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ロコ気分で楽しむハワイ旅
ハワイの美味しいが見つかる、今行くべきスーパーマーケット&ファーマーズマーケット

滞在中の食事にも、お土産探しにもおすすめなのは、ロコたちに人気のスーパーマーケットやファーマーズマーケット。注目はハワイ産の食材を使ったフレッシュなデリや、丁寧に作られた小規模生産のフード類だ。今人気のマーケットを紹介する。

Photo:Akira Kumagai
Coordination:Maya Kudo
Edit&Text:Misa Yamaji(B.EAT)

マーケットで広がる新しいハワイの旅

今まで“ハワイで食事をする”といえば、人気レストランや、ホテル内のレストランをまずは予約、というのが一般的だっただろう。

しかし昨今、ハワイの旅に新しい楽しみが加わっている。それが、ローカルマーケットで“食”を探すことだ。

近年、ワイキキを中心にコンドミニアムや持ち込みOKのカジュアルなホテルが増え、テイクアウトのデリや惣菜、ローカルフードを扱う店も次々と開業。“買って楽しむ”ハワイの美味がぐっと充実してきたのだ。

ワイキキ・マーケットのカットフルーツコーナーは圧巻。

今行って楽しいのは、ハワイの気候風土が育んだ新鮮な食材や、地元の小規模生産者によるこだわりの逸品が並ぶマーケット。ホテルのダイニングとは異なる、よりリアルで親しみやすいハワイの味がここにある。今回は、そんな新たな食の楽しみを提案すべく、今訪れるべき2カ所を厳選して紹介しよう。※商品価格はすべて税抜き価格。

1.毎週土曜日だけオープン。
絶大なる人気のカカアコ・ファーマーズマーケット
いつ行っても混雑しているカカアコ・ファーマーズマーケット。

カカアコ・ファーマーズマーケットは、ハワイ産のものを扱うオアフ島でももっとも人気のあるマーケットのひとつ。コロナ禍にいち早く再開したマーケットとしても知られ、多くの人びとに出店の機会を提供する場として成長を遂げてきた。ワイキキやアラモアナからはタクシーで15分ほどの距離にあり、アクセスも抜群。

ローカルの味と文化を満喫できる場所として、ハワイを訪れるならぜひチェックしておきたいスポットだ。

ドッグフレンドリーなマーケットなので、犬を連れて訪れる地元の人も多い。

マーケットが立つのは、毎週土曜日。

朝8時のオープンと同時に多くの人びとが集まり、駐車場はすぐに満車になるほどのにぎわいを見せる。新鮮なオーガニック野菜、ハワイ産のフルーツ、手作りのジャムやはちみつ、焼きたてのパンなどを売る地元の農家や職人たちが140軒ほど集まり、ここでしか買えないものがたくさんある。

カイムキ地区の人気ポケ丼店「ONO SEAFOOD」のキッチンカーも。この日は午前10時半に売り切れ。
マーケットで好きなものを買い、モンキーポッドの木の下に設置されたテーブルでのんびり楽しむのがおすすめ。

出店の条件は、ハワイ産のものを使った商品であること、添加物や加工物を使っていないこと、などいくつかあるが、多くの人にビジネスの機会を創出したいと出店のハードルはそこまで高くない。そんなことから、実店舗を出す前の実験的な店や、資金は少ないが情熱がある生産者など、面白い店に出合えるのも特徴的だ。

ここでは現地で見つけたおすすめを紹介しよう。(※2025年1月18日取材時情報)

1)マーケットで一番の人気店。「JOJA SMASH BURGER」のスマッシュバーガー

ファーマーズマーケットで一番活気のあるショップ「JOJA SMASH BURGER」。

マーケットで長蛇の列が絶えない人気店。粗挽きのパティを鉄板で押しつぶして焼くことで、外はカリカリ、中はジューシーに仕上げる“スマッシュハンバーガー”が売り。代表的なメニュー「Oklahoma Truffle Smash Burger」(18ドル)は、リブアイとビーフチャックをブレンドしたダブルパティに、アメリカンチーズ、薄切りのカラメルオニオン、特製トリュフソースをブリオッシュバンで挟んでいる。30分は待つ覚悟で挑みたい。

