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Yokota's Golf Lesson Series
エキスパートに学んでランクアップ!
横田英治の『プロフェッショナルの思考』
VOL.2 スタート前にやっておくこと(2)

技術もさることながら、プロとアマチュアで大きく差があるのが「ゴルフに対する考え方」。技術の習得には時間を要するが、横田英治プロが明かしてくれた「プロフェッショナルの思考」には、アマチュアゴルファーも今すぐ取り入れられ、スコアアップにつながるポイントも多い。今回は、スタート前に練習場(レンジ)でやっておきたいことを紹介する。

撮影協力/アクアラインゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)

目的は朝イチショットを成功させること

前回紹介した練習グリーンでのルーティーンを終えたら、続いてレンジに向かいます。

レンジで練習した直後にスタートホールのティーインググラウンドに行く。この流れがいいのです。朝イチのティーショットを打つための練習であり仕上げなので、その後にアプローチやパターをやっていたら忘れてしまいます。
そこで、「スタートホールのティーショットをどうやって成功させるか」に特化した練習方法をお教えしましょう。

「ストレッチを念入りにしたほうがいい」とよく言われますが、冬の季節にはとくに、ストレッチで怪我をするケースが増えます。正しいやり方ではない見様見真似のストレッチでは、屈伸をやって膝を痛めたりなど、意外と怪我もするし、効果が少なかったりします。

では何をするかというと、打席でその場で1分間ジャンプして、あとは手首と足首をしっかり回す。このくらいで十分です。怪我を防ぎ、自分の体を守るためには体温が上がっていることが重要で、1分ジャンプで体を温めましょう。

打席で1分間ジャンプを続け、体温を上げる
続いて手首、足首を回す。これで準備は十分だ

クラブ2本で左右素振り

朝の練習でまず問題となるのが、どんなクラブを何本、レンジに持っていけばいいのか。私がおすすめしたいのはドライバー、9番アイアン、ウェッジの3本です(その理由は後述します)。

1分ジャンプと手首・足首のストレッチに続いては、9番アイアンとウェッジの2本を持って、まずは左打ち、続いて右打ちでゆっくり、しっかり素振りします。9番アイアンとウェッジはクラブの中でも重量があるので、重いクラブ2本での素振りで体をほぐすことができます。素振り用のスティックなどをお持ちの方は、それを使ってもOKです。

①1分ジャンプ、②軽いストレッチ、③重いクラブで素振り。スタート前の練習の目的は、上手くなるためではなく、今から動くための準備です。この3ステップを踏んでもらうと、本番でいいパフォーマンスが出せるようになると思います。

9番アイアンとウェッジを持って左打ち、右打ちを繰り返す。コツはゆっくり、しっかり振ること

1カゴ(24球)を効果的に使う

いよいよボールを打ちます。ここでは、球数を1カゴ24球と想定して話をします。

私が推奨したいのは、ドライバーから打ち始めること。「短いクラブから徐々に長いクラブへ」という常識に逆らうようですが、コースに出たら最初に打つのはドライバーだからです。

ただし、力加減は6~7割くらいで、飛ばす必要は全然ありません。ドライバーをゆったりと10球打つことで、長さと重さに慣れて、安心感を手に入れましょう。

次は、9番アイアンを7球。
アマチュアゴルファーは「球が上がらない」「スライスして右に行く」という方が多い中で、9番アイアンは球が自然に上がりやすく、右にも行きにくい。なので、球を捕まえに行くような余計な動きが入りにくいのです。これも6~7割の力で、ゆったり大きく振ることを心がけてください。

そして最後はウェッジを7球です。
締めがウェッジなのは、1番短くて1番重量があるクラブで、ゆったり打ちやすいからです。

朝イチのティーショットでアマチュアゴルファーが圧倒的に陥りやすいのが、「バックスイングが浅い」「リズムが速い」。そうならないように、1番短くて1番重いウェッジを使って最後に深く、ゆったり振るのです。スピードは通常の半分くらいでいいですが、振り幅、スウィングアークは最大にしてください。

この「スピード半分・振り幅最大」で、深い捻転で体がしっかりと入る感覚を覚えることが、この後に迎えるスタートホールのドライバーショットを成功に導く要素なのです。

コースで最初に使うドライバーから打ち始め、長さと重さに慣れておく。6~7割の力でゆったり打つ(10球)
次に打つのは9番アイアン。球が上がって右に行かないので、スイングに余計な動きが入りにくい(7球)
最後はウェッジ。「スピード半分・振り幅最大」で深い捻転を心がける(7球)

横田英治(よこたえいじ)
1971年広島県生まれ。15歳でゴルフを始め、1996年プロテスト合格。これまでに多くのプロ・アマチュアゴルファーにレッスンを行っている。2022年6月1日、東関道・千葉北インターから500メートルという恵まれた立地に会員制ゴルフサロン「クラブハウス」をオープン。レクサスカード会員の皆様が入会の際には入会特典として「クラブハウス オウンネームゴルフボール1ダースをプレゼント。なお、横田プロ自身もレクサスユーザーで、RXを愛用している。

PRESENT

会員制ゴルフサロン「クラブハウス」の体験レッスンを希望される方3名(先着)に、グラファイトデザインのスイング練習器具「アライメントスティック」2本セット(非売品)をプレゼントします。クラブハウス(TEL043-441-5466 担当・小内氏)までご連絡下さい。

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