Car

バレリーナに癒しの時間と空間を与えるクルマ
私がLEXUSに乗る理由〜個性派オーナーが語る「LEXUSのあるライフスタイル」/LEXUS UX300h×上野水香さん

日本を代表するバレリーナ、上野水香さん。クルマ移動の多い彼女を優しく守り、かつ癒しを与える存在となっているのが、2026年5月に乗り換えたばかりのLEXUS UX300hだという。今回、所属する東京バレエ団でレッスンを行うシーンから、クルマに乗るシーンまで、ふだんは見ることができない上野さんの日常の貴重な瞬間をカメラで追うことができた。バレエに対する想いと、なぜLEXUSを愛車に選んだのかという、2つの物語とともにお届けする。

Text:Shigekazu Ohno(lefthands)
Photo:Takao Ota
Styling:Arisa Toyoda
Hair & Make-up:Yukio Mori
Special thanks to The Tokyo Ballet

喜んでくれる人がいる限り、踊りつづけたい

日本を代表するバレリーナ、上野水香さん。年齢という概念さえ軽やかに跳躍しながら、今なお第一線で舞台に立ちつづけ、多くの観客を魅了する偉大なスターだ。その功績を讃えての、2023年の紫綬褒章受章も記憶に新しいが、最近はより広い分野での表現者として、あるいは女性のオピニオンリーダーとして、テレビやファッション雑誌などへの出演も多い。

上野さんが所属する東京バレエ団で。衣装:AKIKO OGAWA(電話番号:03-6450-5417)

しかし本人は、その華々しい経歴を拍子抜けするほど自然に、飾らない言葉で振り返る。

「私はただ踊るのが好きで、好きだからこそ、ここまで続けてこられた。本当にそれだけなんです」

身長170センチメートルという日本人離れした体格と、すらりと伸びた手足。人並外れた柔軟性といった天賦の才に恵まれながらも、バレエを究める道は決して平坦ではなかった。何度も壁にぶち当たり、心が折れそうなときもあった。それでも「好き」が勝り、続けてこられたのは、幼い頃から変わることなく大切に抱いてきた“ある感覚”のおかげだという。

東京バレエ団は1964年創立の、日本を代表するクラシック・バレエ団。モーリス・ベジャール、ジョン・ノイマイヤーといった世界的振付家とも結びつきの深い名門で、上野さんは2004年にプリンシパル(トップダンサー)として入団した。

「小さい頃から、私が踊ると周りの人が喜んでくれたり、褒めてもらえたのが、すごく嬉しかったのを覚えています。たぶん最初から、“自分が踊ることで、誰かを笑顔にできる”という確信にも似た感覚があったのだと思います」

そしてその感覚は、年月を経ても変わらなかった。

「たとえ苦しくても、頑張って踊った先にはいつも、笑顔で拍手をしてくれる人たちがいました。『元気をもらえました』『また頑張れる気がしました』と言ってくれる人がいたから、もっとやれるかな、もっとやりたいなと思えたのでしょう」

東京バレエ団のスタジオでのレッスン時間。すべての動作が美しい。

東京バレエ団のプリンシパルとして長く活躍し、多くのファンに支持される存在となった上野さん。その半生は漫画にもなり、今も多くのバレエ少女たちを鼓舞している。2023年に45歳の定年を迎えたが、それまで存在しなかったゲスト・プリンシパルという新たな立ち位置を得て、今も数多くの舞台に立つ。

「バレエの世界でも、年齢を重ねることで踊る機会が減ったり、“そろそろ”みたいな空気を感じることもあるんです。でも、私のファンの方たちは、定年を迎えたあとも『舞台に立つ姿をまだ見たい』『もっと踊ってほしい』と言ってくださったんです。期待を寄せてくれるファンをがっかりさせたくないという想いが、背中を押してくれたのだと思います」

