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LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION
京都の新しい楽しみ方。「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル京都」で体験する職人の神髄
京都には昔から受け継がれている手仕事が多く残る。そんな文化をもっと知りたいという人にぴったりなのが、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」の宿泊プラン「TSUNAGU」だ。このプランは、通常では立ち入ることのできない工房に「弟子入り」をし、職人の技術や信念を肌で感じ学べるというユニークなもの。ラグジュアリーホテルでの非日常のくつろぎと、知的好奇心を同時に満たす体験を詳しく紹介する。
Photo:Katsuo Takashima
Edit&Text:Misa Yamaji(B.EAT)
京都の奥座敷で触れるいにしえの美
京都の奥座敷、嵐山。平安京遷都以来、歴史の深い京都の中でも早くから貴族の避暑別荘地として栄え、今もなお、四季折々の自然を感じられる景勝地として人気が高い。
目の前には翡翠色の保津川。その向こうにゆったりとした稜線が美しい嵐山。かつて、司馬遼太郎が著書「街道をゆく」にて「目の前に、嵐山の翠巒(すいらん)が盛り上がっている。丘としては日本でもっとも美しい」と称賛した景色が変わらずに残る。
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昨今は多くの外国人観光客であふれている様子をニュースで見たりもするが、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」は嵐山でも静かなエリアにたたずむ。
渡月橋を左に見ながら川沿いに進み料亭「京都吉兆」の前を通り過ぎるころには、あれだけ多かった観光客も嘘のように少なくなる。その先に見えてくる風格ある門が、ホテルの入り口だ。
ホテルが建つこの土地は、かつて天皇の離宮や名士の別荘などがあり、長い歴史の中で形を変えながら、多くの人びとに愛されてきた場所だそう。訪れれば、土地が持つ雅なオーラを感じることができるだろう。
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ここでの滞在は、表情豊かな自然を楽しんでゆっくりするのもよいが、京都伝統の職人に弟子入りするユニークな宿泊プラン「TSUNAGU」も興味深い。
弟子入りできる業種と工房も多種多様。仏像彫刻なら「宮本工藝」、清水焼の「洸春窯」、「紅村窯」、和ろうそく作りなら「中村ろうそく」、京友禅の染めは「染匠市川」など、京都を代表する工房がプランに賛同し、協力している。プランではこの中の気になる工房一箇所を訪れ、職人から直々に制作工程を伝授してもらえる。
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このプランを選択すると、1日目はホテルの部屋に、師匠からの“宿題”が待っている。2日目に、その予習をふまえて工房で体験するという流れだ。
ゆえに目一杯、ホテルでの滞在時間を楽しむのも重要だ。少なくともホテルには15時に、欲をいえば15時前には訪れたい。チェックイン前でも、翡翠色の保津川を目の前に眺める「茶寮 八翠」でゆっくりとお茶をすれば心も静かに整う。時間になったら部屋へ向かおう。
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今回筆者は清水焼の「洸春窯」での体験を申し込んだ。“予習”と聞いていたからどんな難しいことが待っているのかと思いきや、部屋に用意されていたのは、“弟子入りの心得”と明日作る皿の見本と、材料、そして二次元コード。
二次元コードを読み込むと、訪れる「洸春窯」の「師匠」からのメッセージ動画が流れる。弟子入り体験で実際使用する粘土の生地が入った袋と、装飾をするための道具も置かれており、実際に触ることで期待と楽しみがどんどん膨らんでいく。
“触れる”“知る”を目的とし、完成させなければいけない課題や、暗記しなければならないものはないのでプレッシャーがないのもいい。
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“予習”をしたら、17時からホテルゲストに振舞われるシャンパンフリーフローとスナックを味わいに「茶寮 八翠」へ。ゆっくりと暮れていく景色を眺めながら、シャンパンを楽しむひとときは格別だ。
ディナーはレストラン「京 翠嵐」へ。神戸川崎財閥創始者 川崎正蔵の別荘として建てられ、嵐山御殿と称された豪壮華麗な「延命閣」を修復した建築で味わう夕食は、特別な時間になる。
清水焼の窯元「洸春窯」へ、いざ弟子入り
翌朝、朝食を食べたらいよいよ弟子入り体験だ。
今回の修行先「洸春窯」は、東山区の日吉地区にある窯元だ。日吉は大正時代には多くの窯が店を構えた京都有数の陶磁器産地。「洸春窯」はもともと愛知・瀬戸の陶工が明治半ばに京都に移転。その後二代目が今の場所に移し、現在は茶道具から日常の器まで数多くの商品を作っている。
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今回、弟子入りするのは三代目・高島慎一さん。
早速、清水焼についてレクチャーが始まる。