2)でき立てが美味しい「HEALING KITCHEN」のレインボーサンドイッチ

出店してまだ1年ちょっとというHEALING KITCHENのナオさん。

ハワイ在住歴が長い日本人・ナオさんが作るヴィーガンの「レインボーサンドイッチ」(16ドル)は、見た目も美しいが、味も美味しい。柔らかな食パンに手作りの豆腐クリームチーズを塗り、酢漬けにしたニンジンや赤キャベツ、新鮮なレタスなどの野菜をたっぷり挟んでカット。注文してから作ってくれるので鮮度は抜群。からだの中からきれいになるような味わいだ。

3)お土産にはハワイ島の農家「AKAKA FALLS FARM」の手作りジャムを

マーケットでも古参の「AKAKA FALLS FARM」。ジャムの種類は軽く30種類を超える。左から「アップルバナナジャム」15ドル、「コナコーヒー・チョコレートバター」15ドル、「パッションフルーツハバネロペッパージャム」15ドル。

ハワイ島のアカカ滝のそばで100種類近い農作物を育てている「AKAKA FALLS FARM」のジャムは、オアフ島では限られた場所でしか買えない逸品。使うのはもちろん自家栽培の果物。木で熟したものを使い、甘味料にはオーガニックのサトウキビを使用している。ハワイならではのアップルバナナとバターを合わせた「アップルバナナバター」や、パッションフルーツとハラペーニョを合わせたジャムやコナコーヒーのスプレッドなど、独創性あふれる商品はどれも絶品。味見をさせてくれるので比べながら購入できるのも嬉しい。

4)斬新な味わい「ALMOND TREE」の手作りのマカデミアナッツ・トフィー

マカデミアナッツ・トフィーは、半ポンドで20ドル。冷蔵庫で冷やして食べるとカリカリ感が増す。

店主のジョアンヌ・ヤングさんはトフィーを作って50年という筋金入りのトフィーラバー。化学の大学教授だった父親が某キャラメル入りマカデミアナッツチョコレート会社の商品開発に携わっていたこともあり、小さいころから美味しいマカデミアナッツ入りのトフィーを研究していたのだという。この味が評判となりついに商品化。ハワイ島産のマカデミアナッツをたっぷりと使ったトフィーはキャラメルとチョコレートのバランスが絶妙。さっぱりとした甘さと、さっくりとした歯触りが生む、今まで味わったことのない美味しさに驚くだろう。お土産にもおすすめ。

カカアコ・ファーマーズマーケット

住所:919 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96814
電話番号:(808)388-9696
営業時間:毎週土曜日 8時~12時
URL:https://www.farmloversmarkets.com

2.2023年にオープンしたワイキキ随一の
ローカルマーケット「ワイキキ・マーケット」

次に紹介するのは、2023年1月にワイキキの中心クヒオ通りのリリア・ワイキキ2階にオープンした「ワイキキ・マーケット」。

ハワイの多様な食文化と伝統を尊重し、世界中から訪れる観光客にハワイの食の魅力を紹介することをテーマとしたワイキキ唯一のフルサービススーパーマーケットだ。

このマーケットの魅力は、なんといってもハワイ産の新鮮な食材とローカルメーカーを中心に揃えた圧巻の商品群。青果、精肉、鮮魚、ベーカリー、デリ、アルコール類、雑貨、花まで取り扱い、観光客にも地元民にも親しまれている。

ワイキキエリアに滞在するなら覚えておきたいのは、ここの「ポケ」「ライス」「ローカルプレート」「ベイクショップ」という4つのテーマに分かれたデリ・惣菜コーナー。ポケボウル、おにぎり、スパムむすび、鉄板で作るカスタムチャーハンなど、観光客も手軽にテイクアウトして楽しめるメニューが並ぶ。

その場で作ってくれるチャーハンコーナー。

ローカルビールやワインなどのアルコール類とともにできたてのデリを隣のオープンエアのテーブル席で楽しむもよし、部屋で食べるもよし、ビーチで食べるのもよし。また、ハワイ産のチョコレートや調味料、お菓子などはワイキキ随一といってもいい品揃えなのでお土産を探すならまずは訪れたい。