上野さんは言葉を重ね、こう話してくれた。

「私が辞めることによって、誰かを笑顔にできるだろうか?誰かに褒めてもらえるだろうか?それも全然イメージできなかったんです」

笑いながら語ってくれた言葉だが、そこには長年、主役として舞台に立ちつづけてきた者だけがもつ覚悟が滲む。

「“定年だから辞める”ではなくて、“求めてくれる人がいる限り、踊りつづける”というのが、考えた末に辿り着いた、自分なりの答えでした」

所狭しと舞い、高らかに跳躍したかと思うと、この夏に演じる「ラ・シルフィード」の優雅なポーズを決める上野さん。変幻自在な踊りから、片時も目が離せない。

そして驚いたことに、上野さんのコンディションは現在も、自他ともに認める“絶好調”をキープしている。円熟期を迎え、さらに「深みが増した」という声も多く聞かれる。

「コンディションは、すごくいい状態です。ありがたいことに、以前よりも休める時間が増えたので、公演がつづいても、今まで以上に回復が早くなっているかもしれません」

そう話す笑顔は明るく柔らかい。しかし、踊りに対する情熱は今も燃えつづけている。

上野さんの代名詞となった『ボレロ』への想い

そんな上野さんを象徴する作品といえば、やはり『ボレロ』だろう。

フランスが世界に誇る振付家、モーリス・ベジャール氏による『ボレロ』。世界でも限られたダンサーにしか踊ることが許されない特別な作品であり、今や“上野水香の代名詞”とも評される演目である。

「思えば、東京バレエ団に入団した翌日から、ボレロに取り組んでいるんです」

入団直後、当時の代表から“20世紀最高のバレリーナ”と呼ばれるシルヴィ・ギエムさんが踊る『ボレロ』の映像を手渡され、「覚えてきて」と言われたという。

笑顔で撮影に応える上野さん。華やかで優しい雰囲気を纏う。

「もしもベジャールさんに見ていただいて、それが認められたら、『ボレロ』を踊ることを許された最初の日本人女性ダンサーになれるかもしれないと言われたんです。それを聞いて、胸がドキドキ高鳴りました」

のちに見事、ベジャール氏のお墨付きを得ただけでなく、生前の氏から直接の指導も受けることができた。以来、上野さんは20年以上にわたって、この作品とひたむきに向き合いつづけてきた。しかし、最初から順風満帆だったわけではない。

「最初は本当に怖かったんです。シルヴィ・ギエムさんをはじめ、歴代の偉大なダンサーたちが踊ってきた作品だから、『こうあるべきだ』『こうあってほしい』という高い理想像がバレエファンの間にあるんです」

周囲をおよそ40人もの男性ダンサーが囲む、赤い円卓にひとりで立つ緊張と恐怖。そして観客が寄せる、ただならぬ高い期待。

「そのすべてに呑まれそうでした」

モーリス・ベジャール氏の振り付けによる『ボレロ』を踊る上野さん(中央)。2026年3月 東京バレエ団公演[上野水香 オン・ステージ]より。(photo by Koujiro Yoshikawa)

そこから、上野さんの長い戦い―果てなき試行錯誤が始まる。

「このダンサーのこんな部分を取り入れてみようとか、もっとこう踊れたらとか、10年以上、ずっとずっと考え抜いてきました。でもあるとき、ふと考えるのをやめたというか、手放してみたんです」

その瞬間、舞台の上で何かが変わった。

「無心になって、頭ではなくからだで踊る感覚でした。あるいは、自分自身が踊りそのものになった感覚でしょうか。そのとき初めて、お客さまが“飛んで”くれた感覚があったんです。“ああ、自分の踊りはこれだったんだ”という手応えを、初めて得ることができました」

そこから『ボレロ』は、“踊る作品”から“バレリーナとして生きる自分の人生そのもの”へと変わった。

「開眼してからは、感動しましたとか、人生が変わったとか、希望をもてたとか、そういう嬉しい声をたくさんいただけるようになりました。だったら、私はもっと『ボレロ』を踊ろう、もっと多くの人たちに喜んでもらおうというふうに、前向きに思考できるようになったんです。私自身にも生きる力を与えてくれる、かけがえのない作品になったんです」

すべてはバレエのために

スタジオで、レッスンの間にもインタビューに答えてくれた上野さん。バレエ以外にも、その卓越した表現力によって、活躍の場を広げている。

近年はバレエのみに留まらず、俳優、モデル、プロデュース業など、活躍の幅をますます広げている上野さん。2025年には、NHKの連続テレビドラマに出演して話題に。また、上の写真で着用するレオタードは、フランスを代表するブランド「レペット」とのバレリーナとしては世界初となるコラボレーションで、上野さんが「自分で着たい」を形にしたものだ。

まさに八面六臂の活躍を見せる上野さんだが、それらを“バレエとは別の仕事”とは捉えていないという。同じひとつながりの活動として、オープンマインドで、楽しんで取り組んでいるのだ。

