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釣りに情熱を傾けつつ、独自の審美眼で本物を追求しつづける
MY LEXUS STORY LEXUSに乗る個性派オーナーのライフスタイル/LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”篇

LEXUSに乗る人は、どんなライフスタイルをおくっているのだろうか。LEXUS GX550“OVERTRAIL+”に乗るI氏は、住宅関係の会社を経営しながら、余暇に釣りを楽しんでいる――とありていに言ってしまうと、現実との乖離があるだろう。氏が夢中になっているのは究極のスポーツフィッシング。海の上で自ら船を操り、巨大マグロと格闘する氏は、真に信頼できる道具選びに余念がない。同じ審美眼で選んだ愛車にどう乗っているのか、取材をした。

Text:Shigekazu Ohno(lefthands)
Photo:Jun Miyashita

一流の道具とものへのこだわり

マリーナに降り立ったI氏。傍にはLEXUS GX550 “OVERTRAIL+”が、従順な馬のごときたたずまいで寄り添う。陽に焼けた、たくましい腕に握られているのは、氏が愛車同様に絶大な信頼を置くタックル(釣り道具)。ロッドはRipple Fisher「OceanRidge」、リールはSHIMANO「STELLA」。今日入手し得る最高峰の品質にこだわった、世界の釣り人垂涎の名機である。ライン(釣り糸)やルアー(疑似餌)、そのほかのギアに目を転じても、一分の隙もない。

インテリア関係の仕事で多忙を極める日々の合間に、氏は未だ見ぬ大物への夢を抱いて愛艇に乗り込み、大海原を泳ぐ魚群についた鳥山を追う。もっぱら狙うのは100キログラム、200キログラムといった巨大サイズのクロマグロや、最高時速160キロメートルにも達するといわれる海のスプリンター、キハダマグロ。釣りは釣りでも、氏が情熱を傾けるのはスポーツフィッシングの頂点とされるルアーキャスティングによるマグロ釣りだ。相手がどんなに強大でも、自分でルアーを投げて、自分でリールを巻く。まさに人対魚の真っ向勝負だ。

ルアーキャスティングというスポーツフィッシングで巨大なマグロを釣るI氏。仕事同様、遊びもまさに本気というのが流儀だ。

「一流の道具を持ち、その道具に恥じない一流の仕事をなす」という信念のもとに、仕事道具はいうまでもなく、クルマもタックルも、身の回りのものすべてに対しても飽くなきこだわりを持ちつづけてきたI氏が、今なぜLEXUS GX550 “OVERTRAIL+”を愛車として選んだのか。とある夏の日に、氏がフィールドとする神奈川の海で話を聞いた。

釣りは一生の趣味

「タックルの準備はOK?今日は暑くなりそうだけど、ぼちぼち行こうか」――。クルマの外で、一緒に連れ出してきた幼馴染の友人に、そう声をかけるI氏。三浦半島にある佐島マリーナの駐車場で、遠くにきらきらと輝く海を眺めながらの釣り支度は、それ自体がすでに釣りの楽しみの一部であるかのようで、サングラスをかけた2人の顔は終始、子どものような笑顔。長年の付き合いなだけに、釣りの話から昔の思い出まで、話のネタも尽きないらしい。

佐島マリーナの駐車場で、服を着替え、タックルを用意するI氏と友人。準備の時間も楽しみのひとつとなる。

そもそもの話だが、氏が釣りの楽しさを知ったのは子どもの頃。父親が、渓流釣りに連れていってくれたことがきっかけだったという。

だが、それからは学校が忙しいのと、就職してからは仕事が忙しいのとで、「釣りに行く暇などない」日々が続く。

再び熱中することになるきっかけは、20代になって、友人から河口湖でのブラックバス釣りに誘われたことだった。

「仕事ではまだまだ一人前とは呼べない状態で、プレッシャーを感じていた頃でした。誘われたときも『釣りどころじゃないよ』と思っていたのに、湖にボートを浮かべて、富士山を目の前に見ながら無心でロッドを振っていたら、自分でも驚くほど気持ちがすぅっと楽になったんです。帰り道にそのまま釣具屋に寄って、いろいろ買い揃えました(笑)。以降、長男が生まれたときに、行けない日々が続いたこともありましたが、またしばらく経ってから復帰しました」

初めて海の大物釣りに挑戦することになったのは、36歳のとき。ビギナーズ・ラックでマグロをかけたのに、あと少しのところで逃げられてしまったという。

「そのあと躍起になって通い詰めたのですが、なんと釣れないまま18連敗。悔しくて悔しくて、どうしたら釣れるか必死でした。結果的には19戦目でようやく大物を釣ったのですが、気がつけば大海原での大物釣りにすっかりハマっている自分がいたんです」

釣り支度をしながら、インタビューに答えてくれるI氏。その口調は穏やかにして理知的だ。

のちに100キログラムオーバーの大物も釣りあげ、気持ち的にはひと段落ついたと感じているI氏。今は、どんな状況下で、どんな道具を使ってどう釣るかといったプロセスのこだわりを以前にも増して楽しめるように。いい道具は腕をカバーしてくれるものだと思う一方、その道具に恥じないよう、自らの腕も磨かなくてはという想いも感じているという。

「この腕というのが、また難しいんです。たとえ同じ道具を使っていても、自分には1匹も釣れなくて、別の人ばかりが釣れるということもある。パターンなのかリズムなのか、ちょっとした違いのはずなのに、どう頑張っても打開できないときがあるんです。

