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しまなみ海道“絶景ドライブスポット”ガイド
生口島の名宿Azumi Setodaに泊まって巡るしまなみ海道“絶景ドライブスポット”ガイド

世界的に有名なホテリエ、エイドリアン・ゼッカ氏が、グローバルなセンスと洗練された審美眼のもとにプロデュースした瀬戸内・生口島のAzumi Setoda。“新しい日本旅館”の形として、今や世界中のホテルラバーたちを魅了している。この宿をドライブ旅で訪れるのなら、同じ瀬戸内しまなみ海道のほかの島々にも行ってみないか。今回はクルマだからこそ足を延ばせる、島ごとの絶景スポットをご紹介しよう。

Text:Shigekazu Ohno(lefthands)

個性豊かな橋を渡り、6つの島々を訪ねる

瀬戸内しまなみ海道とは、広島県尾道市と四国の愛媛県今治市を結ぶ、全長およそ60kmの自動車専用道路のこと。憧憬をもって多島美と称される大小さまざまな島が浮かぶ海の上を、それぞれ個性的なデザインの橋を渡って駆け抜ける感覚は、まさに胸のすくような爽快さだ。

旅の始まりは、尾道から

今回、瀬戸内しまなみ海道のスタート地点となるのは、広島県尾道市。旅のデスティネーションとなるAzumi Setodaがあるのは、ここから橋を3つ渡った先にある生口島だ。漁業以外に、もともと柑橘類の栽培が盛んなこの地域にあって、日本随一のレモン生産地としても知られる島である。

「日本ののどかな風景」を絵に描いたような生口島であるが、近年はインバウンドも含め、旅のエキスパートたちの間で知る人ぞ知る存在となっている。フェリーの発着点となる瀬戸田港から耕三寺へと続く参道沿いに、世界に知られるリゾートブランド「アマン」の創業者として知られるあのエイドリアン・ゼッカ氏が2021年、グローバル感覚の日本旅館「Azumi Setoda」を開業したからだ。

参道沿いでひときわ目を引く瓦屋根の端正な建物は、この地に140年続いた豪商の邸宅をリノベーションしたもの。格子戸をくぐって中に入ると、眼前に広がるのは自然光に満ちあふれた開放的な空間。かつての陰翳礼讃的な日本家屋も悪くはないが、グローバルな視点から再解釈のなされた和の空間は凛としていて、精神を浄化してくれるかのように感じる。

館内には50~70㎡の広さを誇る客室が全22室ある。そのいずれもがプライベート感覚に満ちていて、ゲストはゆったりとくつろいで過ごすことができる。

そんな生口島のAzumi Setodaを訪れる幸運に恵まれたのなら、ビジネス出張ではないのだから、何も慌てて直行する必要もないだろうし、帰りも寄り道しながらゆっくりでもいいではないか。

おすすめしたいのは、瀬戸内しまなみ海道がつなぐ6つの島を訪ねるドライブ旅。島々をつなぐ巨大な橋々自体が、一見の価値だけでなく実際にその上を走らせる価値がある。さらにいえば、橋を渡って訪れたそれぞれの島に、そこでしか出合うことのできない絶景があるからだ。

向島の展望台から、瀬戸内しまなみ街道の全貌を掴む

尾道を出て最初に上陸するのは向島。その距離は、わずか300mほど。尾道水道と呼ばれる狭い海峡を挟んだ向かいにある島だからこその名前であり、住所もまだ尾道市のまま。瀬戸内しまなみ海道を走らせる際も、すぐに着くという心づもりがなければ、ついうっかりして次の島へ渡ってしまうかもしれない。

でも、瀬戸内しまなみ海道のドライブ旅だからこそ、最初の島であるこの向島で、まず訪れておきたい場所がある。一般道路としての「尾道大橋」と対をなす双子橋である「新尾道大橋」を渡ったら、目指すべきは「高見山展望台」。標高283mの地点にあるこの山の頂は、ぐるり360度の眺望が開けていて、眼下にはこれから訪れる瀬戸内海の島々を一望することができるのだ。

【information】
高見山展望台

住所:広島県尾道市向島町 高見山
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「向島I.C.」から車で約15分
駐車場:あり
https://www.ononavi.jp/sightseeing/showplace/detail.html?detail_id=265

因島で、優美な吊り橋と歴史ある灯台に出合う

高見山展望台からの景色で、瀬戸内しまなみ海道の全貌がなんとなく掴めたら、またクルマを走らせよう。向島と隣の因島をつなぐのが、優美な吊り橋の「因島大橋」だ。東京のレインボーブリッジ同様の二層構造となっていて、ここではクルマが走る下の階を、実は自転車や歩行者が行き来している。

