Lifestyle

Electric bicycle
次世代モビリティ
「E-BIKE」の魅力とは

ニューノーマルの通勤手段として、またソーシャルディスタンスが保たれたアクティビティとして再び注目を集めている自転車。その中でも今、ヨーロッパでは電動アシスト機能を搭載したE-BIKE(イー・バイク)が“次世代モビリティ”として人気を博しています。普段、クルマ生活を楽しんでいる人は、自転車にもこだわりたいところ。そこで、最新の自転車カルチャーに精通している『BiCYCLE CLUB』の編集長、岩田淳雄さんにE-BIKEの魅力を聞いてみました。

スポーツサイクルの楽しさが新次元に

自転車は、いわゆる“ママチャリ”に代表される「シティサイクル」と、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどの、より本格的な「スポーツサイクル」の2種類に大別されます。日本で一般的な電動アシスト自転車といえば、古くからファミリー世帯に普及している前者のタイプ。

「E-BIKEは、端的に言えばその電動アシストドライブユニットをスポーツサイクルに装着した自転車。つまりスポーツ走行に特化した電動アシスト自転車です。2010年頃にドイツのBOSCH(ボッシュ)が開発して火がつき、現在ヨーロッパではスポーツサイクルとしては主流になりつつある。自転車の大会でE-BIKEのマウンテンバイクで一つのカテゴリーが設けられるなどムーブメントになっています」

2018年は「E-BIKE元年」と称されるほど日本で様々なモデルが登場。

日本では2017年頃から盛り上がりはじめ、現在は多彩なモデルが発売されているE-BIKEと従来の電動アシスト自転車の大きな違いは「乗り味」だと岩田さんはいいます。

「24km/hになるとアシスト機能が切れるところは同じですが、ライディングの楽しさが全然違う。軽快なハンドリングや下り坂のコーナリング、しっかりした走りなど操作性の面白さは段違いです」

E-BIKEならではの「乗るべき魅力」

電動アシストという機能とスポーツサイクルならではの楽しさ、そしてこれまでの電動アシスト自転車になかったスタイリッシュなデザイン性を同時に享受できるE-BIKE。長年、自転車専門誌に携わってきた岩田さんが注目するE-BIKEならではの魅力は、次の3つです。

●ビギナーでも上級者のコースが満喫できる

これまで山や峠といった急な登りがあるコースは、経験のあるサイクリスト以外には難しいものでした。
「E-BIKEだと、そういったコースをビギナーでも手軽に楽しめるので、上級者の人たちと一緒にツーリングやグループライドできるのが魅力。熟練者しか目指せなかった富士山五合目や乗鞍など、日本ならではのランドスケープも満喫できます。仲間とわいわい走れる豊かな時間が欧州での大流行につながっているのです」

E-BIKEはレベルの差に関係なく仲間と一緒に走れる。

●急勾配ほど楽になり、走行がなめらか

E-BIKEの走行で最もその特性を発揮するのは急勾配の登りだとか。
「従来の電動アシスト自転車よりも登板性能が段違いに高く、たとえばヤマハやシマノの大トルクユニットを搭載しているE-BIKEは、踏み込む力に対してアシスト力が高いので、勾配が急になればなるほど走るのが楽になります。また、電動ママチャリは2つのクランクの軸で駆動しているのですが、E-BIKEは造りがシンプルで軸そのものにアシストしているので、より走行がなめらかです」

E-BIKEのクランク部分。

●従来より軽く、大容量のバッテリー

その高い機能が長時間楽しめるのもE-BIKEの魅力のひとつ。
「モデルにもよりますがツーリングで一日中乗ることが多いので、たとえばエコモードのアシストで150km走れるなど、これまでの電動アシスト自転車より大容量のバッテリーを積んでいるのが最近の傾向。車体そのものの重量も電動アシスト自転車の中では比較的軽量です」

