無類のモーターヘッドが選んだクルマ
私がLEXUSに乗る理由〜個性派オーナーが語る「LEXUSのあるライフスタイル」/LEXUS LM500h version L × T氏
LEXUSに乗る人のライフスタイルとクルマへの想いに迫るシリーズ。今回は、LEXUS LM500h version Lに乗るグループ企業代表のT氏を東京都内で訪ねた。無類のモーターヘッド(クルマ好き)として世界の名車を乗り継いできた氏が、なぜ“今ちょうどいい”クルマとしてLEXUSを選んだのか。その理由と現在のカーライフスタイルについて、ナイトドライブを兼ねたインタビュー取材で語ってもらった。
Text:Shigekazu Ohno(lefthands)
Photo:Takao Ota
クルマを知り尽くした先に見つけた、LMという「プライベート空間」
東京・青山から銀座へ。そして夜景を観に、ウォーターフロントへ――。仕事終わりのナイトドライブに繰り出したT氏は、筋金入りのクルマ好きだ。
「車輪の付いた乗り物に夢中になったのは、小学校に入る前からですね。母親に言わせると、もう本能的に好きだったみたいです」
成長するにつれてバイクにも興味をもち、MotoGPの熱烈なファンにもなった。エンジニアになることを夢見た時代もあったという。ようやくクルマに乗れる年齢に達して以降は、ビジネスで着実に成功を積み重ねるとともに、それまでの「乗りたかった」という想いを一つひとつ叶えていく。気づけば、仕事では国境を越えて、ブランド事業からコントラクト事業まで、さまざまなビジネスを幅広く手がける企業グループの代表となり、プライベートではスポーツカーからSUV、ラグジュアリーカーまで、あらゆるカテゴリーのクルマのステアリングを握るように。少し前までは、官能的なエンジンサウンドを響かせるイタリア製スポーツカーを走らせ、英国を代表する最高峰のラグジュアリーカーも所有した。
そんなT氏が2024年末、プライベートの相棒として迎えたのが、LEXUS LM500h version Lだった。
いわゆるショーファードリブンのイメージも強いLMだが、T氏は自らステアリングを握る。仕事で乗る社用車も、運転手を使わずに、やはり自分で運転するという。青山通りを走るLMの車内で、こんなことを尋ねてみた。
「自分で運転していても、楽しいクルマですか?」
するとT氏は、笑いながらこう答えてくれた。
「後部座席に負けず劣らず、運転席も乗り心地がいいんですよ。以前乗っていた英国製のSUVの感覚に近いかな。スポーツカーと違って、不思議と飛ばそうという気にならない。英国製のラグジュアリーSUVもそうでしたけど、トルクでゆったり走らせる感じ。回転を上げすぎず、下だけで車速を巡航ペースに乗せるイメージですね」
速さを競うのではない。スリルに酔うのでもない。美しく大きな車体を、なめらかに走らせること、そして街の風景に溶け込むことを楽しむのだ。世界一流と称される、あらゆる名車を乗り継いできたT氏だからこそ、そんなLMの楽しみ方がしっくりくるようだ。
「4台のガレージ」の夢から
そもそもT氏にとって、LMのようなクルマを所有することは、以前から思い描いていたカーライフ像の一部でもあったという。
「理想というか夢は、自宅にビルトインガレージをつくって、クルマを4台置くことだったんです。1台はセダン、1台はスポーツカー、1台はコンパクトカー、最後の1台はSUVか、LMのようなクルマ。そんなイメージは、ずっと昔からもっていました。現実は、都内のマンション暮らしでは駐車場の確保すらままならなくて、夢のままです」
これまでのT氏は、4台とまではいかなくても、1台ですべてを満たそうとするのではなく、それぞれ異なる個性をもったクルマを、目的に応じて乗り分けてきた。そして今乗るLMはプライベート用の1台であり、大切な人と一緒に移動するためのラグジュアリームーバーとして選んだものだ。
実際、取材の前日まで、T氏は家族とともに伊豆を旅していた。兄妹や姪御さんたちその子ども、親とともに5人で乗り込み、西伊豆、下田、伊東や、修善寺、沼津などを巡ったという。
「親も、狭いクルマだと、なかなかリラックスできないですからね。LMでのドライブ旅は快適だったと喜んでくれましたよ。運転していても楽しくて、険しい山道も、海沿いの道も、頼もしくしなやかな走りで引っ張ってくれました」
LM500h version Lは3列6人乗り。実際、大人から子どもまで無理なく乗ることができ、さらに荷物を積んで長距離を快適に走る余裕もある。
T氏もかつて乗っていたSUVでは、フロアが高いため、子どもや年配者にとって乗り降りが負担になることもある。対してLMなら、スライドドアを開けば、広々とした室内へ楽に乗り込めるという点が、家族からは好評だったようだ。
「子どもも親も、手伝わなくても自分で乗れます。乗ったら、あとは静かにゆったり快適に過ごせる。やっぱり、乗せる人に対しての優しさというか、おもてなしという点では、これまで乗ってきた中でベストなクルマかもしれないですね」
T氏のLMに対する評価を聞いていると、このクルマのラグジュアリーとは、単に電動開閉式の14インチディスプレイや、後席リラクゼーション機能といった豪華な装備のことだけではないと気づかされる。大切な人が快適に感じ、笑顔でいられること――。それもまた、この種のクルマだけが提供できる贅沢なのだ。
速さから心地よさへ