二層構造の下の階は自転車や歩行者が行き来できるような造りになっている。

因島で訪れたいのは、渡ってきた「因島大橋」の袂にある「大浜埼灯台」。流れの速い海峡を見下ろすように、岬の先端にそびえる白亜のこの灯台は、なんと今から130年前の1894年に建てられたもの。海の安全を見守りつづけてきた灯台は、今はもう使われていないが、素朴ながらもどこか気高さを感じさせるたたずまいが、見る人の心を捉えて離さない。

【information】
大浜埼灯台

住所:広島県尾道市因島大浜町
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「因島北I.C.」から車で約10分
駐車場:あり(因島アメニティ公園または因島大橋記念公園駐車場利用)
https://www.ononavi.jp/sightseeing/showplace/detail.html?detail_id=319

生口島に広がる、瀬戸内海の静かな砂浜

2つの島を見てきたら、次はいよいよ「生口橋」を渡り、Azumi Setodaのある生口島に到着だ。「生口橋」は未来的なデザインが目を惹く斜張橋で、走り抜ける際に見上げるA字型の2つの主塔が気分を高揚させてくれる。

Azumi Setodaのある「しおまち商店街」は、名刹 耕三寺への参道でもあり、食べ歩きやお土産の買い物を楽しみながらのぶらぶら歩きも楽しい。チェックイン後に少しのんびり過ごしたら、もう一度クルマに乗ってでかけてみたいスポットがある。それが島の西海岸にある「瀬戸田サンセットビーチ」。日本の水浴場88選にも認定された白砂の海岸は、瀬戸内海のまた別の顔。穏やかな汀で波音に耳を傾けるもいいし、もう少し待って水平線に沈む夕陽を眺めてもいい。いずれにしても、旅の思い出を彩る美しいひとときとなることだろう。

【information】
瀬戸田サンセットビーチ

住所:広島県尾道市瀬戸田町垂水1506-15
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「生口島北I.C.」から車で約15分
駐車場:あり
http://www.onomichi-sunset-beach.jp

自然豊かな大三島で、橋と建築のデザインに刺激を受ける

生口島と大三島を結ぶのが「多々羅大橋」。遠くからでも目を引く優雅な主塔は、高さが226mもある。中央支間長890mというのも、1999年の完成時には斜張橋として世界最長を記録したという。近くまで寄って見上げて、実際にその上をクルマで走りつつ見上げ、反対側からまた振り返る――何度見ても見飽きることのない、時を経ても古びることのない秀逸なデザインだ。

大三島は本州と四国のほぼ中央に位置する島で、神の島とも呼ばれる。日本総鎮守として全国に10,000社余りの分社を持つ「大山祇神社」があるからだ。ほかの島同様、みかんなど柑橘類の栽培が盛んだが、意外なコンテンツもある。建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞ほか、RIBAゴールドメダル、UIAゴールドメダルなど、世界でもっとも権威ある建築賞の数々を受賞した建築家、伊東豊雄氏の作品を展示する「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」があるのだ。

ミュージアムの“箱”としての現代建築はよくあるが、ここは伊東氏の建築自体が展示物という稀有なもの。瀬戸内海の潮風を感じながら、芸術的感性にあふれた伊東氏の建築の世界を体感してみてはいかがだろうか。

【information】
今治市伊東豊雄建築ミュージアム

住所:愛媛県今治市大三島町浦戸2418
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「大三島I.C.」から車で約25分
駐車場:あり
https://www.tima-imabari.jp

伯方島には天使が渡る道がある?

Azumi Setodaでの、レクサスカード会員さまだけに向けた特別限定プランのプレミアム・ダイニングとして、おまかせ鮨コースでもてなしてくれる「赤吉」の大将、赤瀬淳治氏。店があるのは、大三島から優美なアーチ橋の「大三島橋」を渡った先にある伯方島である。

伯方島は、いわずと知れた「伯方の塩」で有名な島。だが今日では、大三島の工場でつくられているという話を聞き、肩透かしを食らったが、かつて塩田のあった瀬戸浜沿いに、ぜひ訪れたい場所を見つけた。それが「大角豆島エンジェルロード」。普段は沖合に浮かぶ大角豆島(ささげじま)が、干潮のときだけ細長い砂の道でつながり、歩いて渡れるようになるというのだ。天使が渡るエンジェルロードという名前は随分とロマンティックだが、一見の価値があるといえよう。

【information】
大角豆島エンジェルロード

住所:愛媛県今治市伯方町木浦
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「伯方I.C.」から車で約15分
駐車場:なし

大島で響き合う、自然の偉大さと人間の叡智

瀬戸内しまなみ海道もいよいよ終わりへと近づいてきた。次に渡るのは「伯方・大島大橋」。伯方島と見近島をつなぐ伯方橋、さらに見近島と大島をつなぐ大島大橋を総称したもので、全長は1,165mに達する。これだけの距離を、海面を下に見ながら走る感覚は、まるで空を飛ぶかのような爽快さで、ここまで運転してきた甲斐があったというものだ。

