Mindfulness Stay
日本の伝統と神々しい自然が満たす
一日一組にだけ開かれる天空の庵。

ここだけにある価値を提供する庵主の美学

京都・大阪・名古屋から車で約1時間30分の長閑な里山にある「ささゆり庵 小角」。新築の茅葺家屋で快適性を備えながらも、自然と調和するという日本古来から受け継がれた伝統美を見事に再現しています。

庵の中心となる囲炉裏部屋から外を眺めると、敷地内に配した庭園から室生赤目青山国定公園の峰々まで、遮るものなく連なるように山姿雄大な景観が広がります。雄大な自然との一体感を得られるのは、山の頂きにたつという立地によるものだけではありません。

電柱は全て地中に埋めて、目に入る雑物を排し、峰々へと目線を導く松の一本一本に至るまでを庵主自らが選び抜いて造り上げられた空間だからこそ。目の前に広がる価値ある自然を最大限に引き立て、訪れた人を非日常へと誘うささゆり庵流のおもてなしなのです。

庭に面したガラス張りの浴室では、信楽焼陶器の浴槽に身を沈め、朝焼けに染まる山々や満天の星空を眺めながら至福のひとときを過ごせます。過剰な装飾のないシンプルな空間の中にも、枝形をそのまま生かした桜の手すりや梅の床柱を配するなど、伝統だけにとらわれない庵主の感性が随所に散りばめられ、意匠性と茅葺建築の伝統が融合し伝統美がアップデートされています。

自然の息づかいの中で五感を静め満たしてゆく

「この場所には根源となる地・水・火・風・空がすべてある」と話す庵主・松林哲司さんは、自身が修験道者・山伏であり、修験根本道場である紀伊半島の大峯山系はもとより、インド・ネパールのヒマラヤ山脈山系へのトレッキング経験の持ち主。

自然の偉大さと美しさを知る庵主だからこそ、訪れた人が自ずと自然と向き合い、雑念をなくして五感を解放できるような空間づくりにこだわりました。山並みに面した庵の南側には、座禅が組みやすいよう設計された縁側があり、修験道者に縁の深い室生・赤目の山々を目の前に座禅を組めば、周囲に満ち溢れる自然のエネルギーが深い瞑想へと誘います。

都会では決して目にすることができない壮大なネイチャーショーが繰り広げられるのも、天空の庵ならではの楽しみです。天気が良い日は、夜の訪れとともに目の高さに広がる星空に天の川が煌き、冬や梅雨時には、早朝の清らかな空気の中、眼下に雲がたなびく雲海を目にすることも。

山ならではの移り変わる天気や景色を楽しむのも、「ささゆり庵 小角」での滞在の醍醐味のひとつ。そのひとときにまっすぐに向き合う時間は、いつしか心を浄化してゆきます。

伝統や文化と親しむ特別な体験

敷地内にある100年前の茶室・湖舟庵では、自身でお茶を点てて気軽な一服はもちろん、武者小路千家の先生を招いて茶事を楽しむこともできるといいます。宿泊するゲストのみが利用できるため、100年という時を刻んだ茶室を贅沢に独占し、「伝統に触れ、日本のアイデンティティを取り戻す」そんな過ごし方も叶えてくれます。(茶室利用には事前予約が必要です）

“旅”の語源のひとつである“他火”には、「遠く離れた地で他者の火を分けていただき、暖を取り、空腹を満たす」意があります。ささゆり庵の中心にある囲炉裏はまさに“旅”そのものを体現する舞台装置。炭火をくべた囲炉裏に集うそのひと時こそが、この庵で過ごす真髄とも言えます。

三重県伊賀地方のブランド和牛「伊賀牛」をはじめ、各地から厳選した食材をしゃぶしゃぶや炭火焼きで味わえる囲炉裏料理は、里山の茅葺家屋だからこその味わい。

夕食にはほかにも、和食・カジュアルフレンチ・ヴィーガン・欧州フュージョンから選べる、「出張ライブクッキングプラン」も。ダイニングルームがキッチンに様変わりし、目の前で腕を振るうのはミシュランシェフ。囲炉裏料理とは一味ちがう贅沢なディナーを楽しめます。

「時間と場所にとらわれない旅」を実現するため、ヘリポートを完備したささゆり庵へは、ドライブ×フライトで日本中どこからでもアクセスが可能。車で来庵した場合も、ヘリを使って早朝から高野山を一望する遊覧飛行へ出かけるなど、滞在中の過ごし方も自在にアレンジができます。

多忙な日々を送る人が自己を見つめる時間になるように、との想いで営まれる「ささゆり庵 小角」。奈良の深い自然と向き合い、五感を研ぎ澄ませることで得られる、時空を超えた豊かな旅へでかけませんか。