LEXUSに乗って行きたい宿
九州の美食と温泉、やはり今も人気は由布院の「亀の井別荘」「由布院 玉の湯」

“由布院の箱庭”と評される「亀の井別荘」へ

由布院を代表する観光スポット・金鱗湖そばに立つ「亀の井別荘」。茅葺門をくぐると広がっているのは、周囲の喧騒とはかけ離れた静寂な世界。四季折々の移ろいを楽しませてくれる3万㎡という広大な自然林に抱かれるように客室が点在し“あらまほしき日常”へと誘ってくれます。

客室は全20室。14の離れと、6つの洋室からなり、各部屋で源泉かけ流しの温泉を楽しめます。2015年頃から段階を経てリニューアルされており、客室には床暖房やスーツケースが広げられるクローゼットなどを設置。より洗練された快適な空間へと生まれ変わりました。室内がすべて異なる造りとなっているのもリピーターを飽きさせない所以となっています。

宿内にはゆったりと読書を楽しめる談話室があるほか、敷地内にはカフェ「天井棧敷」、食事処「湯の岳庵」、大分や九州の名産品が揃うショップ「鍵屋」などが揃っています。チェックアウトまで一歩も宿から出ずとも、由布院の魅力をまるごと感じられるのがこの宿の醍醐味です。

また、旅の楽しみである料理は大分の山海の幸がたっぷりと使われた見目麗しいものばかり。冬は鍋料理も好評です。また、新緑の季節なら宿内のレストラン「螢火園」のテラス席での朝食もおすすめ。美しい緑にテーブルクロスの白が映える絵画のような空間のなか、ゆったりと朝を迎えられます。

亀の井別荘
住所：大分県由布市湯布院町川上2633-1
電話番号：0977-84-3166
https://www.kamenoi-bessou.jp

水と光の清々しさに心洗われる「由布院 玉の湯」

由布院という温泉地が全国にその名を轟かせるようになったのは、この宿を筆頭にした有志たちのお陰。つまり「玉の湯」の歴史は由布院の歴史そのものなのです。

フロントへと続く雑木林を一歩、また一歩と進むごとに宿への期待感が高まります。手を加えすぎない“あるがまま”の姿を活かしつつも、石畳はいつ訪れても水が打たれており、ゲストを清々しい空気で迎える徹底したおもてなしのマインドが伝わってきます。

この緑と光にあふれた庭は朝、昼、夕方と刻々と表情を変え、同じ景色は２度と見られないのではないかと思うほどの美しさです。

地元の食材をたっぷりと使った「玉の湯」の料理。シンプルながら力強い素材の滋味が染み入ります。地元の清流で採れるクレソンをたっぷりと使った鍋は名物のひとつ。味わい深いすっぽんから出ただしで、野菜も格別のおいしさとなります。

食後は館内の「ニコルズバー」へ。由布院随一のオーセンティックバーのカウンターに座り、スタンダードカクテルを嗜みたいものです。

客室は和洋室を中心に16室。全室に木の内風呂があるほか、大浴場も備え、ゆったりと湯浴みを楽しめます。美食と温泉で心地よい眠りについたら、翌朝は「ティールームニコル」へ立ち寄りましょう。コーヒーを飲みながら、ガラス張りのカフェから庭の美しさを眺めれば、自ずと幸福感に包まれるはずです。

心身、そして魂までもが満たされるような由布院の名宿。ここには「上質とは？」「美しさとは？」、その答えが詰まっているのです。

由布院 玉の湯
住所：大分県由布市湯布院町大字川上2731-1　
電話番号：0977-84-2158
https://www.tamanoyu.co.jp