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LEXUS Design Award
若手クリエイターを育成する
LEXUS DESIGN AWARD

LEXUSは次世代を担うクリエイター育成のため、国際的なデザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD」を毎年開催しています。その中で今年は世界66の国と地域から2079点の応募が集まりました。その中から1月にまず6組の入賞者が選ばれ、クリエイターのメンタリングを受けながらプロトタイプを制作。この度最終選考が行われました。そこで入賞者とグランプリの作品を紹介しましょう。

Text:Daisuke Katsumura

ファイナリスト5作品を紹介

若手クリエイターを育成するために毎年開催される「LEXUS DESIGN AWARD」は、より良い未来を創造するためにLEXUSが掲げる基本原則「Anticipate(予見する)」「Innovate(革新をもたらす)」「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかを選考基準とし世界各国から集まった作品の中からファイナリストを選考します。またファイナリストに選ばれた6組はそのまま表彰されるのではなく、メンターと呼ばれる各業界のプロクリエイターによるアドバイスを受け、3ヶ月かけてプロトタイプを制作。こうして完成したプロトタイプの中からグランプリを選ぶという取り組みです。

まず1作目は日本で活躍する阿部憲嗣さんの「CY-BO」です。阿部さんは多摩美術大学を’13年に卒業後、プロダクトデザイナーとして活躍しています。CY-BOは細胞の接合から着想を得てピースを組み合わせることで、様々な形状に変化させることができる梱包材で、組み換えが可能となっているため再利用も可能。アイディア次第で梱包用途だけでなく小物やインテリアにも活用可能となっています。

続けて紹介するのは、ニュージーランドのゲイル・リーさんと、トンガ出身でニュージーランドで活動するジェシカ・ヴェアさんの「Heartfelt」です。お二人はオークランド工科大学でクリエイティブテクノロジーの学士号を取得し、現在修士号取得を目指しているそうです。Heratfeltは、パンデミックの時代にひとりでいることによる不安や精神的ストレスを和らげることができるデバイスとなっています。

次に紹介するのはウクライナのアリーナ・ホロヴァチュクさんの「In Tempo」です。アリーナさんはキエフの国立大学で建築情報技術を研究する若手建築家です。In Tempoは人前や公共の場などでの精神的な不安に苦しむ人を支援するスマートフォンカバーとアプリです。カバーの特定部分に触れることで気持ちを落ち着かせることができるそうです。

続けて紹介するのはインドネシア出身でアメリカで活動するイルマンディ・ウィチャクソノさんの「KnitX」です。イルマンディさんは現在マサチューセッツ工科大学に在籍しさまざまなアプリケーションに対応するテキスタイルベースの電子工学の開発、研究を行っています。KnitXは、ジェスチャーや音などに反応し音楽を奏でることができる布や、ダンスと音楽が共鳴するカーペットなどのインタラクティブな電子テキスタイルです。

4作目はIntsui Designによる「Terracotta Valley Wind」です。Intsui Designは、東京を拠点に活動する中国出身のシンガイ・カク、ホカ・セイ、イチライ・ロ、ウ・チュウの4人からなるユニットです。Terracotta Valley Windは、ホームに入ってくる電車の走行風というこれまで利用されていなかった資源を利用し、テラコッタ素材の気化熱を利用することで夏場の地下鉄構内を冷却させるシステムです。

いよいよグランプリの作品を紹介

いよいよグランプリの作品を見ていきましょう。今回グランプリを獲得したのは、ヘンリー・グロガウさんの「Portable Solar Distiller」です。ヘンリーさんはニュージーランド/オーストラリア出身で、デンマーク王立アカデミーを卒業後、コペンハーゲンのデザイン会社で建築家として活動しています。彼の作品Portable Solar Distillerは、太陽光を活用して汚れた水や海水を蒸留するための装置です。高度な技術を必要とせず、現地で調達できる素材を使用することで、地域の環境やニーズに合わせて多様な方法で制作することが可能です。また折りたたんで持ち運ぶことも可能で、広げて設置した際にはそれ自体が日除けのためのコミュニティ建築となるそうです。建築家ならではのアイデアであることはもちろん、飲料水の確保が困難な人々に寄り添う作品は、社会的な可能性や貢献度も期待できる魅力ある提案とも言えます。

ちなみに当初の応募作品は上の写真のように、最終作品とは全く異なるもので、太陽エネルギーと海水を利用して飲料水と拡散光を生み出す装置でした。このアイディアを元に正解的に活躍するメンターにアドバイスを受け、今回のプロトタイプ誕生につながりました。審査員のグレッグ・リン氏は、「ヘンリーは応募時のアイディアから最終提案までの進化がめざましく、大いに驚かせてくれました。彼のプロトタイプはただの製品や器具ではなく、インフラを折りたたんで持ち運ぶことを可能にしたという点において、ポテンシャルの高さを感じさせました」とコメントしています。

いずれも作品も自由な発想とそれぞれの専門分野を活かしたアイディアをベースに著名なメンターによる指導を受け、より良い作品にブラッシュアップすることで、今回披露するプロトタイプとなりました。

LEXUS DESIGN AWARD受賞作品の詳細や過去の作品などは下記の専用サイトに掲載されていますので、是非とも御覧ください。

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