LEXUS LC Performance Upgrade Package
LEXUS LC Performance Upgrade Package体験試乗会レポート
LEXUSがフラッグシップクーペLCの特別仕様車「EDGE」で実現したキレのある走りを、KINTO FACTORYがトヨタの内製工場でのアップグレード施工という形で叶える「LEXUS LC Performance Upgrade Package」。今お乗りのLCの走りを、その名のとおり最新鋭のものにアップグレードさせる、この新しいスペシャルプログラムの真価を体感するべく開催された体験試乗会の模様をレポートする。
Photo:Maruo Kono
Text:Shigekazu Ohno(lefthands)
愛車のLEXUS LCを特別仕様にアップグレード
「より鋭く、より優雅に」を追求したLEXUS LCの特別仕様車「EDGE」。リヤアルミ中空サスペンションメンバーを新規開発、フロントにも床下ブレースを追加することで飛躍的にボディ剛性を向上させたのみならず、固定式リヤウィングに加え一体成型バンパーカナードを採用し、さらなる空力性能の改善が図られた。
その名のとおり、EDGEの効いた鋭い切れ味の旋回性と操縦安定性を実現した走行性能が話題を呼び、今年6月に60台限定で抽選販売された車両は瞬く間に完売。ファンたちの間から、次の展開を待ち望む声が多く寄せられたという。
そうした熱い声に応えるべく、LEXUSがKINTO FACTORYとともに開発したのが、今お乗りのLCにトヨタ自動車工場で、トヨタ自動車の整備士が組み替え施工を行い、「EDGE」同様のリヤアルミ中空サスペンションメンバーと一体成型バンパーカナードを取り付け、テストコースでの検査と調整を経て納品するという「LEXUS LC Performance Upgrade Package」。既存のLCオーナーさまにとっては、新車に乗り換えることなく、愛車をアップグレードできるまたとない機会となる。
富士スピードウェイで体験試乗会を実施
そうした画期的なサービス商品の魅力を体感してもらうべく、10月18日(水)、富士スピードウェイで24名のLEXUS LCオーナーさまを招いての体験試乗会が開催された。当日は気持ちのいい秋晴れ。開会式およびブリーフィングの会場となった富士スピードウェイ内富士レクサスカレッジに続々とやってくる参加者たちは、まずは冠雪した美しい富士山の眺めによって歓待を受けた。
セミナールームでは開会式に続き、当日のインストラクターを務めるレーシングドライバーにしてニュルブルクリンク24時間レースをGAZOO Racing LEXUS LCで走り、ST-PROクラス1位に輝いた中山雄一選手、そしてモータージャーナリストとして人気の藤島知子さんが紹介された。
ブリーフィングののち、会場外に案内された参加者たち。2人のインストラクターから、これから実際にコースに出てスポーツ走行を体験するのに先立ち、基本の基としての正しいドライビングポジションの設定を学ぶ。
次にクルマ移動で向かった先は、P7パーキングエリア。ここでは改めて、座学としてのスポーツ走行基礎講座を受け、「止まる、曲がる、走る」に加えての「荷重移動」の論理や走行ラインの基本、走行中の目線の置き方、ハンドルの握り方などのノウハウを教わる。
参加者はサーキット走行が初めてという方から、自前のレーシングスーツを持ち込むベテランの方までさまざまだが、実際に幾多のレースを走ってきたインストラクターたちの分かりやすくも重みのある言葉に頷くことしきり。
外に出た参加者たちは、自らのクルマに乗り込み、広大な駐車場内で左右2グループに分かれ、それぞれインストラクターの指導のもとにパイロンのスラローム走行とフルブレーキングを体験。「まずは自分のクルマの曲がれる限界、止まれる限界を知ることが何より大事。今日の体験があってこそ、今後一般道路でも急な危険に対応できるようになるのです。今日はいろんな限界を知るところから、クルマの状態を感じ取るセンサーを磨いていってほしい」とは中山選手の言葉。順番に一人ひとり、マンツーマンでプロのレーサーの指導を受けられるというのは、貴重な体験ではないか。
ついにサーキットでのスポーツ走行を体験!
