Lifestyle

東京の注目レストラン
特別な時を彩る、カジュアル・シックに生まれ変わった「ベージュ アラン・デュカス 東京」

銀座三丁目のランドマーク、「シャネル銀座ビルディング」。その10階にある「ベージュ アラン・デュカス 東京」が開業20年を前にリニューアルオープン。ドラマティックな雰囲気はそのままに、現代のニーズにあったより軽やかなスタイルに生まれ変わりました。いろんなシチュエーションで使えるアドレスとしてぜひ覚えてほしい一軒です。

Text:Misa Yamaji(B.EAT)

料理も内装もより明るく軽やかに

日本最大級のシャネルのフラッグシップショップとその世界を体現するレストランを持つ「シャネル銀座ビルディング」。新たなランドマークが銀座三丁目に誕生し、話題となったのが今から19年前の2004年のこと。

なかでも世界各地でミシュランの三ツ星を獲得し、世界を股にかけて活躍する料理界の風雲児、アラン・デュカス氏とタッグを組んだレストランは、東京に登場したファッショナブルなグランメゾンとして瞬く間に予約困難店に。以来20年弱、「シャネル」同様フレンチ・ラグジュアリーのエレガンスさをさまざまに表現した料理は、多くの人びとに愛されてきました。

そんな「ベージュ アラン・デュカス 東京」が、時代の流れとともに変化する“ラグジュアリー”の価値、そして普遍のエレガンスをよりヴィヴィッドに表現するために、開業20年を前にリニューアルしたことは、ごく自然な流れだったと言えます。

天井が高く広い窓が開放的な店内。

さて、具体的にはどう変わったのか、順を追ってご紹介していきましょう。

昭和の時代には、高級といえば“華美な装飾や重厚さ”という価値観も、今は“ヘルシーで心地よい軽やかさ”が重視されるようになってきたと感じている人も多いでしょう。そんなラグジュアリー業界の価値観の変化を体現するかのように、店内もソフトチェンジしています。

テーブルからはクロスが消え、ココ・シャネルが愛したベージュ色のツイード柄のテーブルそのものを活かした内装に。天井が高く大きく窓が切られた店内の開放感をより感じる空間へと変わりました。また、プライバシーを大切にしたいゲストのためにも視線を気にせず食事ができるボックス席も登場しています。

からだにも地球にも優しいコンテンポラリーな料理

シェフの上岡彰彦氏(左)と料理の監修をするアラン・デュカス氏(右)。©Atsuko Tanaka

そして、料理長にはアラン・デュカスのレストランで10年以上に渡り研鑽を重ねた上岡彰彦氏が総料理長に就任。

“もっと、若い人にも来てほしい”と、今まで20,000円からだったディナーには、メニューの選択ができるプリフィックスの16,000円のコースが新設されました。料理を選べる楽しさが増えたのも嬉しいポイントです。

一方、値段やスタイルは変わっても、料理の方向性は変わりません。上岡流に、アラン・デュカス氏が大切にしてきたことを変わらずに受け継いでいます。

「初カツオのグリル 海藻のソース」ディナーコース16,000円(税込み・サービス料別)からの一品。

上岡氏が作るのは食材の持ち味を活かしたシンプルな料理。「塩・砂糖・動物性たんぱく質を極⼒控え、上質な厳選食材を使い、人びとの健康を考えたコンテンポラリーな料理を」というアラン・デュカスの考えにもとづき、主素材にフォーカスを当て、ひと手間加えたソースを加えることで個性と華やかさを生み出しています。

さらに、健康を意識し、脂などは極力使わず、うまみや風味を生み出すために昆布締めなどの和⾷の調理技法なども取り⼊れる工夫も。⾷材も余さず最⼤限に利⽤しながら、⾷材の持つ美味しさを引き出し、人にも地球にも優しい料理に仕立てています。

「カレ・シャネル ル・ショコラ・アラン・デュカス東京工房のショコラ」ランチのプリフィックスメニュー12,000円(税込み・サービス料別)のコースでも選択可能。

また、「ベージュ アラン・デュカス 東京」のスペシャリテのカメリアをモチーフにしたデザート「カレ・シャネル」の新バージョンも魅力的な一品です。

艶やかなチョコレートの表面に金箔の椿の花が浮かび上がるショコラのテリーヌは、「ル・ショコラ・アランデュカス」の香り高いクーベルチュールをたっぷりと使った濃厚な味わい。コースの最後を華やかに締めくくります。

ラウンジでのアフタヌーンティーや屋上テラスのバーも魅力

もうひとつの大きな変化として、ラウンジや屋上テラスでも新しい食体験ができるようになったことがあげられるでしょう。

新たに職人の手仕事を撮影した写真を飾り、ギャラリーのように生まれ変わったラウンジでは、新しくアフタヌーンティーが楽しめるように。

ソファ席でリラックスできるラウンジ。アフタヌーンティーは5,800円~(税・サービス料込み)

3月から11月までオープンする屋上の「ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード」では、新たにバーカウンターを新設。食事前のアペリティフや食後の一杯に訪れるのはもちろんのこと、バー単体としても訪れたくなる場所になりました。

屋上に新たに設置されたバーカウンター。

こちらのバーメニューを監修しているのは、なんと以前ご紹介した「ザ・ホテル青龍 京都清水」のバー「K36 The Bar & Rooftop」も監修する西田稔氏。マグナムのシャンパンと季節のフルーツを使ったカクテルなどがいただけます。

季節のフルーツ シャンパン カクテル 3,400円(税込み・サービス料別、シートチャージ1,000円)

いろんなシチュエーションで楽しめるようになった新しい「ベージュ アラン・デュカス 東京」。

パートナーとのちょっと特別な日にドレスアップしてディナーはもちろんのこと、クライアントとの待ち合わせに屋上のバーを利用したり、ランチにひとりでプリフィックスコースを楽しむなど、さまざまなシーンで覚えておきたくなる一軒です。

【DATA】
「ベージュ アラン・デュカス 東京」

住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング10階
電話番号:03-5159-5500
営業時間:(メインダイニング)11時30分~15時30分(13時30分ラストオーダー)/17時30分~22時 (20時ラストオーダー)

「ル・ジャルダン・ドゥ・ツイード」
営業時間3月~6月/15時~22時、7月~11月/17時~22時30分(ともにフードラストオーダーは20時、ドリンクラストオーダーは21時)
定休日:不定休
*アフタヌーンティーの営業日、時間はお電話でお問い合わせを。

URL:https://beige-tokyo.com/
*共に駐車場は予約制となるため、利用時は事前に電話を

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