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LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION
「ハイアット セントリック 金沢」の総支配人に聞いた、金沢の楽しみ方

北陸でも人気の高い観光地・金沢。美食の楽しみや、散歩したくなる風情ある場所も多い街だが、実はクルマで1時間も走ればさまざまなところへ行くことができる北陸のハブ的都市でもある。金沢駅から徒歩約2分という好立地に立つ「ハイアット セントリック 金沢」の総支配人・松本和浩氏に、金沢の楽しみ方を教えてもらった。

Photo:Hiroaki Ishii
Edit&Text:Misa Yamaji(B.EAT)

金沢の街の中心となり、街の魅力を発信していく

「街の中心」、「情報の中心」という2つの意味を持つ「ハイアット セントリック(Hyatt Centric)」は、ハイアットの最新ライフスタイル ブランドとして2015年4月に誕生した比較的新しいブランドだ。

ブランドの基本理念は、“その街のもっともエキサイティングな魅力発信源への玄関口”、つまり旅先の中心的存在(センター)となり、ゲストを新しい発見やその街でしか出合うことのできない魅力的な体験へと誘うこと。

ホテルに“宿泊する場所”以上の存在意義や価値観を求め、例え出張中であってもその街の個性や文化を探索する自由なマインドを持っている、好奇心に満ちた幅広い年齢層の行動的なトラベラーをターゲットとしているのだ。

「ハイアット セントリック 金沢」の総支配人・松本和浩氏。

日本で2軒目のハイアット セントリックブランドとなる「ハイアット セントリック 金沢」の総支配人・松本和浩氏は、金沢の魅力は、街の個性がしっかりとありながら、古いもの新しいものが融合していることにあるという。

「加えて金沢は加賀藩の武家文化が色濃く残り、街を歩いて目にする工芸や食文化からも自然と感じることができるのも魅力的ですね。古いものと新しいものがうまく融合していると思います。私は以前、福岡に赴任していたことがあるのですが、自転車や徒歩でも回れる街のコンパクトさは福岡以上のものを感じますね」と語る。

ひがし茶屋街。

金沢城・兼六園から、金沢21世紀美術館、KAMU Kanazawaなどを巡り、半日も歩けば江戸時代から現代までの美が楽しめるし、近江町市場からひがし茶屋街などを訪れば、活気ある地元のくらしから、昔から変わらない街並みが楽しめるだろう。徒歩で自分たちのペースでゆっくりと回れるのは魅力的だ。

巡り方その1 歴史をつなぐ工芸やアートに触れる

「ハイアット セントリック 金沢」のロビー。大胆な金箔のアートが目を引く。

駅から徒歩約2分という好立地に立つ「ハイアット セントリック 金沢」は、街を楽しむ拠点として申し分ない。

さらに「私どものホテルの大きなコンセプトとして、ホテルのデザインで地元の特色を十分に感じていただけるようにしています。大きな特徴は、さまざまなアートワークが配置されているところでしょうか。ワンデイトリップも含め、ホテルを拠点としてその街をエクスプロールしてもらいたいので、滞在しながら金沢という街に自然に興味を持ってもらえると嬉しいです」とその特徴を話す。

漆器の漆を和紙で濾す作業工程時に捨てられていた和紙をつないでパネルに。

館内に所蔵されているアートや工芸品はなんと100点以上。古いものや人間国宝の作品から、注目の現代作家のアートまでが並び、歴史を現在進行形で紡ぐ石川県の“美”に触れることができる。

面白いのはそうしたアート群は、高名な作家が“作品”として作ったものだけではないということだ。伝統工芸の職人たちの“作業過程”をアートにしたり、金沢の古地図などを壁画にした若手アーティストの作品があったりと、さまざまなディスプレイを通じて、職人の手仕事の美しさや、金沢の積み重ねてきた歴史について興味を持てるようになっているのだ。

金沢の古地図をアートにしたフィットネスジムの壁。

館内のインテリアデザインを担当し、アートをキュレーションしたのは、東京に拠点を置く「ボンドデザインスタジオ」。彼らは、金沢という街から滲み出る歴史的な物語と連綿と続くアーティストや職人たちの美意識、そして“今”の金沢を見事に融合させてホテルの中に表現している。

館内にディスプレイされている十一代 大樋長左衛門の器。

もしも、ホテルに滞在して気になる作品があれば、ホテルコンシェルジュにその作品や作家について聞いてみてほしい。

松本氏によると「お客さまからお問い合わせがあった作品については、ギャラリーやワークショップなどの詳細をお伝えしています。すべてについてお答えできるわけではないのですが、実際、海外の方などは非常に興味を持ってくださる方も多いですね」とのこと。骨董品店で高額な商品を購入する海外からの旅行客も少なくないようだ。

巡り方その2 金沢ならではの美食を堪能する

金沢は、グルメな人たちがわざわざ宿泊して有名なレストラン巡りをする“美食の街”としても知られているが、“食を楽しみに”訪れる人は年々増えているという。

「お客さまにお伺いしますと、2泊3日と週末+1日でいらして、年に数回ゆっくり回る方から、1泊2日の週末で毎月のようにいらっしゃる方まで、食を楽しみに訪れる人はとても多い印象です。有名な予約困難店以外にも、美味しいお店はたくさんあります。新鮮な魚介が豊富というイメージからかお寿司や日本料理が人気ですが、郷土料理も美味しいし面白いですよ」と松本氏。

バイ貝など北陸ならではの具材がたっぷり入る「金沢おでん」。

冬は、いわずとしれた北陸の食の王様“ズワイガニ”のシーズンだが、それ以外の魚介類も、脂がのって美味しくなる季節だ。

からだが温まる“金沢おでん”も、冬のはずせない名物だろう。

巡り方その3 金沢に泊まり、クルマで近隣の見どころへ

冬は美しい雪景色が見られる「白川郷」。

金沢滞在のもうひとつの魅力として、近隣エリアの見どころを回るハブとして非常に便利な場所だということだろう。

「金沢を拠点に北陸をドライブすることもとてもおすすめです」と松本氏。

富山県南砺市にある世界遺産の「五箇山」まではクルマを使えば1時間弱で到着する。その先の岐阜県の白川郷も約1時間で行けるのだ。

少しクルマを走らせれば、金沢の街中とはまたガラリと違う日本の原風景に出合える。

「金沢に2泊3日以上でいらしていただけたら、きっと充実した旅になると思います」と松本氏。

金沢で美食やアートを楽しんだあと、ドライブで近隣を巡る旅は変わらない日本の風景、そして歴史を通して進化してきた日本の美に触れることができるだろう。

ハイアット セントリック 金沢

住所:石川県金沢市広岡1-5-2
アクセス:小松空港よりクルマで約35分。金沢駅から徒歩約2分。
駐車場:なし
※近隣駐車場をご利用いただくか、施設へご確認ください。

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