ここではおすすめのテイクアウトとお土産を選んで紹介する。

1)組み合わせは何十通りも。“選べる”ポケ丼

店のおすすめコンビネーション「Kuhio Krunch」19.49ドル。玄米の上にたっぷりのアボカドとマグロの醤油ベースのポケと、鶏の唐揚げ、ねぎに紅生姜、枝豆をトッピング。2人でひとつでも十分なボリューム。

ハワイに来たら、一度は食べたいローカルフード「ポケ丼」。店内のポケコーナーでは、新鮮なマグロやサーモン、タコ、エビなど、常時15種類以上のバリエーション豊かなポケがケースに並び、量り売りで購入可能。ポケ単体でも購入できるが、おすすめはご飯の上にお好みのポケを乗せた「ポケボウル(ポケ丼)」。特に、白米、玄米、サラダからベースを選び、好きなポケを1種類または2種類、さらにサイドの副菜を1つ、お好みのトッピングとソースを選べるカスタムポケ丼が人気(1種類15.99ドル、2種類22.99ドル)。迷ったら、店のおすすめコンビネーションにそってオーダーすれば間違いない。

2)職場へのお土産は、11ドル以下のパッケージも可愛いハワイ産のお菓子を

「DIAMOND BAKERY」のショートブレッド、グアバ味、リリコイ味、タロ味、各6.59ドル 「MANOA CHOCOLATE」PA’AKAI X SEA SALT 大(10.99ドル)小(6.29ドル)LILIKO’I x PASSION FRUIT(5.99ドル)KUAWA x GUAVA小(5.99ドル)。

物価高のハワイで職場の同僚などへのお土産を探すのはなかなか難しいミッション。「ワイキキ・マーケット」はハワイのローカルメーカーのパッケージが可愛いお菓子類が豊富に揃うのが魅力だ。ショップのおすすめは「DIAMOND BAKERY」のハワイアンショートブレッド。創業100年を超える、ロコなら知らない人はいない老舗が作るショートブレッドはシンプルな中にほんのりハワイらしい風味が漂う食べ飽きない味だ。2012年、カイルアで誕生し、ハワイ産をはじめ、世界中から仕入れたカカオで作るビーントゥーバーの専門店「MANOA CHOCOLATE」のチョコレートもパッケージ・味がよいので人気だ。

3)料理好きな人へのお土産は、ローカルの調味料

左から「ONO HAWAIIAN SEASONING 」(13.29ドル)。KAUAI JUICE社のチリペッパーソースオリジナル味 10.89ドル、シーソルト・オブ・ハワイ塩3種セット17.49ドル。

ミネラルが豊富に含まれていて、まろやかな味わいが特徴のハワイの塩。シンプルな塩からそのまま使えば味が決まるシーズニングソルトまでいずれもお土産に人気だ。「SEA SALTS OF HAWAII」は、ハワイ島コナにある自社の塩田と、モロカイ島の小さな塩田で塩を作っている会社。ピュアな塩のほかに、海底で採取される火山の赤土と海水で作った塩や、ヤシ殻活性炭をブレンドした黒い塩などの3種セットはお料理好きの方に贈りたい。「ONO HAWAIIAN SEASONING 」は100%ナチュラルな材料で作られていて、肉などにふりかけて焼くだけで味が決まるすぐれもの。KAUAI JUICE社のチリペッパーソースは、ハワイ産のオーガニック食材をメインに作られたタバスコのような調味料。複雑で豊かな味わいは、ありそうでない美味しさ。

4)ハワイ土産の定番、パンケーキミックス&シロップ

パンケーキを目当てに店をホッピングする人がいるほど、パンケーキ激戦区でもあるハワイ。水をいれて混ぜるだけで美味しく仕上がるパンケーキミックスの品揃えも豊富だ。

各スーパーマーケットはオリジナルの味を開発して各社しのぎを削っている。ワイキキ・マーケットで買うなら、親会社のFOODLANDのオリジナルブランド「maikai」印のパンケーキミックス(8.59ドル)がリーズナブルなのに美味しいと人気。ノースショアにある日系家族が運営する人気の農園・カフクファームのパンケーキミックスも購入可能。パンケーキ用のリリコイシロップとセットで差し上げるのも喜ばれる。

ワイキキ・マーケット

住所:2380 Kuhio Ave.,Honolulu, HI 96815
電話番号:(808)923-2022
営業時間:6時~22時
URL:https://jp.foodland.com/waikikimarket

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