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キーワード“F”がつなぐLEXUSに宿る走りのDNA

LEXUSのハイパフォーマンスモデルには、歴代“F”という文字が冠されるのをご存知でしょうか? RC Fに代表されるLEXUSの歴代ハイパフォーマンスモデルに脈々と受け継がれてきた“F”。そのエンブレムの頂点が、世界的にも有名になったV10エンジンのスーパーカーがLFAです。そんなLFAをはじめとしたFのDNAを追ってみましょう。

Text & Photo:Daisuke Katsumura

サーキット走行も楽しめるハイパフォーマンスモデルRC F

LEXUSのクーペモデル、RCに専用にチューニングが施されたV8エンジンを搭載したホットモデル、RC Fは、2014年にRCデビューと同時に発売されました。市販モデルながら、ニュルブルクリンク24時間レースなど、レースの世界でも活躍。そのパフォーマンスは非常に高いのが特徴です。発売から5年が経過しましたが、RCのモデルチェンジに合わせてRC Fも進化し、現在でも販売され続けています。

RC Fに搭載される2UR-GSE型5リッターV8エンジンは、スポーツ走行専用のチューニングが施された“F”専用のユニットです。世界的なパワーユニットのダウンサイジング化の流れの中で、LEXUS各車もV6エンジン搭載車が主流となっているいま、パワフルなV8エンジンを搭載したRC Fは貴重な存在といえるでしょう。

市販車両のホットバージョンとして継承される“F”

RC Fのように“F”の名を冠した市販モデルベースのハイパフォーマンスモデルは他にも存在しました。その元祖となったのは、2007年に発表されたIS Fです。IS Fは、LEXUSのスポーツセダンであるISに、5リッターV型8気筒エンジンを搭載したホットモデルとして登場。外観はISに似ているものの、ひと回り大きなエンジンを搭載するため、フロントオーバーハングが若干延長されている他、張り出したフェンダーによって全幅も20mm程拡幅されています。

IS Fが製造を終了した後も“F”モデルを待ち望む声は数多くあがりました。そんな要望を受けて2015年に登場したのが、同じく4ドアセダンであるGSをベースとしたGS Fです。ベース車両であるGSと比べて全長や全幅は若干拡大され、前後バンパーなども専用デザインとなります。2020年のGSの販売終了に合わせてGS Fも生産を終了しています。

“F”の頂点に君臨するV10エンジン搭載のスーパーカー

そんな“F”の頂点に君臨し続けているのが、LEXUSブランド初のスーパースポーツ、LFAです。シャシーはドライカーボンを使用したモノコックを採用。パワートレーンは、フロントミッドシップに専用設計のV10エンジン、リアミッドシップに6速ASギアボックスを搭載するトランスアクスル方式を採用し、重量物を極力車体中央にバランスよく、そして低い位置に集中させるレイアウトとすることで、世界のスーパーカーに比肩する運動性能を持っていました。

数々のプロトタイプ発表を経て、2009年に全世界500台限定で発売となったLFAは、3,750万円という高価な車両価格にも関わらず、当初の予想を超えて国内販売台数を超える予約が集まりあっという間に完売となります。

ちなみに最高出力は412kW(560PS)で、0-100km/hは3.7秒、最高時速325km/hという当時としては最高水準のスペックを誇り、2011年にはニュルブルクリンク北コースで当時の市販FR車最速となる7分14秒64を記録。名実ともに世界のスーパースポーツとなったのです。また製造が終了した後もルマンをはじめとした世界各国のレースで活躍し続け、数々の記録を樹立しています。

LEXUS全車に受け継がれる“F”のDNA

LEXUSには、これら“F”の血統を受け継いだ、F SPORTというモデルがあります。多くのLEXUS車種に設定され、専用のアルミホイールやブレーキなどを装備したスポーツバージョンとなっています。これら車両にも“F”の精神はしっかりと受け継がれているのです。

さて、今回紹介した“F”というキーワードですが、そのルーツをご存知ですか?実はこの“F”は、FUJI SPEEDWAYの頭文字なのです。F1も開催される日本屈指のサーキットで鍛えられたモデルのみがその名を戴くことができる、まさにLEXUSの走りのDNAと言えるでしょう。

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