「清水焼というのは、決まりがないんですよ。昔は茶道とのつながりが強かった。茶の湯は政治とつながっていますね。ですから、茶の湯の場では、皆が唸るような名品が重宝されました。つまり、さまざまな技法、技術、デザイン、すべての技術が結集したものが清水焼なのです。京都で作られる最高の器、それが清水焼と呼ばれるようになりました」。
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各窯元は自由な作風で個性を出していったのだが「洸春窯」は、“いっちん”という技法で絵付けをする交趾を得意としてきたのだという。
「“いっちん”というのは、陶器の表面に水で練った化粧土を絞り出して文様を描き、装飾する技法のことです」と高島さん。
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「この技術は中国の明の時代の陶芸の技法『法花』が始まり。その技術を使った陶器がベトナム(交趾)から入ってきて、交趾焼と呼ばれて江戸時代に人気が出たんですね。そこから日本でも同様の陶器が生まれました。“いっちん”という名前は、友禅染めで糊を盛り上げ、文様を付けた『一珍染め』から来ていると聞いています」と由来を説明してくれた。
こうした工房で話を聞くだけでも、知らないことばかりでとても面白い。
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一通り座学を受けたら、いよいよ実践だ。素焼きの皿に土を搾り出す目印となるスケールを引くところから始まり、実際に職人さんと並んで“いっちん”の技法で絵付けをしていく。
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ホイップクリームを絞り出すような袋に水で練った土を入れ、素焼きした皿に絞り出しながら描くのだが、これがコツをつかむまではなかなか難しい。
けれど体験中は、高島さんがつきっきりで指導をしてくれ、わからないことがあったらどんどん聞けるので安心だ。
無心に描く時間は座禅のように、精神統一の鍛錬にもなりそうだ。
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“いっちん”で絵付けした皿は、乾かし、釉薬をかけたのち工房のガス釜で焼いて製品となる。
絵付け後、出来上がりまで数週間かかるが、商品は後日自宅へ発送されるのでご安心を。
“弟子入り”と“体験”の違いは、意識をきちんと向けてじっくりと時間をかけて取り組むところにある。京都で受け継がれてきた職人の技に実際に触れることで、今まで見ていた製品の裏側に込められた職人の時間と労力を感じ、愛着も一層湧いてくるだろう。
ただリラックスする旅ではなく、深く学ぶ旅は、人生をより彩りのあるものにしてくれるはずだ。
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
アクセス:京都縦貫自動車道 大原野I.C.から約22分
弟子入り体験プラン:170,636円(税・サ込み)
(1名参加でも2名参加でも同料金)
※宿泊料金が別途必要となります。
トヨタファイナンス トラベルデスクから宿泊予約をいただいたお客さま限定で「弟子入り体験プラン(170,636円(税・サ込み)*1名参加でも2名参加でも同料金)」をご用意いたしました。ご希望の方は宿泊予約時にお問い合わせください。
※「TSUNAGU」プランはLEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION の対象外です。
※「弟子入り体験プラン」には、「TSUNAGU」プランに含まれる昼食・夕食は含まれておりません。
※7日前のキャンセルで100%の取消料がかかります。
※販売期間および実施期間は通年販売商品のため特に設けておりませんが、予告なく販売終了となることがございます(年内は販売継続いたします)。
駐車場:あり
※料金や収容台数、対応するお車のサイズについては施設へご確認ください。
レクサスカード会員さまのご予約はトヨタファイナンス トラベルデスクにて承ります。
LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTIONでは、お客さまに最適なホテル選びをご提供させていただくため、トヨタファイナンス トラベルデスクにてお電話での手配を承っております。
世界中にある約1,500以上のホテルごとにさまざまな特典がご利用いただけます。
「ホテル選びに迷っている」「金額や特典のみでも確認したい」など、お気軽にお問い合わせください。
ご利用いただけるお客さま:レクサスカード会員さま レクサスの自動車クレジットをご契約中のお客さま
ご利用予定日の10日前までにご連絡ください。
トヨタファイナンス トラベルデスク 電話番号:0800-700-8160(9時~17時/日祝・年末年始除く)
※各施設へ直接ご予約された場合は特典が適用されません。
[レクサスカード宿泊ポイントご利用サービス]
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2025年3月31日(月)チェックイン分まで
ご好評につき、キャンペーン期間を下記のとおり延長して継続いたします。
キャンペーン延長期間:2025年4月1日(火)~2026年3月31日(火)チェックイン日分まで
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