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Choice DORAKU
名手たちとの経験値が込められた「A型キャビティアイアン」

ゴルフダイジェスト社発行のゴルフ誌『Choice』は1980年創刊。ギアを選ぶ、コースを選ぶ、ウェアを選ぶ……。自らがゴルフの道具を“チョイス”して、ゴルフを愉しむための雑誌です。その『Choice』編集部が、その道の匠とタッグを組んで作った限定商品を紹介する至高のショップが「チョイス道楽」。ゴルフの“道具を愉しむ”人のために作られた逸品が揃っています。今回紹介するアイアンは、世界の名手たちのクラブ担当として活躍したギア匠が、チョイス道楽のために考案してくれたものです。

青木功にセベ……
こだわりのプロたちが好む“逃げ顔”と抜けの良い“音”

青木功プロにセベ・バレステロス……長年にわたり名手たちのクラブを手掛けてきた巨匠・福井賢一氏。使い手の感性をクラブに落とし込む技量は、他に追随を許さない。そんな、福井氏が、チョイス道楽のために設計してくれた特別仕様のアイアン

クラブのことはメーカー任せ。最近はそんなプロゴルファーが増えているが、クラブ工房「ZiZi」を主宰する福井賢一氏がダンロップ時代に担当していたプロは各々が並大抵ではないこだわりを持っていた。パーシモンヘッドはメンテナンスや修理を自分で行うのが当たり前で、アイアンやウェッジを自分で削る者も珍しくなかったのだ。その中でも別格といえるのが青木功プロだった。

「私が丹精込めて仕上げたアイアンを一瞥するといきなり自分で削り始めました。粗削りのまんまコースや練習場に持っていき戻って来ると削ったところが滑らかになっているのです。青木さんの言葉は抽象的ですが、ときどきクラブはこうやって削るものだって目の前で見せてくれたんですね」(福井氏)

青木プロ以外に、福井氏が担当したのは片山晋呉、宮瀬博文、加瀬秀樹、そしてセベ・バレステロス。いずれもクラブに強いこだわりを持つ面々だ。

「シュッと打ちたいとかズズーッと滑らせたいとか、プロの注文はやはり抽象的ですが、要はこういう風に打ちたいからこう削ってほしいといっているわけです。その意図を探り探りやって最終的にオーケーをもらうわけです」(福井氏)

抜けの良さを感じられるコンパクトなヘッド。バウンス部に貼られた銅板が深重心を生み、ボールを上がりやすくしてくれる。

構えたときのボールを包みこむイメージ、心地よい音と打感

超一流プロとのコミュニケーションは限られたクラフトマンだけに許された貴重な経験である。そこで得られたノウハウは、この「A型キャビティアイアン」にも色濃く反映されている。

「プロはつかまるクラブしか使いません。球を逃がすにしてもまずつかまえてからの話なんです。かといって左に行くイメージは嫌がるので消さなくてはなりません」(福井氏)

「A型キャビティアイアン」を構えてみると懐で球を包み込むようなイメージがあり、トウとトップラインで逃げ顔を演出していることがわかる。

顔と同じかそれ以上に福井氏がこだわったのは音だ。

「一流プロはソールの抜けのよさを音で聴きわけます。青木プロはヘッドを上から入れたときにパスンという乾いた音がするクラブを求めていました」(福井氏)

「A型キャビティアイアン」を手に入れたら、ぜひとも音を意識して振ってみてほしい。乾いた心地よい音が聞こえ始めたら理想的なダウンブローが打てるようになっているはずだ。

ボールに構えると懐で球を包み込むようなイメージがあり、しっかりつかまりながらもトウとトップラインで“逃げ顔”を演出している。

フェースだけノーメッキ仕様 手入れが簡単なのにスピンがかかる!

そして、このアイアンの最大の特徴ともいえるのが、「フェース部分のみノーメッキ」仕様。スピンがかかりやすいのはノーメッキのヘッド。しかし、ノーメッキは錆びやすいため、一般的なアマチュアには手入れに手間がかかるのが難点……。そこで福井氏が考えたのは、フェースのみをノーメッキにするという仕上げだ。福井氏曰く「ラウンドは月イチくらい、練習場に週イチくらい行くアマチュアだったら、最後にヘッドを拭くくらいで大丈夫でしょう」という。自身を「腕前もゴルフの回数も一般的なアマチュア」という福井氏は、自分で設計したクラブは実際にラウンドして試しているのだが、このアイアンも実証済み。

フェースのスコアラインのみがノーメッキ。ラウンドや練習で週イチクラブを使う頻度のアマチュアなら、使ったあとに軽く拭く程度で錆の進行を防ぐ。

バックフェースに付けられた20gと13gの銅板は、究極の重心深度でボールが上がりやすく、使うほどに味わいが出てくる。また、トウ、ヒール部のバウンス研磨は福井氏自身が手掛けており、名手のクラブと同様の、最上級の抜けの良さになっている。

軟鉄鍛造にホワイトクロムのヘッド仕上げ。フェースライン部のみノーメッキという、ありそうでなかった特別仕様。しっかりスピンがかかりながらも、オールノーメッキヘッドより格段に扱いやすい。

●ロフト角/ライ角/バウンス角/総重量
#5(24度/61度/8度/402g)
#6(28度/61.5度/8度/410g)
#7(32度/62度/8度/416g)
#8(36度/62.5度/8度/423g)
#9(40度/63度/8度/429g)
PW(44度/63.5度/9度/438g)
P/A(48度/63.5度/10度/440g)
AW(52度/64度/11度/446g)
SW(56度/64度/12度/453g)

ヘッド素材/軟鉄鍛造
#5~PW 銅板3m/m 約20g
PA、AW、SW銅板2m/m 約13g

ヘッド仕上げ/ホワイトクロム
フェースライン部ノーメッキ

クラブ長さ/#5→38.5インチ、#6以降PWまで0.5ピッチ
P/A→35.5インチ、AW→35.25、SW→35インチ

シャフト/NSプロ950GH NEO-S(希望シャフトに変更も可)

グリップ/IOMIC 松山モデル M-60X

納期/ご注文より約1カ月程度

MADE IN JAPAN

購入はチョイス道楽WEBサイトから
フェースだけノーメッキ A型キャビティアイアン
https://choice.shop-pro.jp/?pid=170421920

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