佐賀の注目オーベルジュ
IWCで世界一に輝いた日本酒「鍋島」の蔵元が手がける
日本唯一の酒蔵オーベルジュ「御宿 富久千代」へ
世界最大のワイン品評会「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2011」のSAKE部門で最優秀賞を獲得し、世界一の日本酒となった「鍋島」。その蔵元「富久千代酒造」が昨年開業したのが酒蔵オーベルジュ「御宿 富久千代」です。一日一組、一棟貸し切りのラグジュアリーな宿へは、福岡から約1時間30分のドライブで到着。プライベート感が守られた空間で、テロワールを感じられる料理×酒のマリアージュを存分に楽しみましょう。
Text: Chie Nakano(Fe)
Edit:Misa Yamaji(Misa Yamaji)
古くからの宿場町に残る、築230年の旧商家をフルリノベーション
江戸時代、長崎街道の宿場町として栄えた「肥前浜宿」。茅葺の民家や白壁の酒蔵が並ぶ国の重要伝統的建造群保存地区「酒蔵通り」に「御宿 富久千代」があります。
1780年代に建てられた味噌・醤油蔵を再生した宿は1組4名まで。2ベッドルームにラウンジ、ライブラリー、茶室など200㎡におよぶ広々とした空間で寛げます。
室内には「Cassina」や「Minotti」の家具など、オーナー兼杜氏の飯盛直喜さんと奥さま・理絵さん夫妻が選び抜いた調度品が配され、日本の伝統建築と現代の感性の調和が感じられます。
約30種揃った「鍋島」をペアリング
ここでしか飲めない限定品や、最高峰「ブラックラベル」も登場
「ゆっくりとお料理やお酒を楽しんでいただき、そのままお泊まりいただけるのがオーベルジュの醍醐味です」と飯盛理絵さん。「草庵鍋島」での夕食は、ゲストが一番楽しみにする時間です。
料理長の西村卓馬さんはミシュラン三ツ星で知られる日本料理の名店、東京「神楽坂石かわ」や、パリで一ツ星を獲得した吉武広樹さんが率いる福岡「Restaurant Sola」で研鑽を積み、宿開業とともに「草庵鍋島」へ。
料理は全12品。西村さんは毎日、東奔西走し、九州の極上素材を仕入れ。有明海や玄界灘から仕入れた旬の魚介や、自ら農家を訪ね歩いて仕入れた野菜などを使った料理の数々からは佐賀の豊かさが伝わります。
ライブ感あふれるカウンターでは続々と料理が仕上げられ、できたての美味しさをいただけます。
滋味あふれる竹崎蟹は、宮崎産のキャビアとともに。有名な酒米「山田錦」の親にあたる「山田穂」をつかった淡麗な「鍋島」を合わせて。ここだけでしか体験できないペアリングを楽しみましょう。
とろけるような佐賀牛と甘みたっぷりの新玉ねぎを一番だしで。伸びやかな発想で生まれる極上の一皿がつづきます。
有明海で獲れた白魚と山菜を天ぷらに。繊細な香りと味わいが互いを引き立て合います。
ペアリングは多彩な「鍋島」の中から9種が登場。ここでしか飲めないオーベルジュ限定酒や、原料や精米歩合が非公開となっている究極の食中酒「鍋島BLACK LABEL」もいただけます。
また、酒蔵で「鍋島」の販売は行われていませんが、宿泊者とレストラン利用者に限り、稀少な日本酒を3本まで購入できるというのも嬉しい限りです。
宿泊者限定のプレミアムな酒蔵見学も
通常非公開の酒蔵に入れるのも宿泊者限定。飯盛さん自らゲストを案内し、酒づくりを解説してくれます。見学の後は、ギャラリーでテイスティングを。アンティークの「ラリック」のガラス器でいただく「鍋島」は格別の美味しさです。
古くから優れた酒蔵が集まる佐賀・鹿島で、美酒と美食をたっぷりと堪能する旅。美味しい余韻と、ここでしか味わえない幸福感は唯一無二。次の予約を入れて帰りたくなるはずです。
【DATA】
御宿 富久千代
住所:佐賀県鹿島市浜町乙2420-1
電話:0954-60-4668
1泊2食付き1名66,000円(平日)、77,000円(土・日曜)
月・火曜定休
https://fukuchiyo.com/
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