「バレエ界の外でもいろいろな形での表現に挑戦することで、『こんな自分もあったんだ』というふうに、新たな可能性に出合えるのが嬉しいですね」

そして、その経験で得たことや発見したことは、必ずバレエへと還元されているという。

「バレエ以外の仕事を通じて私を知ってくださった方たちが、舞台に足を運んでくれるというケースが本当に多いんです。だから、私自身のためでもあるけれど、さらにバレエ界を盛り上げるためにも役に立てるのなら、もっといろいろ挑戦していきたいなと思っています。バレエというこの素晴らしい総合舞台芸術を、もっと多くの人に知ってもらいたい―それが、今の私の一番の願いなんです」

すでに世界的なバレリーナとしての地位を確立してもなお、自分の可能性を押し広げることを積極的に楽しむ上野さん。その姿勢こそが、今なお自身の踊るバレエを進化させる原動力となっているのかもしれない。

上野さんを優しく守る存在としてのLEXUS

愛車のLEXUS UX300hの前に立つ上野さん。

そんな上野さんが2026年5月、新たにLEXUSオーナーとなった。選んだ一台は、上野さんが演じるオデット姫としての白鳥を彷彿させるような、真っ白のUX300hだ。

きっかけは、それまで乗っていた愛車との別れだった。

「前のクルマは、5年間で19万キロを走ったんです」

19万キロ。思わず耳を疑い、聞き返してしまう距離だ。

「私、本当によく移動するし、運転が全然苦にならないんです。家から仕事場へ、それからスタジオに行って、治療に行って、また移動して―といった毎日の積み重ねで、前のクルマはあっという間に乗り潰してしまいました」

前のクルマは輸入車だった。ディーゼルエンジンで燃費がよく、長距離移動にも強かった。しかし、次の一台を考える時期が訪れたときに、クルマとしてはいうまでもなく、さらに環境面においても、よりよい選択肢はないかと思案したという。

「『次はハイブリッドかな』と思いつき、なぜだか『LEXUSに乗るときだ』って、ふとひらめいたんです」

東京バレエ団の前に、新しい愛車としてのLEXUS UX300hで颯爽と現れた上野さん。

上野さんは躊躇なく店舗に赴き、試乗した。

「最初に、もっと小さいモデルにも乗ったんですけど、身長のある私には少し狭く感じられて、“これは私の空間じゃない”と思ったんです。でも、次にUXに乗った瞬間、“これなら私の空間になってくれそう”と、直感でピンときたんです」

試乗をして、直感は確信に変わった。決め手は、乗り心地だった。

「本当に優しいクルマなんです。前のクルマがディーゼル車だったこともあって、比べると、とにかく走り出しがすごくなめらかで、音や振動も静かなところがすぐに気に入りました。乗っている間中、私を癒しの感覚で包み込んでくれるような感じがしたんです。それに、販売店の担当の方に話を聞いてみたら、UXの開発責任者が女性であるということを知ったんです。なんとなく感じていた親しみやすさや安心感のようなものが、納得に変わった瞬間でした」

クルマで過ごす長い移動時間は、上野さんにとっては大切な“ひとりの時間”でもある。

最近は、車内でフランス語のラジオを聴くのが楽しみになっているという。

「この前、フランスに行ってきたのですが、帰ってきてからも、なんとなくフランス語が聞きたくなって。全部はわからないんですけど、興味がある内容だと面白いし、わかると嬉しくて」

愛車のハンドルを握る上野さん。車内で過ごす移動時間が、何よりのリフレッシュになるという。

本人は謙遜するが、かつて10代の頃、モナコのプリンセス・グレース・アカデミーに2年間留学した経験をもつ上野さんにとって、フランス語は日本語に次いで馴染みのある言語となっている。そんなフランス語のラジオで聴くオノ・ヨーコさんのエピソードや、犬を職場へ連れていくフランス人の日常といった話題に耳を傾けながら、心やすらぐ静かなひとときを楽しむ。

「フランス語って、響きもきれいですし、ちょっと懐かしさもあって、なんだか癒されるんです」

上野さんは、プライベートで海へドライブするのも好きだという。
「神奈川県で生まれ育ったので、休みの日などはふと思い立って、江の島とか鎌倉の海岸に行くんです。海を見ると、すごくリフレッシュできるし、心もリセットされます」

納車の際には、LEXUSの販売店スタッフから、稲村ヶ崎の海と富士山、そして彼女のUX300hを描いた特別なイラストが贈られたという。

「ナンバープレートまでちゃんと私の仕様になっていて。SNSを見てくださったのか、『この海の景色、お好きですよね』って。おもてなしの心を感じて、すごく嬉しかったです」