やっぱり生き物が相手だし、自然が相手だし、そこが奥深さとして面白いんですけどね。探求心を忘れず、絶えず工夫を重ねていけば、答えはだんだん見えてきます。

ほかにも、釣りには釣った魚を料理して食べる楽しみもあります。魚を捌くようになって、いい包丁が欲しくなるから刃物にも詳しくなるし、私はまな板も自分でカンナで削ってつくりました。釣るだけじゃない、そこから興味や楽しみが無限に広がっていくから『釣りは一生の趣味』と呼ばれているんですね」

こだわりのクルマの楽しみ方

LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”には海の景色がよく似合う。大きく開けたバックドアがちょうど小屋根となって、タックルを組む作業スペースの陽射しを遮ってくれている。広いラゲージスペースには、さまざまな釣り道具がよく整頓されて積まれている。それにしても、オフロード走行に特化させた“OVERTRAIL+”仕様とはいえ、なんとも贅沢な使い方ではないか。

愛車のバックドアを開け、陽射しを避けるI氏。着替えた釣り用のウェアも、愛用するロッドと同じ「Ripple Fisher」のもの。

「実は、なんの遠慮もなくもっとガンガン釣りに使える軽トラックもあるのですが、こんな暑い日に、しかも友達とはいえ人を乗せるなら、やはりLEXUS一択かと。今この瞬間も、まさに快適なシェルターのように活躍してくれていますしね」

LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”は、まだ6月に納車されたばかり。だが驚いたことに、その翌日にはもうタイヤを履き替えたという。

I氏のこだわりで履き替えたタイヤ『オープンカントリーR/Tトレイル』。

「海外では、“OVERTRAIL+”はトーヨータイヤの『オープンカントリーA/T Ⅲ』を履いているんですが、日本仕様は違ったので、じゃあ自分で替えてみようと。選んだのは『オープンカントリーR/Tトレイル』。見た目のゴツゴツ感と、艶消しブラックの純正ホイールのLマークがブラックの車体にマッチして、とても気に入ってます」

ひとかたならぬこだわりは、氏のデザインにも関係する仕事に関連づけることができるのか?と尋ねると、「それよりも、持って生まれた性格でしょうか」と笑って答える。

I氏の会社が設計・施工を手がけた保育園の内装。「子どもが親を待つ間に退屈しない空間」をイメージしたという。

「これと決めたら、我慢できない性格なんです。気に入ったものでなければ、欲しくない。妥協せずに選んだ一流のものは、道具だったら自分の腕前を上げてくれるし、身の回りのものだったら心構えも変えてくれる。憧れから手に入れた初めてのLEXUSも期待どおり、単なる乗り物ではありませんでした。背筋を正してくれるような、オーラのある存在だったんです」

車内にはジミー チュウのバッグ、クロムハーツのアイウェアや財布など、I氏のこだわりを物語る逸品がずらり。腕元を飾るのは自分のバースイヤーのロレックスだ。
愛車を前に、そのこだわりを語ってくれたI氏。

「次は、ルーフラックやストレージパネルをつけてみようと思っているんです」と語るI氏の脳裏には、もうその姿が映っているのだろう。目を細めながら、愛おしげに愛車を眺めやる。「自分にとっては、クルマは名刺代わりの仕事道具である一方、遊びのギアのひとつでもありますから。使う喜び、見る喜び、そして自分なりに手を入れてカスタムしていく喜びもあるんです」

LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”の魅力

「LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”は、サスペンションがしなやかにきいた、上質な乗り心地のオープン馬車のよう。ダッシュボードから上を感じさせない低重心と、十二分なパワー、そしてやる気にさせるマフラー音も魅力的です。それから、光が当たるとどこかグリーンっぽいニュアンスの見え方がする、深みのあるブラックカラー『グラファイトブラックガラスフレーク』も気に入っています」

I氏のお気に入りの角度から見た愛車。太陽光の当たったDピラーの色の見え具合が気に入っているという。

I氏には、LEXUSに乗るようになって気づいた、自らの興味深い変化があるという。

「これまでより、ほかのクルマに道を譲るようになっていました(笑)。ゆっくり走っても優雅で上質なドライブ時間が楽しめるから、せかせかしなくなったんです。そして、自分で言うとおかしいのはわかっているのですが、これまでよりもジェントルマンになれた気がしています。

湘南の海沿いの道を流す。LEXUSは、スピードとは違う満足感を与えてくれるという。

きっと自分のクルマに乗って、上質な走りを体感するだけでなく、仕上げの美しい内装に触れたり、あるいは販売店の営業担当者さんと交流したりする中で、次第にLEXUSの世界観に感化されてきたのでしょう。以前よりも、今の自分の立場を俯瞰して見られるようになり、若い人たちの手本となるような存在になりたい――という前向きな気持ちが増してきたんです」

LEXUSに乗るようになり、心構えが変わったと語るI氏。一流のものをつくる一流のブランドには、そんな作用があるという。

LEXUSに乗る“よりジェントルなI氏”は家族からも好評だそうで「高校生の娘も隣に乗りたがるようになりました」と嬉しそうな笑みを浮かべる。釣り以外にも「これから家族でスノーボードやキャンプ、温泉、砂浜を走らせたりなど、いろんなことを楽しんでいきたい」と話す。

さらに付け加えて「ブラックカラーはアーバンなイメージもあるので、都心のホテルやレストランに乗りつけても様になりますよね。妻とはそんなドライブデートも楽しめたらと思っています」とも。

車は乗り手を語る”というが、LEXUS GX550 “OVERTRAIL+”に乗るI氏は、プロの仕事人としても、本気で遊ぶ趣味人としても、そして家族を大切にする父にして夫としても、かくも男前であった。

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