基礎トレーニングの次のプログラムは、「ショートサーキット」での走行体験。本物のサーキットを目の前に、参加者たちのボルテージも上昇してくるのが見て取れる。
ここでも自身のLEXUS LCに加え「LEXUS LC Performance Upgrade Package」を施した車輌にも乗れるとあり、ノーマルとの性能の差がどう感じられるものか、興味が尽きない。
その期待感をさらに高めてくれるのが、LEXUSの開発陣によるプレゼンテーション。実際に取り付けられるリヤアルミ中空サスペンションメンバーをノーマルパーツと比べながらの説明には、参加者たちからも数多くの質問の声が挙がるなど、関心の高さが窺えた。
外観的特徴ともなる一体成型バンパーカナードは、空力性能を高め、ハンドリングに対する応答性を向上させる機能を備える。世界初の樹脂成形技術により、美しい意匠性を実現している。
そして、いよいよ待望のサーキット走行! コーナーを攻め、アクセルを踏み込む快感は日常では味わえないもの。LEXUS LCの野太いエキゾーストサウンドが森閑とした山の空気を震わす。
富士スピードウェイレーシングコースを走る
ランチ休憩を挟んだあと、ついに体験試乗会のクライマックスが訪れる。FIA(国際自動車連盟)の定めるサーキット規格でもグレード1に認定される国際コース「富士スピードウェイレーシングコース」での走行だ。
あのSUPER GTで「LEXUS LC500」のマシンが走るのと同じコースで、自分の愛車と「LEXUS LC Performance Upgrade Package」の両方を走り比べられるというのだから、モーターファンにとっては夢のような話ではないか。
ピット前にずらりと勢揃いしたLEXUS LCの隊列は、まさに壮観の一言。ひとしきりの記念撮影ののちに運転席に身を沈め、スタートを待つ参加者たちの胸の鼓動が、見ているこちら側にも伝わってくるようだ。
走行スタート!座学と実学で覚えた走行テクニックを実践する、晴れの舞台である。
クリッピングポイントを意識した、きれいなアウト・イン・アウトのライン取りで走る参加者たち。スポーツ走行の醍醐味を存分に堪能しているようだ。
満を持して、参加者たちが乗り換えたのが「LEXUS LC Performance Upgrade Package」。ボディ剛性や空力性能を高めることで、EDGEの効いた鋭い切れ味の旋回性と操縦安定性を実現した車輌の優位性に、思わず唸らされることに。
「LEXUS LC500“Lパッケージ”に乗っているのですが、明らかな違いが分かったのが面白かったし、驚きでしたね。特にハンドルの軽さとか、コーナーを曲がるときの挙動の違いは歴然でした。それと、急ブレーキ体験のコーナーでは、自分のクルマのブレーキの限界を知ることができたのも大きな学びでした。満足感はかなり高かったです」――そう話してくださったのは、埼玉県からご参加のTさま。
「自分のLEXUS LCで、よく富士スピードウェイを走っているのですが、『LEXUS LC Performance Upgrade Package』は期待以上の走りでした。あとはブレーキを強化すれば、十分にサーキット走行も楽しめるようになるはず。それと、今日は同じLEXUS LCに乗るいろんな方たちと知り合えたし、いろんな車輌が見られたことも嬉しかったですね」――とは、千葉県からご参加のOさまのコメント。
LEXUS LC Performance Upgrade Package
確かな手応えを残した「LEXUS LC Performance Upgrade Package」は、まもなくの予約受付開始予定。台数限定での提供となるので、ご興味を持たれた方はぜひ、お早めにお問い合わせを。
https://factory.kinto-jp.com/lp/lexus/lc-campaign
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