清里フィールドバレエ

上野さんはそんな真新しい愛車に乗って、2026年の夏も清里フィールドバレエへ向かう。清里フィールドバレエとは、山梨県清里高原の萌木の村で毎夏開催される野外公演で、日本を代表する夏のバレエイベントのひとつとなっている。上野さんは、これまでに何度もその舞台に上がってきた。
森に囲まれた野外ステージで感じる、爽やかな木々の匂い。耳に心地よく響く、虫の声や鳥たちのさえずり。黄昏時に刻々とその色を変えていく空は、夜にはきらめく星々で飾られる。そんな自然に抱かれた環境で踊る体験は、上野さんにとっても“特別”なものであるという。

自然と一体となった環境で行われる清里フィールドバレエの様子(写真は2025年 清里フィールドバレエ『ジゼル』より)。

そしてこの夏、2026年8月4日(火)、6日(木)に彼女が踊るのは、初役となる『ラ・シルフィード』だ。

「森の妖精の物語なので、清里フィールドバレエにぴったりなんです。ドライブも兼ねて、ぜひ観にいらしていただけたら嬉しいですね」

そして、そこへ向かう道のりもまた、上野さんにとっては大切な時間となる。

「談合坂のサービスエリアに寄ると、“ああ、清里に向かってるな”と実感するんです」

ドライブ旅の高揚感。馴染みの場所で踊る新たな役への期待。“今年も帰ってきた”と感じさせてくれる大勢のファン。そして、移動の時間を癒しの時間に変えてくれる、新しい愛車のLEXUS UX300h―。

上:和紙調シボ仕様のインストルメントパネル素材は、繊細なテクスチャーがお気に入り。中:レザーシートのホワイトアッシュカラーは、ニュアンスのある白として選んだ。下:なめらかな丸みを帯びたリヤデザインが好きだという。

「シートに身を沈めてハンドルを握ると、舞台に立つ緊張と高揚を優しく鎮めてくれるような、ほっと安心できる時間と空間があるんです」

そう語る上野水香さんのLEXUS UX300hは今日もまた、次の舞台へと向かう彼女を乗せて、優しく頼もしく、そしてクーリュ(バレエ用語で「小走りする」の意)のように軽やかに、この国のどこかの道を駆け抜けている。

上野水香さん

神奈川県 鎌倉市出身。5歳よりバレエを始める。1993年、15歳でローザンヌ国際バレエコンクールにてスカラシップ賞を受賞した後、モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーに2年間留学。2004年、東京バレエ団に入団。プリンシパルとして主演を務めてきた。その功績が認められ、2021年、第72回文化庁 芸術選奨舞踊部門 文部科学大臣賞を受賞。2023年、紫綬褒章受章。日本のバレエ界を20年以上にわたってトップランナーとして牽引しており、今なお世界中のダンサーから共演を熱望されている世界に誇るバレリーナである。2021年には人間国宝梅若実玄祥舞台生活70周年記念公演 新作能楽舞踊劇『鷹の井戸』やミュージカル『ドン・ジュアン』に出演するなど、その活躍はバレエだけに留まらない。現在はかながわ観光親善大使を務めており、2025年には神奈川県民ホール再整備基本構想策定委員会 特別委員に就任。また、2022年にはプロデュースブランド『piuprima di mizuka』を立ち上げた。2026年1月のNHK夜ドラ『替え玉ブラヴォー!』でドラマ初出演。2023年4月、東京バレエ団 ゲスト・プリンシパルに就任。

公式WEBサイト:https://www.mizukaueno.com

公演情報

第37回清里フィールドバレエ 『ラ・シルフィード』 全2幕

上野水香さん出演日時

・2026年8月4日(火)18時45分開場/19時30分開演/21時30分終演予定
・2026年8月6日(木)18時45分開場/19時30分開演/21時30分終演予定

会場

萌木の村 特設野外劇場
住所:山梨県北杜市高根町清里3545 萌木の村

出演

上野水香(東京バレエ団 ゲスト・プリンシパル)
厚地康雄(元英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ プリンシパル)

清里フィールドバレエ 公式WEBサイト

https://www.fieldballet.com/

Access to moment DIGITAL moment DIGITAL へのアクセス

認証後のMYページから、デジタルブック全文や、
レクサスカード会員さま限定コンテンツをご覧いただけます。

マイページ認証はこちら※本サービスのご利用は、個人カード会員さまとなります。

LEXUS CARD 法人会員さまの認証はこちら