Travel

Winter specialties
皇室に献上されている極上の蟹
「越前がに」の魅力とは――

日本有数の漁場である日本海近海、とりわけ福井県の港で水揚げされるズワイガニは、[越前がに]と呼ばれ、冬の味覚の王さまとして全国で名を馳せています。そのうまみの乗った味は今がまさに旬。そこで今回、知られざる越前がにの生態はもちろん、漁期で変わる種類の違い、さらにワンランク上の越前がにが堪能できる都内の名店、産地直送のお取り寄せ情報まで、越前がにの特別な魅力をお届けします。

由緒正しき冬の味覚の王さま

「越前がに」とは、福井県の漁港(主に越前漁港、三国港、敦賀港、小浜漁港)で水揚げされるズワイガニのこと。現在の福井県である越前でのズワイガニ漁は、国内最古といわれ、室町時代に京都で暮らしていた歌人・三条西実隆が1511年に記した日記に「越前蟹」という表記が発見されています。明治時代より全国で唯一皇室に献上しており、大正11年より戦後3年間と昭和天皇崩御の年を除き毎年献上している、由緒正しきズワイガニです。

越前がには明治43年に皇室に献上した記録が残っている。

現在、タグをつけたブランドガニがありますが、1997年にこのスタイルを全国に先駆けて実施したのが越前がに。輝く黄色いタグは越前がにの証しであり、2015年からは重量や甲幅で一定基準以上の個体が「越前がに 極(きわみ)」として認定されるようになりました。その数はなんと全体の0.1%程度。2018年より国が地域の農林水産物や食品をブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」に登録され、名実ともにズワイガニのトップブランドの地位を確立しました。

カニの産地として親しまれた
越前福井の魅力とは

福井県の漁港は風光明媚な景色を望めるエリアとしても魅力で、カニはもちろん、新鮮な魚介が毎朝市場に並びます。漁業が盛んであるだけでなく、鯖江市は眼鏡(めがね)のフレーム作りにおける世界的な産地としても知られています。さらにコットンやナイロンの生産、縫製工場も林立し、繊維産業も盛んであることからも、福井県は隠れた日本の銘品を生むエリアでもあります。福井城址や丸岡城などの城巡りもでき、観光スポットも多く点在しています。

越前がに漁が解禁される前日夜10時に漁師たちは一斉に出港し、午前0時になった瞬間に網入れする。
眼鏡のフレームの産地として知られる鯖江市(上)や丸岡城(下)など、観光、産業のエリアとしても福井県は有名。

“赤いダイヤ”、幻のズワイガニ……
ハイクラスな越前がにの魅力

さて、福井県沖で捕れる越前がにの漁場ですが、実は港から船で片道2時間もかからない近海にあります。そこでは複雑な潮の流れが発生することから餌が豊富な漁場となり、越前がには身が引き締まり栄養を蓄え、美味しく成長します。その旬の美味は、毎年11月6日から翌年3月20日まで解禁される漁によって届けられますが、福井県の沖合で捕れるズワイガニは漁期や種別で味わいがさまざま。それぞれの魅力を紹介します。

美食家たちを唸らせる“赤いダイヤ”[せいこがに]

水深230〜250m付近に生息する雌のかに。産卵直前の成熟した卵・外子はプチプチした食感が楽しめます。そして、未成熟の卵・内子は“赤いダイヤ”と称される稀少な珍味。熟成された高級チーズのような味わいは、美食家たちを唸らせる濃厚さが魅力です。資源保護のため、解禁日から大晦日までの約2カ月だけ堪能できる貴重な日本海の至宝です。

濃厚なうまみが凝縮したせいこがにの内子は、この時期しか食べられない。

日本最高峰の“幻のズワイガニ”[越前がに 極]

越前がにの中でも「ゆでた後の重さ1.3kg、甲羅の幅14.5cm、爪の幅3cm以上」という規格だけでなく、姿形や甲羅の硬さなど厳しい基準をクリアした越前がににのみ与えられる称号です。見惚れるほどのキングサイズの中に詰まった身の量、そして濃厚な味噌の味わいは、まさに至高。通常のタグと「極」の文字が刻まれたダブルタグが最高級の証しであり、昨年度の漁獲量はわずか70匹のプレミアムな逸品です。

[越前がに 極]の昨年度の最高競り値は1匹21万5千円。

フレッシュでジューシーな王道[水がに]

2月19日から3月20日が漁期の、甲羅が柔らかい脱皮後半年以内の雄のズワイガニ。殻から身が「ズボッ」と抜けることから「ズボガニ」と呼ばれることも。味噌の量は控えめですが食べやすく、ジューシーで瑞々しい味わいが魅力で、地元では家庭の味として広く親しまれています。