従来の電動アシスト自転車同様、バッテリーを装着しながらの充電もできる。

楽しみ方が広がるE-BIKEの代表的なタイプ

「ひとえにE-BIKEといっても、スポーツサイクルに様々な車種があるようにタイプは様々。いま盛り上がりつつある日本市場でも30車種以上が導入されています」
そこで今回、楽しみ方や用途別に代表的なE-BIKEのタイプを紹介します。

[クロスバイク]

「クロスバイクはこれからスポーツサイクルを始めるビギナーにおすすめのタイプ。街乗りが主な用途で通勤など日常使いができる定番ですが、E-BIKE化することによって勾配20%を超える急な坂も楽しめるようになり、走行フィールドが広がりました」

GIANT「ESCAPE RX-E+」価格:280,000円(税別)
https://www.giant.co.jp/giant21/bike_datail.php?p_id=00000070

[ミニベロ]

「ミニベロとは小径車のこと。折りたたみできるタイプもあり、日本の狭い住宅事情に向いていますが、E-BIKEではタイヤが太くなったことで乗り心地や登坂性能が向上しました。週末に車載して大自然までドライブした後にサイクリングが楽しめるのも魅力です」

BESV「PSF1]価格:245,000円(税別)
https://besv.jp/products/psf1/

[マウンテンバイク]

「未舗装道路や登山道などオフロード用のマウンテンバイクは、E-BIKEのメリットを最も享受できる上級者向けタイプ。前後にサスペンションを備えているので登り下りの走行が楽しく、高トルクのドライブユニットで坂道をぐいぐい登ることができます」

MERIDA「eONE-SIXTY 9000」価格:935,000円(税別)
https://www.merida.jp/lineup/e_bike/eos_9000.html

その他にも、効率よく長時間乗るサイクリングに適した「ロードバイク」やキャンプ用具など沢山の荷物を載せるネジ穴がついている「ツーリング」など、E-BIKEの多様化が進む中、岩田さんがおすすめするのが「グラベルロードバイク」です。

「グラベル(gravel)とは日本語で砂利のこと。その名の通り、グラベルロードバイクは砂利道や未舗装路でも走れるように設計されたロードバイクの一種で、ここ数年スポーツサイクルで増えてきています。通常のロードバイクよりタイヤが太く、悪路で安定した制動力を発揮しながら平地でも楽々走れるので、より多彩な楽しみ方ができるのが魅力です」

ミヤタサイクル「ROADREX 6180」価格:299,000円(税別)
https://www.miyatabike.com/miyata/e-bike/

そういった魅力あふれるE-BIKEは「今が乗りどき」と続けます。
「日本ではまだサイクリストや自転車好きが注目している段階なので、ヨーロピアンの流行を先取りできるのは、まさに今。トレーニングを積まなくても、サイクリングの醍醐味がすぐ味わえるだけでなく、楽に長く乗れるのでコロナ禍での運動不足が楽しく効率的に解消できます。輸入車が手に入りやすく、日本のメーカーも力を入れているので、ぜひ一度試してみてください」

春めいてきたこの時期に、他と差がつくサイクリングライフをスタートさせてみてはいかがでしょうか。

E-BIKEは今後日本でムーブメントを起こす可能性を秘めている。

【雑誌紹介】

『BiCYCLE CLUB』価格:990円(税込)
ロードバイク、マウンテンバイクで走ることを楽しみたい人に贈る硬派なスポーツバイク専門誌。ホビーライダーからシリアスレーサーまでジャンルやレベルを問わない、わかりやすい特集が好評。毎月20日発売。趣味の時代に読むメディア[FUNQ]内のコンテンツサイトでは最新のE-BIKE情報も更新中。
https://funq.jp/bicycle-club/

【岩田さんプロフィール】

岩田淳雄さん
自転車専門雑誌『BiCYCLE CLUB』編集長。自動車、オートバイ、自転車など乗り物の専門誌を担当し、2014年より現職。

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