大島のもうひとつの橋、来島海峡を跨ぐ世界初の三連吊橋「来島海峡大橋」を渡った先は、もう四国である。こちらの全長は「伯方・大島大橋」よりもさらに長い4,105m。海上にその威容を示す巨大建造物を前に、いったいどんな叡智と労苦があってこの偉業が成し遂げられたものか、考えずにはいられない。

まるで航空機から俯瞰したかのような、この素晴らしい眺めは、大島の「亀老山展望公園」からのもの。標高307.8mという、東京タワー(333m)に迫る高さから、来島海峡とその向こうに広がる四国までを見晴らすことができる、文字どおりの絶景スポットだ。しかも、まるで祭壇を想わせるような端正なデザインの展望台は、著名建築家、隈研吾氏の設計。ここでは、橋と展望台という2つの建造物において、雄大な自然と人間の叡智が共鳴し合う様を目の当たりにすることができるのだ。

【information】
亀老山展望公園

住所:愛媛県今治市吉海町南浦487-4
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「大島北I.C.」から車で約15分
駐車場:あり
https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=182

Azumi Setoda
住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
アクセス:瀬戸内しまなみ海道「生口島北 I.C.」から約15分、JR「福山駅」から車で約50分
駐車場:あり
※料金や収容台数、対応する車のサイズについては施設へご確認ください。

レクサスカード会員さま特別限定プラン

Azumi Setoda 宿泊と「赤吉」プレミアム・ダイニング

「Azumi Setoda」の宿泊と「赤吉」のプレミアム・ダイニングプランをセットにした、期間、席数限定プランをレクサスカード会員さまにご用意しました。世界的なホテリエ、エイドリアン・ゼッカ氏が手がけた新しい旅館の形の体験、しまなみ街道の伯方島で、鮨ファンや魚マニアたちの心をわしづかみにしていることで知られる「赤吉」の唯一無二のコラボレーションをお楽しみください。

宿泊日 プレミアム・ダイニング 料金(1名さま)
① 10月 5日(土)~6日(日) 10月 5日(土)17時30分~ 90,750円
② 10月 5日(土)~6日(日) 10月 5日(土)20時~
③ 10月 6日(日)~7日(月) 10月 6日(日)17時30分~ 87,725円
④ 10月 6日(日)~7日(月) 10月 6日(日)20時~
⑤ 11月10日(日)~11日(月) 11月10日(日)17時30分~ 84,700円
⑥ 11月10日(日)~11日(月) 11月10日(日)20時~

※上記料金は、1泊2食付き(飲み物別)、1室2名さまご利用時の1名さま料金です。(税・サ込み)

Special1
「赤吉」大将をお招きし、「伝説の漁師」藤本氏によって独自に神経締めされた魚をふんだんに使った、おまかせ鮨コースをご用意します。

Special2
Azumi Setoda お部屋「庭」50㎡・ハリウッドツイン

1階に位置し、名称のとおり各部屋には専用の箱庭があり、雪見障子を上げるとお部屋のどこからでもその風景をお楽しみいただけるしつらえとなっています。

Special3
LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION特典として、5,000円分のホテルクレジット/室/滞在が提供されます。

限定プランにつき、先着順、2名さま単位でお受け付けいたします。

*各回とも3組6名さま限定のプランとなります。2名さま単位にてお申し込みください。
*お申し込みは先着順で7月31日(水)締切です。
*宿泊の7日前から100%のキャンセル料が発生いたします。

ご予約方法
トヨタファイナンス トラベルデスクまでお電話ください。

電話番号:0800-700-8160
営業時間:9時~17時(定休日:土日祝・年末年始)

お支払い方法
現地でチェックアウト時にレクサスカードにて、お支払いください。

[レクサスカード宿泊ポイントご利用サービス]

【期間限定】ポイントご利用レートアップキャンペーン

期間
2024年7月1日(月)~2025年3月31日(月)チェックイン分まで

通常1ポイント=0.5円でご利用いただけるところ、期間限定で1ポイント=1.0円換算でご利用いただけます。

5,000ポイント以上から1,000ポイント単位でご利用可能です。

【ポイント利用の上限】

ご予約時点での宿泊代金半額分(50%)まで

「ご利用感謝サービス」ステージ4・5の会員さまは、宿泊代金全額分までポイントをご利用いただけます。

【ご注意事項】
※ご予約済みのご宿泊分については、本キャンペーンの適用ができない場合がございます。
※2024年6月30日(日)までのチェックイン日分については、ポイントご利用レートが1P=0.5円となります。
※レクサスカード特約店は、本キャンペーンの対象外となります。
※本キャンペーンは、予告なく終了する場合がございます。
※キャンペーン期間終了後も、同様のキャンペーンを実施する場合がございます。

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