Lifestyle

ワイヤレスイヤフォンに革命
現実社会とネット世界を“聴覚”でつなぐ。SONY(ソニー)「LinkBuds」の新提案

気軽に好きな音楽に包まれ、一気に自分の世界に没入できるワイヤレスイヤフォン。そんな従来のものとはまったく違うコンセプトのワイヤレスイヤフォンをソニーが発表しました。画期的なのは音を遮断するのではなく、さりげなく取り込みながら、生活のワンシーンにとけ込むオーディオであること。現代の暮らしにフィットするよう再構築した画期的なイヤフォンは、音楽を聴くだけでなく、聴覚情報で生活を豊かにするツールとして毎日の相棒にしたくなります。

Text:Masakazu Honda
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)

仕事や生活にとけ込む新ジャンルのオーディオデバイス

左右独立したワイヤレスイヤフォンといえば、音楽を愛するすべてのユーザーが注目しているジャンルです。数千円のエントリークラスから、高音質と高い所有感を狙った10万円クラスのブランド品まで多様な製品が揃い、どのように選んでいいのかわからない程です。

しかしソニーが発売した「LinkBuds」は、数多くあるワイヤレスイヤフォンのどれとも似ていない、まったく新しいコンセプトの製品です。

製品のスペックだけを見れば、Bluetoothを通じて無線で接続する通話機能を備えた左右独立型ワイヤレスイヤフォンですから、他製品との差は大きくはないように感じます。音楽を楽しんだり、テレワーク時のイヤフォンマイクとしても利用するうえでは、その通り、一般的な製品と大きな違いはありません。異なるのは製品のコンセプト。そもそも目標としている場所が異なるため、似ているように見えてもまったく違う製品なのです。

極めて軽快で長時間装用に耐える装着感と、常に装着したままでも仕事や日常生活を邪魔しない画期的な構造、それに立体音響技術を組み合わせることで、ソニーはまったく新しい使い方を提案しています。

世にある大多数のイヤフォン、ヘッドフォンは、現実世界の騒音から聴覚を遮断し、心地よい音楽を届けるよう設計されています。

コンサートホールが完璧な防音と音響設計の中、音楽だけに没頭できるように作られているのと同じように、いかに音楽の情報を聴覚に正確に届けるかが高級イヤフォン、ヘッドフォンの本分だからです。

昨今、周囲の雑音を打ち消すことで静寂を得たうえで音楽を楽しめる“アクティブノイズキャンセリング”という機能が、多くのイヤフォン、ヘッドフォンに搭載され、人気を博しています。実はノイズを積極的に打ち消す機能は音楽信号に処理を施してしまうため、僅かながらも音楽の純度を下げてしまいます。

しかし、騒音という音楽にとっての不純物を取り除くことで、音楽作品への没入を高めることができれば、多少の音質低下も些細なことです。音楽作品を純粋に楽しむための製品という意味では“没入型” のイヤフォンといえます。

ところが、「LinkBuds」は現在の主流である没入型イヤフォンとは真逆の価値観と発想で作られています。現実の騒音環境から遮断するのではなく、音楽やポッドキャスト、ラジオなどを楽しんでいる間でも、周囲からの音をイヤフォン装着していない時と変わらない感覚で感じられるよう設計することで、あえて音の世界に没入しないよう設計された非没入型イヤフォンなのです。

コンサートホールの一番いい席で音楽に対して真っ直ぐに向き合うことも音楽の楽しみ方ですが、リゾートの開放的なカフェで心地よい風や光、匂いを感じながら、ほんのりと漂ってくるBGMを楽しむのも音楽の楽しみ方でしょう。

「LinkBuds」は、さりげなく生活のワンシーンにオーディオ製品が提供できる価値を新しい視点で見つめ、新しいオーディオのあり方をスマホが不可欠な現代に再構築したのです。

