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Yokota's Golf Lesson Series
横田英治の『ショートゲームを極める。』VOL.3~状況別アプローチ(1)「ボールが少し沈んだラフ」は52度で寄せる~

スコアメイクの重要なカギを握るのがグリーン周り。OK圏内に寄せられるか、長いパーパットを残してしまうのか。そんな状況は18ホールで何度も訪れ、トータルで見ると数打の違いとなるのだ。スコアアップのためには避けて通れない、アプローチショットの確率を上げる極意を横田英治プロに教わっていく。第3回からは、状況別のクラブ選択と寄せ方を学んでいく。

撮影協力/船橋カントリークラブ

ラフはクラブに芝が絡むので厄介

状況を説明すると、グリーンエッジまでの距離は5歩です。第1回で「『エッジから5歩以内は52度』と決めるのもいいでしょう」とお話ししました。フェアウェイであれば前回ご紹介した「ベーシックな打ち方」で問題ないのですが、ボールはラフにあって、しかもちょっと沈んでいます。

ラフからのアプローチには注意が必要

使用クラブはベーシックと同じ52度です。ただし、この状況でアマチェゴルファーに起こりやすい現象は、フェアウェイと同じように打ってしまうこと。
ラフはクラブに芝が絡んでくるので、その対策をとらなければならないのですが、とくにクラブのどの部分が抵抗を受けると思いますか。

具体的に言うとネック、ヒールからネックあたりに絡みついてきます。すると、フェースの向きやスウィングのスピードが影響を受け、方向性や距離感を合わせるのが難しくなります。

ヘッドのヒールからネック部分がもっとも芝の抵抗を受けやすい

この状況でいちばんやってはいけないミスは、芝が絡んで抵抗を受け、クラブヘッドがスムーズに抜けず、少ししか飛ばないこと。これでは次打もラフから打つ可能性すらあり、スコアを大きく崩してしまいます。

ボールに近づいてトウでヒット

そこで、クラブが芝の抵抗を受けにくくなり、スピードの減速も抑えられるように、ベーシックなアプローチショットに少しアレンジを加えます。

1つは、若干ボールに近づいてハンドアップに構え、ヒールを浮かせることです。
ラフは芝の抵抗がフェアウェイよりも大きいため、ある程度スウィングスピードを出してクラブを振り抜かないといけません。シャフトが立つことで、芝が絡みにくくなり、スピードを確保できるのです。

ラフではボールに近づきハンドアップに構える(写真右)。通常のアドレス(写真左)と比べると、ボールとつま先の距離やシャフトの傾きが大きく異なる

そして2つめが、打点を少し先(トウ寄り)にずらすことです。そもそも、ヒールを浮かせて構えることで、ボールをトウ側で打ちやすい態勢ができています。

芯を外してトウヒットすると、思ったよりも球が死んで(勢いを失って)くれるので、「52度だと飛びすぎてしまいそうで怖い」という方の不安を解消し、スウィングの緩みを防ぐことができます。

芯を外してトウ側でヒットすると球の勢いを殺すことができる。ヒールを浮かせて構えることでトウヒットしやすくなる

(1)ボールに近づく、(2)ハンドアップに構える、(3)トウでヒットする。
これらのアレンジでラフへの準備は完了です。あとは緩みのないスウィングでしっかり打っていきましょう。

アレンジを加えたら、あとは「ベーシックな打ち方」でOK

横田英治(よこたえいじ)
1971年広島県生まれ。15歳でゴルフを始め、1996年プロテスト合格。これまでに多くのプロ・アマチュアゴルファーにレッスンを行っている。2022年6月1日、東関道・千葉北インターから500メートルという恵まれた立地に会員制ゴルフサロン「クラブハウス」をオープン。レクサスカード会員の皆様が入会の際には入会特典として「クラブハウス オウンネームゴルフボール1ダースをプレゼント。なお、横田プロ自身もレクサスユーザーで、RXを愛用している。

PRESENT

会員制ゴルフサロン「クラブハウス」の体験レッスンを希望される方3名(先着)に、グラファイトデザインのスイング練習器具「アライメントスティック」2本セット(非売品)をプレゼントします。クラブハウス(TEL043-441-5466 担当・小内氏)までご連絡下さい。

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