Lifestyle

Choice DORAKU
伝統工芸を用い、職人の粋を結集させた
手づくりのMADE IN JAPANのキャディバッグ

「何かいいもの、変わったものないかな……」と、新しいキャディバッグを探していませんか。創刊43年の老舗ゴルフ誌「Choice」編集部が、日本のキャディバッグ専門工房「考英舎」とタッグを組んで、他にはない日本の伝統工芸品を使ったモダンなバッグを作りました。

さいたま市にある自社工房で、組立てや縫い合わせもすべて手作り

1980年創刊のゴルフ誌『Choice』。こだわりを持ってギアを選ぶ、コースを選ぶ、ウェアを選ぶ、をモットーにした雑誌です。その編集部が、その道の匠とタッグを組んで作った限定商品を紹介するWEBショップが「チョイス道楽」。今回は、他にはない「知多木綿」と「美濃和紙」を使ったキャディバッグを紹介します。和紙を使ったバッグとは……??

創業してから約半世紀の「考英舎」は、職人である板垣義範氏らが手がけるキャディバッグの専門の鞄工房。入れるのはゴルフクラブで、本数も14本前後でほぼ決まっているキャディバッグは、すでにある程度形の決まっているものですが、考英舎ではゴルファーの使い勝手を考えて、本体の大きさ、ポケットの位置や容量、ファスナーなどに少しずつ改良を加えているんです。それができるのも、ひとつひとつ自社工房で手作りしているから。
そんな考英舎にはこだわりが3つ。

●機能性とは『第三の手』であること
●品質とは『駆逐されぬ良貨』のような存在
●デザインとは『とどまる美』をはぐくむこと

以上をコンセプトに、丈夫で、使い勝手第一の機能の豊かさと、真摯なモノづくりを心懸けている工房です。

考英舎らしい独特のふくらみのあるフォルムは、熟練した職人だからできるデザイン。ハンドル部分など細かいところももちろん手づくり。

正倉院にも所蔵されている「美濃和紙」
1300年以上の歴史をもつ

2012年のチョイス道楽スタート以来、主に帆布やナイロン素材のキャディバッグを考英舎に作ってもらっていましたが、このたび紹介するのは経(縦)糸に「知多木綿」、緯(横)糸に「美濃和紙」を使った刺し子織生地を使った希少なもの。

「美濃和紙」は、岐阜県美濃市でつくられてきた和紙で、手すきの本美濃和紙はユネスコの無形文化遺産に登録もされている。1300年以上の歴史があり、奈良の正倉院には美濃和紙でできた戸籍用紙が保存され、日本最古の和紙といわれています。薄くムラが少なく柔らかい風合いを持ち、さらに耐久性も兼ね備えていることから、古くは提灯や和傘に使われてきた素材です。提灯・和傘は岐阜の地場産業であり、産業を陰で支えてきた存在ともいえます。最近では2020東京五輪の表彰状として採用されました。

緯(横)糸に美濃和紙、経(縦)糸に知多木綿を用いた、刺し子織生地を使用。和紙の特徴が存分に生かされ、軽くて耐久性があり、防臭効果もある。

素材の良さで
江戸で人気となった「知多木綿」

もうひとつの素材「知多木綿」は、愛知県の知多半島で江戸時代より農家が農業の合間にやる副業として発展していった白無地の反物。当時は「知多晒(さらし)」として、江戸で品質がよいと大変評判だったといいます。明治時代に入ってから知多半島で木綿産業が盛んとなり、外国から最先端の機械を導入するなどして発展していきました。木綿=洋服と考えがちですが、現在の知多木綿はその丈夫さから、自動車の内装、産業用やすり、テーピングテープなど様々な用途に使われているそう。この「知多木綿」を「美濃和紙」と組み合わせることで、キャディバッグの軽量化・防臭性というハイブリット効果をもたらしています。

和紙をキャディバッグに
使って大丈夫??

「美濃和紙」を細く縒って丈夫な糸に仕上げて横糸にし、「知多木綿」を横糸にして織り上げ、さらにキャディバッグに使うことから、持ち運んだりカートに積んだりする際の汚れや衝撃にも強くするため、柔道着に使われる独特の凹凸感のある刺し子織に仕上げたものを使用しています。

色は、美濃や知多のある中部地方で盛んだった藍染をイメージして、ロイヤルネイビーを「群青」、ロイヤルブルーを「紺碧」と名付けました。

提灯や和傘に使われてきたといっても、ゴルフに使っても大丈夫かという心配の声もありそうですが、生地にキャディバッグ用の強撥水加工を施しているので雨の日のゴルフでも問題なしです。

(左)ロイヤルブルーは「紺碧」、(右)ロイヤルネイビーは「群青」。伝統工芸品を使っているため、名前にもこだわり。

内筒から自社製。
まさにイチから作り上げる

こういった独特の素材を使えるのも、考英舎が完全手作り工房であるから。熟練した職人が生地の感触を確認しながらミシンを踏むので、ヨレたりズレたりすることなく、様々な素材に対応することができるのです。なんと、キャディバッグの肝ともいえるボディ部分の筒さえも、一枚のシートから作り上げているというから驚かされます。少数精鋭生産なので、必要とされるものを、必要とされる分だけ作っていき、最後まで自分たちの手で仕上がりもチェックしているのです。

いまは日本国内でキャディバッグを作っている工場は3カ所しかなく、完全Made in JAPANは希少なものとなりつつあります。一生モノとして付き合っていきたい1本です。

キャディバッグの骨組みにあたる内部の筒部分も考英舎の工房内で作っている。工業用ミシンで縫って作るので軽くて壊れにくい。
サイズは9インチで、口径は使いやすい6枠。内側も仕切られているので、中でクラブが絡みません。

【スペック】
素材:木綿75%、和紙25%(強撥水加工)
カラー:群青(ロイヤルネイビー)、紺碧(ロイヤルブルー)
サイズ:9インチ
口枠:6枠
重さ:3.7㎏
生産国:日本
納期:ご注文より約3営業日発送

ご購入はチョイス道楽WEBサイトから
考英舎 知多木綿と美濃和紙のキャディバッグ
価格78,000円(税込85,800円)
https://choice.shop-pro.jp/?pid=154198546

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