• Lexus Financial Service

LIFESTYLE

Design home appliances
至高の機能美と最高品質のクオリティ
“デザイン家電”のある暮らし——

パンデミック下の生活を充実させるものとして、高品質な機能とスタイリッシュなデザインが融合したデザイン家電が注目を集めています。クルマ同様、日々使用するプロダクトだからこそ、他にはない機能美を宿したギアにこだわりたい。世界のプロダクトデザインの最前線を牽引するアップル社の美学を取り入れた、業界最高峰のコーヒーグラインダーを紹介します。

人々の営みとともに進化するプロダクトデザイン

モノづくりにおいてデザインが重要視されはじめたのは19世紀後半。イギリスで起こった産業革命に伴い、機械化によってあらゆるモノが大量生産されたことによるカウンターとしてウィリアム・モリスが職人の美しい手仕事を復権させる「アーツ・アンド・クラフツ運動」です。そして、19世紀から20世紀にかけて欧米の主要都市でしなやかな曲線と曲面が特徴の装飾様式「アール・ヌーボー」が大流行しましたが、工業製品が馴染みのあるものに変化していく中で、1919年に現代デザインの基礎を築いた総合造形学校、バウハウスがワイマール共和国(現ドイツ)で誕生。

世界で初めてモダンなデザインの枠組みを確立したバウハウスのヴァイマル校舎

“デザインは芸術と近代機械産業との結合である”

バウハウスのその信念は、1925年パリ万博からムーブメントとなった機能的でシンプルな「アール・デコ」スタイルで一般大衆へと広がり、人々に考えを伝え、人を動かす「ロシア・アバンギャルド」やアメリカのインダストリアルデザインへと影響を与え、技術革新とテクノロジーが進化した現代のデザイン家電にも受け継がれています。

日本でも国産メーカーの白物家電がトップシェアを占めていた時代は終わりを告げ、ここ数年、デザイン家電やハイスペックなプロ家電が人気を博しています。その中で、昨春からのパンデミック下でテレワークやステイホームがスタンダードになった今、日々を充実させるプロダクトとして注目を集めているのがコーヒーグラインダー(ミル)です。

朝目覚めた時、ランチ後の優雅なリラックスタイム、そしてビジネスプランを構築する時のお供に飲む一杯は、豆を挽くところからこだわることではるかにアップデートされます。

美味しいコーヒーは至福のひとときを届けてくれる。画像提供:Weber Workshops

「構造を美しくみせる」アップル社の美学

国内外の様々なメーカーからコーヒーグラインダーがリリースされている中、世界中のトップバリスタから圧倒的な支持を得ているのが福岡県の最西部に位置する風光明媚な糸島市のWeber Workshops(ウェーバー・ワークショップス)社。CEOであり開発を手がけるダグラス・ウェーバー氏は、世界のプロダクトデザインにイノベーションを起こした米アップル社の成長期に13年勤務し、リードメカニカルエンジニアとして「iPod nano」や、名前が付く前の「iPhone」の開発に携わってきました。

ウェーバー氏はアップル社在籍中、元CDO(最高デザイン責任者)のジョナサン・アイブ氏と共にモノづくりをしていた。画像提供:Weber Workshops

1998年のiMacの発売以来、世界のプロダクトデザインの最先端を走るアップル社のモノづくり哲学についてウェーバー氏はこう話します。
「一概にはいえませんが、自分が在籍していた頃のアップルの流儀はまず、世の中になくて自分たちがつくりたいものをつくること。いまある技術を取り入れ、それを最大限に活かすプロダクトを生み出す、というのがひとつの大きなキーになっています。そして、ここが一番他社との違いですが、世論調査に基づいたプロダクトマーケティングや羅列したスペックありきの開発ではなく、モノづくりを熟知している人たちがつくりたいものを具現化していくというスタンスなんです」

