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LEXUS人気車種に迫る
次世代BEVのカタチ。LEXUS「RZ」実車のインテリア&エクステリアを独占取材

2022年4月20日にLEXUS(レクサス)がデザインやシステムの一部を公開したBEV(電気自動車)の「RZ」は、2022年末頃に正式発表予定。BEVにおけるレクサスらしさやラグジュアリーさなどが、どのように仕上がってくるのか期待される中、5月に大阪で開催されたEV&SDGsフェア2022の会場に、開発段階のプロトタイプが展示されました。今回、実車で初のお披露目となるインテリアとエクステリアを特別に独占取材! 女性モータージャーナリストの竹岡圭さんに、実車を見ながらの内外装のデザインを中心に解説をしてもらいました。

Text:Yohei Kageyama(Web Motor Magazine)
Photo:Hidekazu Nagamoto・Masahiko Nishida

レクサス RZ450e。

次世代レクサスモデルであること、BEVであることを表現するデザイン

こんにちはモータージャーナリストの竹岡圭です。先日、BEVやPHEVを展示して電動化モデルを体感してもらおうというイベント、「EV&SDGsフェア2022 in Osaka」に行ってきました。

そこに展示されていたのが「レクサス RZ」のプロトタイプです。これが日本初お披露目、私も見るのは初めてです。

レクサスが初めて送り出すBEV専用車、まずこの顔に注目です。今までレクサスはスピンドルグリルという、糸巻き形状のフロントグリルを特徴にしてきましたが、RZはエンジンを載せていないので開口させず「スピンドルボディ」という名称でフロントマスクを一体化しています。なので、つるーっとスムージングした感じですけれども、やっぱりひと目見てレクサスだってわかるスタイルをしていると思います。

フロントマスクは開口させず、糸巻き形状をボディと一体化させる「スピンドルボディ」を採用している。

ボディサイズは全長4805mm×全幅1895mm×全高1635mmで、大きめのSUVなんですね。とくに横幅は1895mmあって、風格漂うデザインとなっています。

曲面を使ったなめらかなラインが特徴なので、ゴツい印象はなく、シティ派に仕上がっています。リアガラスを寝かせて構成されているので、かなりクーペライクなスタイルですよね。あと、テールのデザインも特徴的です。横一文字にするテールランプデザインや文字による「LEXUS」エンブレムはNXからはじまった意匠で、次世代レクサスに統一して採用されています。

リアゲートを見ていただくと「RZ450e DIRECT 4」とありますが、これは四輪駆動です。フロントに最高出力150kW、リア80kWのモーターを積んでいます。クルマに詳しい人であればご存知かと思いますが、トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラ、そしてレクサス RZは兄弟車になるんですね。あちらの2モデルにも4WDモデルはあるのですが、前80kW/後80kWとパワーが違います。レクサス RZにはラグジュアリーブランドらしくパワフルなモーターが使われているんです。

テールランプは横方向に直線的で、サイドまで回り込むように配置することでボディの大きさを表現している。

そして足まわり。ショックアブソーバーには周波数感応アブソーバー「FRD II」という新しいタイプが使われています。そしてもうひとつ、ヤマハ製のパフォーマンスダンパーがフロントとリアに入っています。装着はグレードによりますが、走行性能と快適性を向上させるパーツになっています。

運転が楽しい! そう予感させてくれるコクピットデザイン

そして特別にインテリアも見せていただきました。これはスゴい。ハンドルが丸くないんですよ。シートに座ってみると、メーターがすごくスッキリ見えるので視界もよいです。しかもF1マシンを想起させる形状ですから、ダイレクトでスポーティな走りができるんじゃないかなと予感させてくれます。

目とメーターの間を遮るものがない、視認性に優れたコクピットを実現している。

そもそも駆動力の制御速度は、内燃機関よりもモーターの方が約5倍速いと聞いています。これで150kW/80kWのモーターパワーを使い切ったら、と考えると期待値がグッと高まりました。

もちろん普通の形の丸いハンドル仕様も用意されるのですが、やっぱりこれを見てしまうと、このハンドルのクルマに乗ってみたいなあと思いますよね。

ハンドルまわりを見てみると、ウインカーやワイパー、パドルシフトなどのレバー類が短いんです。ハンドル形状を変えることでスペース的な余裕ができて、クルマのデザインも塗り変わっていくのでは。そんな感じもしますよね。

H型ハンドルとも呼ばれる形状。ステアバイワイヤというシステムで、タイヤとハンドルが直接繋がっていない電子制御の機構。

インパネまわりはすごく温かみがあって、スムージングなインテリアにまとまっているので、居心地がいい。ずっと寛いでいたくなる空間が演出されています。ダイアル式のシフトレバーもレクサス初ですが、手が届きやすい位置にあるので操作もしやすそうです。未来的なデザインなのに、ずっと前から知っているような落ち着き感。そのバランスがすごくよいですね。

ダイアル式のシフトレバー。

上を見あげるとパノラマルーフになっています。前席と後席の上部に二つ設けられていて、乗っている全員がしっかりと光を感じられるような構成です。でも実は、ここにサンシェードはありません。紫外線99%カットや遮熱・断熱効果のある「Low-Eガラス」を使っているから必要ない、レクサス初の調光機能を持ったガラスルーフなんですね。

サンシェードがないと頭上スペースの高さも稼げますから、背の高い人でも窮屈さを感じさせず、空間的な余裕を感じられるのではないでしょうか。

大きな駆動用バッテリーを床下に搭載するため、座面が高くなりがちなBEV。そこで開放感を高めるために、パノラマルーフが設定された。

今回の展示車両はプロトタイプということで残念ながら試乗はできませんでしたが、運転が楽しい! そう予感させるデザインでした。

竹岡圭さんが解説する動画はこちらから

注釈:本記事に掲載している車両の画像はすべてプロトタイプです。量販モデルとは異なる部分がありますのであらかじめご了承ください。

【主要諸元】

レクサス RZ 〈RZ450e プロトタイプ〉

全長×全幅×全高
4805×1895×1635mm
ホイールベース
2850mm
モーター最高出力
前150kW/後80kW
バッテリー容量
71.4kWh
駆動方式
4WD
一充電航続距離
約450km(WLTCモード・開発目標値)
タイヤサイズ
前235/50R20・後255/45R20
ボディカラー
イーサーメタリック

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