方向や距離を表現する立体音響でネット情報をリンク

わずか4グラムしかないのに5時間以上使えるスタミナの「LinkBuds」の特徴は、真ん中に穴が空いたリング型のドライバーユニットにあります。

この穴は外耳道の入り口とピッタリ合うよう設計されているため、軽快な装着感はもちろん、長時間装用しても蒸れず、装着していることを忘れるほど快適です。バッテリ内蔵で充電機能を持つ小型の専用ケースと組み合わせれば、一日中、不快な思いをせずに使いつづけることができます。

そんな特徴を備えている理由は、「LinkBuds」がスマートフォンに集まる多様な情報を、聴覚を通じて伝える機能を持っているから。

忙しいビジネスパーソンなら、着信相手が誰なのかスマートフォンを手に取らずとも相手の名前、あるいはショートメッセージが届いているならその内容を読みあげる機能に興味を惹かれるでしょう。

スマートフォンに通知がある時、手に取るべきかどうか、聴覚で最初の判断を行えるのです。スマートフォンの画面をチラ見しなくとも、ある程度の情報を音声から把握することができれば、もっと目の前を向いて生活や仕事ができますよね。

これだけでも十分に有益ですが、「LinkBuds」が優れているのは立体音響技術を使って、さらに多くの情報を利用者にもたらしてくれることです。

立体音響とはイヤフォンを使って音が聞こえてくる上下左右、さらには前後ろといった方向、それに距離といった感覚を立体的に再現する技術。この技術をソニーは360 Reality Audioと呼んでいます。同じ技術を使って新しい音楽表現を行う取り組みもソニーは行っていますが、「LinkBuds」が行っているのは音楽表現ではなく、スマートフォンに集まる位置情報を音で表現することです。

聴覚で情報を知らせる音のデジタル羅針盤

例えば「Locatone」というサービスは、場所に紐づいたコンテンツを提供するサービスです。以前からあるサービスで、特定の場所に紐づいた情報をまとめ、より深く街歩きや観光を楽しもうというもの。

この場所でこのように撮影すればこんな写真が撮れますよ」というコンテンツが、実際に撮影された作例とともに楽しめます。通常のアプリだけならば、画面上で撮影場所を指示され、その場に行ってアプリ画面を見ながら操作するのですが、「LinkBuds」を装用していると撮影ポイントの方向や距離感を音で伝えてくれます。

せっかくの散策。周りの景色や空気をたっぷり感じながら歩きたい。そんな時にスマートフォンの画面を注視していなくとも目的地に案内してくれて、到着すると音声で撮影時のちょっとしたノウハウやよい写真を撮るための構図をアドバイスしてくれるのです。

他にもアニメや映画などと組み合わせ、ロケ地やモデルとなった建物などを巡る聖地巡礼コンテンツ、あるいはテーマパークの案内など、さまざまな応用が試みられています。

近年、メタバースという言葉とともに仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の技術が注目されていますが、いわば“音を使った拡張現実”を提供してくれるわけです。

マイクロソフトも「Soundscape」という地図サービスを「LinkBuds」向けに提供しています。地図で街歩きコースを選んだり、行きたい場所を指定してルート案内を依頼すれば後はハンズフリー。音を使って目的地に誘導してくれます。

コロナ禍の社会も新しい形の模索がはじまり、旅行を計画している方もいるでしょう。少しずつ外出、旅行する機会も増えはじめている中、せっかくならばスマートフォンの画面から目を離し、外の世界を思いきり感じながら旅したいと思いませんか?

ネットワークサービスとヒトの間を聴覚でつないでくれる「LinkBuds」は、そんな想いを現実にしてくれます。

そして最後にもうひとつ。

周囲の音環境から遮断せずに音楽を楽しめる「LinkBuds」は、カフェの奥から音楽が漂うような、さりげない音楽体験ももたらしてくれます。没入を得るためのイヤフォンとは異なる体験ですが、毎日の仕事、生活の中で長時間、音と接しても疲れない。

そんなところも「LinkBuds」のいいところです。

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