銀座の雑踏を抜け、LMは東京のウォーターフロントへと向かう。晴海大橋を渡る頃には陽も傾き始め、窓の外に広がる東京湾岸の景色が少しずつ夕景へ、そして夜景へと変わっていく。
「大柄なボディにもかかわらず、街中での身のこなしは驚くほど軽快なんです」と、T氏自身もLMの取り回しのよさを高く評価している。一方で、乗員に伝わる動きはあくまで穏やか。加速するときも、交差点を曲がるときも、大きな車体をことさら意識させることがないと話す。
そしていつしか、かつてスポーツカーに乗っていた頃とは、クルマとの付き合い方そのものが変わったようにも思えるという。
「以前乗っていたような、高らかに吠えて、アドレナリンを放出させるようなスポーツカーとは全然違いますよね。まったくの別物です。乗っているこちらの気分も、せかせかしないようになりました」
では、クルマへの情熱が薄れたのかといえば、そんなことはないようだ。今でも運転そのものが好きで、長距離ドライブも苦にならないという。景色のいい場所を探してドライブにも行くし、泊まりがけの旅行にでることも多い。この夏も、日光、軽井沢、伊豆といった具合に、いろいろなリゾート地にでかけた。
「いくらでも運転できますよ。まあ、今は新幹線で行けるところなら新幹線で行きますけれど、やっぱりクルマが便利だし、旅先で自由だし、楽しいですよね」
先日の伊豆旅行でも、自らLMを走らせた。途中の河津七滝ループ橋をぐるぐると回る体験も大いに楽しんだというから、根っからのドライバーであることに変わりはない。興味深いのは、T氏が運転中、あまり音楽を聴かないことだ。
「何しろ運転が好きなので、集中しています。ついでに言えば、せっかくのいいクルマなのに、運転を運転手に任せてはもったいない。私はそう思います」
その一言に、生まれついてのモーターヘッドたる所以が垣間見えた。
新しい場所を自分の目で見に行く
T氏は仕事の参考とするための調査も兼ねて、新しく生まれた施設や話題の場所にもよく足を運ぶ。最近も千葉県大多喜町までクルマを走らせ、植物を現代のライフスタイルに取り込んだ施設を訪れた。
「ちょっとハッとするぐらい、いい場所でしたね。あと、WEBサイトの写真などのセンスもよかった」
話題だから行くのではない。実際にそこへ足を運び、自分の目で空間を見て、人がどんな時間を過ごしているのかを確かめるのだ。旺盛なる知的好奇心と、軽やかなフットワーク。そして、そうした際のクルマ移動も、T氏には喜びになっているという。
さて、この日のナイトドライブで、東京ゲートブリッジを経て最後に訪れたのは、T氏お気に入りの夜景スポット。夕暮れから夜へと表情を変えていく東京の街を背景に、LMの都会的で流麗なシルエットが浮かび上がる。その様子を眺めながら、T氏はこうつぶやいた。
「シルエットも堂々としていますし、顔つきも気に入っています。正面から見ると、なかなかいい面構えでしょう」
機能だけで選んだわけではない。数多くの名車を所有してきた人物だけに、“美しさ”という要素はやはり譲れないようだ。
LMは、誰にも邪魔されないプライベート空間
T氏に、現在のカーライフにはどんな楽しみがあるのかを尋ねた。
「家族を乗せて旅行することもあれば、一人で走ることもある。恋人と、美味しいものを食べにでかけることもある。まあ、乗る理由と機会はいろいろとありますが、つまりはクルマを走らせること自体が好きなんでしょうね」
クルマが好き。走らせることが好き。では改めて、なぜ今、LMなのだろうか。
「上質なプライベート空間、という価値があると思います」
仕事とは切り離された、自分のための時間。家族や恋人と旅をするときには、大切な人を快適に運ぶ空間になる。一人なら、ただ運転することに集中できる場所になる。
スポーツカーの刺激と美しさを知っている。SUVの機動力も知っている。そして、世界最高峰と称されるラグジュアリーカーの乗り味も経験した。そのT氏が今、LMを自ら運転している。
「最新のスポーツカーは、もういいかなという感じなんですよね。海外で、真の紳士がスマートに乗り降りするエレガントな姿に憧れましたが、理想と現実の乖離といった具合で、日本ではそうはいきませんでした。そうした意味でも、LEXUSはアンダーステートメントで悪目立ちしないのもいい。だけど、いいホテルに乗って行くと、ボーイの方に大切に扱ってもらえるようなところもある。乗り心地だけでなく、所有感としても、ある意味ちょうどいいんです」
そう言って笑ったあと、少し考えて付け加えた。
「まあ、強いて言うなら古いクルマ、ヴィンテージカーとかクラシックカーはいいなと思いますけど。そういう愛玩品としてのクルマを除けば、私にとってはこのLMが“今ちょうどいい”1台かな」
クルマへの情熱や欲望がなくなったわけではない。むしろ、さまざまなクルマを経験したからこそ、ブランドや価格、速さだけではない、自分にとって本当に心地よいカーライフが見えてきたのかもしれない。
夕闇に包まれ始めた東京を、T氏のLMがスムーズな足取りで走り去っていく。そこに見たものは、誰かに見せるためのラグジュアリーではなく、自分と大切な人の時間を豊かにするための選び抜かれた1台。クルマを知り尽くすT氏がたどり着いたLEXUS LM500h version Lは、そんな成熟したカーライフに寄り添う、極上のプライベート空間であり、大切な人を運ぶためのラグジュアリームーバーであった。
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