プレミアムな味が堪能できる名店を紹介

この時期にしか食べられないぜいたくな味は、冬の日本海という環境があってこそ。それをグレードアップするのが「目利き」と「ゆで」の技術です。地元では、よし悪しが見極められる目利きは10年、味を最大限に引き出すゆで技術は一生かかるという意味の「カニ見十年、カニ炊き一生」という言葉が伝わるほど扱いは難しく、素材を知り尽くした職人たちが越前がにの王者たる格式を支えています。

水揚げされ選別される越前がに。ここから市場で競りにかけられる。

その楽しみ方は、絶妙な塩加減が甘さを引き立てるゆでガニがポピュラーですが、それだけではありません。半透明の生のカニを冷水に浸すと花ひらくように身が広がり、潮の香りが漂う刺身や、切れ目を入れて火にかけるだけで香ばしさが際立つ焼き、魚介や野菜とともに入れて炊くことでだしのうまみに複雑味が生まれる鍋。素材自体が上質だからこそシンプルな調理が、その真の味を引き出してくれるのです。

ルビーのように煌めく甲羅から透き通る身を取り出し、ひと口いただくと心地よい弾力とともに極上の甘みが口中に広がる――。

そんなワンランク上の越前がにが満喫できる都内の名店を紹介します。

ふくい、望洋楼青山店

福井の老舗旅館「望洋楼」が手掛けるレストラン。本店と同じ三国産の最高品質の越前がにが楽しめる。
ランチ/
蟹単品、コース
ディナー/
越前がに 茹で蟹コース(越前がにの茹で蟹、せいこ蟹甲羅盛りなど)
越前がに フルコース(蟹刺し、蟹焼き、蟹茹で、せいこ蟹甲羅盛りなど)
住所:
東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山1F
TEL:
03-6427-2918
営業:
ランチ11:30〜15:00(蟹単品、コースL.O.13:30)
ディナー17:30〜22:00(最終入店21:00)

www.aoyama-bouyourou.com

福井乃喜心 鯖街道

福井から直送される越前がにのフルコース77,000円(税込)
ディナー/
越前蟹フルコース(蟹刺しとお造り盛り合わせ、茹で蟹、蟹味噌甲羅焼き、蟹すき鍋又は蟹しゃぶ、蟹雑炊、水菓子)
アラカルト:
越前がに茹で(半身〜1杯)、せいこがに茹で(1杯)
住所:
東京都中央区銀座2-2-14 マロニエゲート銀座1 12F
TEL:
03-6228-6179
営業:
ランチ11:00〜14:30(料理L.O.13:30)
ディナー17:00〜22:30(料理L.O.20:30)

kishin-ginza.owst.jp

すし処 銀座 きたむら

ディナー/
福井産せいこがにのボイル
住所:
東京都中央区銀座4-3-2 槁ビルB1F
TEL:
03-3564-3640
営業:
ランチ11:30〜14:00、ディナー17:00〜23:00

さらに、福井県のアンテナショップ[ふくい南青山291][食の國 福井館]では、本場から直送される鮮度抜群の越前がにがお取り寄せで楽しめます。
大切な人へのギフトに、自分用のごちそうに、冬にしかないハイクラスな海の美味を贈ってみてはいかがでしょうか。

夫婦甲羅盛ギフトはお歳暮にも好評。

福井県アンテナショップ〈越前がに 産地直送販売〉

内容:

①夫婦甲羅盛ギフト(越前がに・せいこがにのセット)14,650円(税込)

②越前がに 10.0kg〜1.1kg×1杯 38,300円(税込)

※ともに送料無料
※店舗にて通信販売を受け付け。現物はありません。
※現在、福井県アンテナショップホームページでの販売も予定。

【店舗情報】

青山店「ふくい南青山291」

住所:
東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山内
TEL:
03-5778-0291
営業:
11:00〜19:00
休日(共通):
年末年始
メール(共通):
info@291ma.jp

fukui.291ma.jp

銀座店「食の國 福井館」

住所:
東京都中央区銀座1-3-3 銀座西ビル1F
TEL:
03-5524-0291
営業:
月-土10:30〜20:00、日・祝〜19:00
[食の國 福井館]ではイートインでせいこがにの甲羅盛り(税込1,800円)も楽しめる。

Access to moment DIGITAL moment DIGITAL へのアクセス

認証後のMYページから、デジタルブック全文や、
レクサスカード会員さま限定コンテンツをご覧いただけます。

マイページ認証はこちら※本サービスのご利用は、個人カード会員さまとなります。

LEXUS CARD 法人会員さまの認証はこちら

2021 Winter

レクサスカード会員のためのハイエンドマガジン「moment」のデジタルブック。
ワンランク上のライフスタイルをお届けします。