Car

レクサスの今を語る
LEXUS LC500h / LC500

移動することや運ぶことはクルマの魅力のひとつだが、さらにドライバーの意思に鋭く応え、振る舞うドライビングの楽しさも大きな魅力のひとつ。そんな走りの楽しさに、美しさも兼ね備えたラグジュアリークーペがLCだ。レクサスらしく追求を重ねた一台の魅力に迫る。

Text:Toshifumi Watanabe Photo:Lexus International

LC500“S package”(ラディアントレッドコントラストレイヤリング)〈オプション装着車〉。
フェンダーからフロントピラーへと流れるラインの美しさは、LCらしい個性的デザインのひとつ。
ポリッシュ仕上げ+ブラック塗装の鍛造アルミホイール(メーカーオプション。“S package”は標準装備)を装着。
レクサスの代名詞、スピンドルグリル。上部へいくほど開口部が密になるデザイン。
フルLEDリヤコンビネーションランプを装備。テールランプ点灯時、L字型の虚像発光によって奥行き感も演出。

ラグジュアリークーペとしてのレクサスの回答

とかく実用性が優先されることの多いクルマ選びにあって、クーペという選択は生活に彩りを添えたいというユーザーの希望にもっとも近く寄り添えるものではないだろうか。ゆえに美しさや優雅さ、スポーティネスといった要素には妥協はできないし、単にそれを備えるのみならず、そこにブランドなりのポリシーやスタイルがあるべきだろう。

レクサスのフラッグシップクーペであるLCは、その車格やクラスから推するに、ライバルは一部の海外ブランドが展開するモデルであり、台数規模的には小さなカテゴリーだ。でも言い換えれば、クルマ選びにおいて真の豊かさを求めるユーザーのために、各ブランドが本気でしのぎを削る戦いの場でもある。

LCの前身にあたるコンセプトカー、LF-LCがお披露目されたのは2012年の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)だ。その際、課せられた最大の使命はレクサスの未来に向けた意匠的言語を最も端的に伝えることだった。今でこそすべてのモデルに浸透したスピンドルグリルも、完全な形でインテグレートされたのはこのコンセプトカーが最初だ。つまり現在のレクサスデザインのすべての源流はLF-LCにあると言っても過言ではないだろう。

LF-LCはその反響の大きさからLCとして市販化が決定されたが、元々はコンセプトカーであって、生産のことなど考えずに練られたその形状を、各国の様々な法規やレクサスの商品基準の範疇に収まるように合わせこんでいく作業は大変なものだったはずだ。なにより人々は既にコンセプトカーを見て期待値が最大化しているわけで、些細なディテールの甘さでさえ興ざめを招くことになる。たとえば特徴であるリアフェンダーの大胆な張り出しなどは、デザイナーの力量はもとより生産サイドのこだわりや頑張りがなければ市販車には反映できない形状だと思う。

LC500“S package”(インテリアカラー:オーカー)〈オプション装着車〉。
スポーティさとラグジュアリーを両立したφ365mm小径ステアリング。走りの高揚感を高めてくれる。
シフトノブにも妥協を許さない職人の技を凝縮。“無垢の金属を革で包み込む”というLCのインテリアイメージを表現。
LC500はV型8気筒、総排気量4,968ccのエンジンを備える。
LC500のTFT液晶式メーター。モーション表示やパドルシフト操作時にシフト表示を大きくするなどの機能を搭載。

LCにはスポーティな走りにも応えるパワフルさとレスポンスのよさを備えた3.5リッターV6ハイブリッド(LC500h)と、今や世界的にも希少になった自然吸気の5リッターV8ガソリン(LC500)の2つのパワートレーンを持っている。いずれもサーキットをしっかり走り込めるパフォーマンスを備えており、とくに5リッターV8の側は自然吸気ならではのパワーの伸びや官能的なエキゾーストに頬を緩めるわけだが、それらはあくまで平時に穏やかな気持ちで走るための余力としてとらえよう。日々の移動では吟味された素材で包まれたインテリアや鮮明なサウンドを聴かせてくれるオーディオに癒やされながら、週末は早起きしてお気に入りの道を気持ちよくクルージングする。大人の日常にいつ何時でも潤いや閃きをあたえてくれるスポーツラグジュアリー、それがLCの主旨だと思う。

渡辺敏史 Toshifumi Watanabe

二輪・四輪誌の編集を経て、フリーランスの自動車ジャーナリストに。以来、自動車専門誌にとどまらず、独自の視点で多くの メディアで活躍。緻密な分析とわかりやすい解説には定評がある。

LC500h

サイズ
全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
乗車定員
4人
燃料消費率
15.8km/L(JC08モード)国土交通省審査値
エンジン/型式:V型6気筒
総排気量:3.456L
最高出力(ネット):220kW(299PS)/6,600r.p.m.
最大トルク(ネット):356N・m(36.3kgf・m)/5,100r.p.m.
モーター
最高出力:132kW(180PS)
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)
メーカー希望小売価格
1,377万2,407円~(税込み)

LC500

サイズ
全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm
乗車定員
4人
燃料消費率
7.8km/L(JC08モード)国土交通省審査値
エンジン/型式:V型8気筒
総排気量:4.968L
最高出力(ネット):351kW(477PS)/7,100r.p.m.
最大トルク(ネット):540N・m(55.1kgf・m)/4,800r.p.m.
メーカー希望小売価格
1,326万3,148円~(税込み)

詳しい情報・お問い合わせ

レクサスインフォメーションデスク
TEL
0800-500-5577 (全国共通・フリーコール)
受付時間
9:00~18:00 年中無休
ウェブサイト
lexus.jp/models/lc/

※「新型コロナウイルス感染症」による影響に鑑みて、4月13日(月)より当面の間、受付時間を下記の通り変更させていただきます。また、お電話がつながりにくい状況となっておりますので、緊急案件のみの受付とさせていただいており、お客さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
【通常】9:00~18:00 →【変更後】10:00~16:00

2022 Autumn

レクサスカード会員のためのハイエンドマガジン「moment」のデジタルブック。
ワンランク上のライフスタイルをお届けします。