ウェーバー氏のプロダクトにはアップル社の哲学が受け継がれている。画像提供:Weber Workshops

そのデザインには、構造を「隠さない」美学が宿っていると続けます。
「たとえば、筐体が外観にもなっているMacbookのユニボディ。世にあふれている野暮ったい筐体に色々な部品をつけてその上から外観部品をつけるプロダクトではなく、一体化し『構造は隠すものではなく美しくシンプルに設計するもの』という考え方に基づいている。それは、もともとメカニカルな美に共感していた自分の考えとフィットしましたし、Weber Workshopsのクリエイションにも相通じています」

業界に革新をもたらしたコーヒーグラインダー

コーヒー好きが高じてアップル社在籍時から、コーヒーグラインダーを取り寄せては分解し、研究していたウェーバー氏は2014年に独立。WW社を立ち上げ、これまでにないコーヒーグラインダーを開発しました。

シグネチャーモデルの電動グラインダー「EG-1」は、5ミクロン単位という精巧な挽き目の調整を可能にするだけでなく、工具がないと解体できないことによって挽き残された豆が酸化し雑味をつくる従来のコーヒーマシンの課題を解消するために、カバーを強力な磁気で設置し、簡単に取り外せる構造を搭載。さらに、豆に熱が伝わらないよう通常下にあるモーターを上部に設置するなど、エポックメイキングな構造と近未来の電子顕微鏡を思わせるスタイリッシュなデザイン、そしてスペシャルティコーヒーそれぞれの味と香りの個性を最大限に引き出す性能は、世界中のコーヒー業界のプロフェッショナルたちから世界最高峰と賞賛されています。

プロだけでなく家庭で使用するユーザーも多いEG-1。画像提供:Weber Workshops

「自分が新しいプロダクトを設計する時は、たとえばコーヒーグラインダーでいえば刃の部分だったり心臓部から考えます。そして従来の課題を解決するアイデアを構造に落とし込み、立体的に構築しながらシンプルに美しく仕上げる。設計図やデザインありきではなく、無駄な装飾やスタイリングは一切しません」
そう話すウェーバー氏の最新の電動コーヒーグラインダーが、2021年秋にリリース予定のKEYです。

2021年6月にクラウドファンディングがスタートしたKEY。画像提供:Weber Workshops

コニカル式グラインダーのこちらは、EG-1同様、業界最大級の83mmの刃を搭載しながら、これまでにないスリムなフォルムと小さいフットプリントで省スペースを実現。最高品質の機能を持ち合わせながら都市部のマンションの狭いキッチンでも場所をとらず、美しく映える次世代のコーヒーグラインダーとして業界やコーヒーフリークの間で早くも話題となっています。

最後にデザイン家電を暮らしに取り入れる魅力を聞きました。

「車と同じで、生活まわりのプロダクトは多少高くても一生モノにこだわることで、日々にときめきが生まれる。妥協してチープなものを買い変え続けるよりも長い目でみるとコストパフォーマンスにも優れていますし、自分が気持ち良くなるモノを使う楽しさは、生活をより豊かにしてくれます。これからもそういうプロダクトをつくり続け、世界中の人たちのコーヒータイムを、最高の時間にしていきたいですね」

【取材協力】

ダグラス・ウェーバー氏
米カリフォルニア州出身。スタンフォード大学卒業後、アップル社に入社。プロダクトデザインエンジニアとして「iPod nano」「iPhone」の開発に携わる。アップル退職後の2014年に〈Weber Workshops〉を設立。大学時代、九州大学留学中に福岡県前原市(現・糸島市)で過ごした経験から2017年に糸島市に移住。現在コーヒーエンジニアとして、グラインダーをはじめ、コーヒー関連プロダクトのデザイン・設計・製造を行う。2019年福岡市に、自身のプロダクトで淹れたコーヒーを提供する「KAMAKIRI COFEE」をオープン。

Weber Workshops
https://weberworkshops.com

2021 Summer

レクサスカード会員のためのハイエンドマガジン「moment」のデジタルブック。
ワンランク上のライフスタイルをお届けします。