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にっぽんの絶景

目を奪う青色が鮮烈な神秘の泉、郷愁を誘う日本の原風景。日本には、知られざる絶景が各地に点在しています。その地に秘められた歴史や物語を知ることで、心を揺さぶられるような、さらなる感動が生まれてくるはずです。この夏、日常では体験できない美しい景色の中へ心を旅立たせてみませんか?

photo:PIXTA

  • 神の湖から生まれた
    深い森の中に佇む神秘の泉

    神の子池(北海道)

    雄大な自然に包まれた道東の大地に広がる世界屈指の透明度を誇る摩周湖。摩周ブルーと呼ばれる神秘的な美しさからアイヌの人びとにカムイトー(神の湖)と名付けられ、神の宿る場所として崇められてきました。
    その摩周湖の伏流水から生まれたのが、この神の子池です。周囲220メートル、水深5メートルの小さな池ですが、1日12,000トンもの水が湧き出しています。青色に輝く水底には倒木が化石のように朽ちることなく沈み、その隙間をオショロコマ(カラフトイワナ)が泳ぐ景色を目にすることができます。
    川の流入も流出もないカルデラ湖の摩周湖が、雪解け水の流れ込む時期になっても水位が変わらないのは、神の子池のような伏流水が湖の周りに湧き出しているからだともいわれています。

    住所:北海道斜里郡清里町字清泉
    アクセス:JR釧網本線「緑駅」から車で約20分

  • 日本の原風景が今なお残る
    急斜面に開かれた天空の里

    下栗の里(長野県)

    「下栗の里」は、遠山郷といわれる南アルプスを望む標高800〜1,100mの山岳地に切り開かれた集落。天空にそびえる秘境の様子から「天空の里」と呼ばれ、集落の平地がほとんどない最大傾斜38度の急峻な斜面に民家や畑がへばり付くように点在する景観から「日本のチロル」とも呼ばれています。
    傾斜畑で栽培する小ぶりな下栗イモを地元産のえごま味噌などを付けて炉端焼きにする「イモ田楽」、そば粉を練った団子にぶつ切りしたサンマを入れて焼く「サンマ入りそば団子」など、この土地の風土を伝える食文化が息づくのも特徴です。
    里内の人びとの暮らし、食、自然などを案内してくれる見学ツアーが実施されているので、訪れた際はぜひ参加してください。

    住所:長野県飯田市上村
    アクセス:中央自動車道飯田I.C.から車で約75分

  • 日本画家・東山魁夷を魅了
    絵画モチーフになった美しき池

    御射鹿池(長野県)

    長野県茅野市の高原に、日本画の巨匠・東山魁夷の代表作のひとつ『緑響く』の絵画モチーフとなった御射鹿池(みしゃかいけ)がひっそりと佇んでいます。
    長年、標高1,100メートルのこの地域では酸性の冷鉱泉と冷害が人びとを悩ませてきました。そこで昭和8年(1933)に酸性の冷鉱泉の水を貯め、希釈して温めることで、農業用水として利用できるように造られたのがこのため池です。
    この池のおかげで農作物の生産量がぐんと向上したといわれています。酸性で魚や微生物が生息できないため、水面は清らかに澄みわたり、初夏から夏にかけての緑深まる時期は周囲の原生林が水鏡に映り込んでいく、まさに『緑響く』の世界観を存分に味わわせてくれます。

    住所:長野県茅野市豊平奥蓼科
    アクセス:中央自動車道諏訪I.C.から車で約30分

  • 数々の映画の名シーンにも登場した
    世界一長い木造歩道橋

    蓬莱橋(静岡県)

    江戸時代に「箱根八里は馬でも越すが 越すが越されぬ大井川」と唄われたように、東海道の難所のひとつだった大井川。この蓬莱橋(ほうらいばし)は、明治12年(1879)、全国有数の茶産地として知られる大井川右岸に広がる牧之原台地の開墾のために、農業用の橋として架けられました。
    全国でも数少ない賃取橋で、数々の映画にも登場しています。平成9年(1997)には、「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに認定されました。また、「全長897.4メートル=厄なし」、「長い木=長生き」の語呂合わせから、縁起のいい橋といわれています。
    晴れた日は橋の中ほどから富士山を眺められる、絶景スポットとしても人気を集めています。

    住所:静岡県島田市南2丁目地先
    アクセス:東名高速道路吉田I.C.から車で約15分、新東名高速道路島田金谷I.C.から車で約20分、島田金谷バイパス旗指(はっさし)I.C.から車で約5分

  • 350年以上の伝統の米作りを行う
    全国でも珍しい舌状の棚田

    あらぎ島の棚田(和歌山県)

    世界遺産の高野山を水源として紀伊水道に注ぐ有田川の浸食作用によって、舌状に形成された全国的にも珍しい棚田です。
    「日本の棚田百選」に選ばれ、平成25年(2013)には周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定されました。古文書史料によると、明暦元年(1655)、山保田組初代大庄屋の笠松左太夫によって行われた新田開発のひとつだったようです。
    現在では、約2.3ヘクタールの敷地に大小54枚の水田があり、6軒の耕作者からなる「あらぎ島景観保全保存会」が中心となって、350年以上続く伝統の米作りが行われています。田植えの時期は空を映し出す水鏡となり、夏は緑色の稲に一面覆われた美しい景色となり、観る人びとを楽しませてくれます。

    住所:和歌山県有田郡有田川町清水
    アクセス:阪和自動車道有田I.C.また有田南I.C.から車で約60分

  • ヨーロッパの居城を彷彿とさせる
    初夏から秋のみ姿を現す遺構

    曽木発電所遺構(鹿児島県)

    鶴田ダムの上流約9キロメートルのダム湖に水没している曽木発電所遺構。明治42年(1909)に牛尾大口金山の電源供給のために建造された水力発電所跡で、ダムの水位を下げる初夏から秋までの限られた期間だけ、中世ヨーロッパの居城を連想させるレンガ造りの建物が姿を現します。
    かつての発電量は6,700キロワットで、その当時は国内最大級の出力を誇っていました。しかし、洪水調節と発電を目的とした鶴田ダムが昭和40年(1965)に完成すると、その役目を終え、今はダムの底に当時の姿のまま沈んでいます。
    現在は、曽木発電所遺構展望公園から、明治時代の面影を残す建物の全景を眺めることができます。

    住所:鹿児島県伊佐市大口曽木
    アクセス:九州自動車道栗野I .C.から車で約30分

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