゲームドライブ体験

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「この足跡はヒョウだ。踏み跡が新しいから、まだ近くにいるはずだ」。サファリカーの先頭で動物の痕跡を探していたトラッカーのリチャードが呟くと、ハンドルを握るレンジャーのケヴァンは注意深く辺りを見回した。サファリカーは進路を変え、やがて小高い丘の裏に回り込んでゆく。すると、ほんの数メートル先に1頭のヒョウが現れた。こちらを気にする様子もなく、悠然と歩く肉食獣。そのしなやかで気高い姿を前に、アフリカを旅する歓びを実感する。ここは、南アフリカ北東部に位置する「サビサンド私営動物保護区」。世界中の旅人が憧れる“野生動物の楽園”だ。「サビサンド私営動物保護区は、アフリカ有数の規模を誇る鳥獣保護区『クルーガー国立公園』に隣接しています。もっとも両者の間に柵はなく、動物たちは自由に行き来しています。ここは、300種類以上の鳥類や約47種もの大型哺乳類が暮らす場所なのです」とケヴァンは話す。

岩山と草原が織りなす変化に富んだ自然が広がるサビサンド私営動物保護区。その醍醐味は、1日に2度行われるゲームドライブに凝縮されていた。土地の自然を熟知したレンジャーとともにブッシュを巡るゲームドライブは、“ビッグ5”と称されるサイやライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファローのほか、シマウマやキリン、アンテロープ*の仲間などを間近に観察できる貴重な体験だ。雄大なアフリカの大地と、そこに躍動する野生動物たち。動物園やテレビでは味わえないリアリティと感動が、ここにはある。

*シカに似たインパラやスプリングボックなどに代表されるウシ科の動物グループ。レイヨウともいう。

至福のサファリリゾートへ

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南アフリカを代表する最高級サファリロッジが点在することもサビサンド私営動物保護区の大きな魅力。なかでも1979年にオープンした「サビ サビ プライベート ゲーム リザーブ(以下サビ サビ)」は、別格ともいえる存在だ。同リゾートには、アフリカの“過去”“現在”“未来”を主題にした4つのロッジがあり、そのいずれもが手つかずの美しい自然に包まれている。

たとえば“現在”をテーマにした「ブッシュロッジ」は、緑に囲まれたオアシスのような敷地に、独立性の高い25棟のスイートヴィラが並ぶ。アフリカの伝統的な調度品に彩られたゲストルームに足を踏み入れると、天蓋付きのベッドやレインフォールシャワーと大きなバスタブを備えた浴室などがゆったりと配されており、その美しさと快適性に驚かされる。ふと窓の外に目をやると木々の奥からニャラ(アンテロープの仲間)が現れるなど、客室に居ながら“野生動物の楽園”らしさが感じられることも魅力だった。

野鳥のさえずりで目覚める朝、水場に集まる野生動物を眺めながらアフタヌーンティーを楽しむ午後、草原に沈む夕陽を眺める黄昏時、そして満天の星を見上げる夜……。快適で洗練されたラグジュアリーな空間に身を置きながら、太古のままの自然を愉しむ。ここには一生の記憶に残るような、優雅で幸せな旅の時間が流れている。

where to stay in SABI SANDS GAME RESERVE

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サビ サビ プライベート ゲーム リザーブ

リゾートの目の前には水場があり、ソファなどがゆったりと配されたデッキからは水を飲みに訪れる野生動物の姿を観察できる。滞在中は、イボイノシシやハイエナ、アンテロープの仲間などさまざまな動物が現れた。

リゾートの目の前には水場があり、ソファなどがゆったりと配されたデッキからは水を飲みに訪れる野生動物の姿を観察できる。滞在中は、イボイノシシやハイエナ、アンテロープの仲間などさまざまな動物が現れた。

サビ サビ プライベート ゲーム リザーブ

住所:4 Jameson Avenue Melrose Estate Johannesburg, South Africa
TEL:27-11-447-7172
URLhttps://www.sabisabi.com/