LEXUS ES
基幹モデルESが続けるたゆまぬ進化
ミドルサイズセダンESは、日本市場では新しいモデルというイメージがありますが、北米市場ではブランド設立当初からラインナップされていた基幹モデルでもあります。今回そんなESがアップデートを果たし、上質な快適性を磨き上げました。たゆまぬ進化を続けるESの細部を見ていくことにしましょう。
Text:Daisuke Katsumura
乗り心地や快適性を大きく向上させたES
LEXUSのミドルサイズセダンであるESがアップデートを果たしました。今回の新型ESでは、優れた静粛性と乗り心地の向上を実現し、走行性能に磨きがかかっています。ESはLEXUSのセダンの中では唯一FFレイアウトを採用。広い室内空間と、車内の静粛性が評価され、現在までに80以上の国や地域で累計約278万台を販売してきました。
LEXUSの歴史とともに進化を続けてきたES
LEXUS ESはLSに次ぐミドルサイズセダンとして2018年に日本市場に登場しますが、実は北米市場ではフラッグシップモデルであるLSとともに、1989年のアメリカでのブランド発足当時から続くロングセラーでもあります。初代モデルはトヨタのカムリプロミネントの4ドアがベースで、ボディ形状としては4ドアハードトップでした。その後2代目でひと回り大きなウィンダムと兄弟車となります。ウィンダムデビュー時に日本で流れた「LEXUS ES300 日本名ウィンダム誕生」というCMを覚えている人も多いと思います。
外観の変更点は意外にも少なめ
今回のアップデートでは、グリルの意匠が変更となりました。縦基調のメッシュパターンは、よく見るとL字型ユニットの集合体となっています。これにより凹凸が強調されたグリルデザインとなりました。またヘッドランプもデザインを変更。特に上級グレードに装着される3眼ランプは、ブレードスキャンアダプティブハイビームシステムを採用。より薄型となったことで、壮観なフロントマスクとなりました。
細部までブラッシュアップされた使い勝手の良いインテリア
ダッシュセンターにある大型のマルチメディアシステムはタッチディスプレイ化し、ますます操作性が向上しています。今回のアップデートで、ディスプレイの設置位置もドライバーの手が届きやすいように約100mm近づけるとともに、運転席側に5°角度をつけ、タッチディスプレイ操作に最適化するなど、最適な動作と角度を探求した人間中心のデザインとなりました。
またESは2018年に世界でいち早くデジタルアウターミラーを採用したことでも知られています。このアップデートでカメラそのものの性能も大幅に向上。またLED光源のちらつきも低減しているそうです。これにより雨天時や夜間でもくっきりとノイズの少ない映像を実現。安全性向上にも大いに役立っています。
合わせてESはアウターミラーだけでなく、メーカーオプションでデジタルインナーミラーも選択できます。こちらは後席に人が乗っている場合でも後方視界をしっかりと確保できるため、LSにも採用されて話題となりました。インナーミラーも今回のアップデートで視認性アップなどの性能向上が図られています。今後もこういったデジタルデバイスは徐々に増えていくことでしょう。ESはミラーのデジタル化で世界をリードしています。
足回りなど見えない部分が大きく進化
今回のアップデートでサスペンション周りの剛性アップが図られています。特にリアサスペンションメンバーブレースをこれまでの1枚板から2枚の板を張り合わせた構造に変更することで、ねじれに対する剛性を強化。これにより、高速道路でのレーンチェンジといったシーンにおいても、よりリニアで、ドライバーの意のままのドライビングフィールを実現しています。
常に最先端の技術を盛り込み、たゆまぬ進化を続けるESは、快適な移動空間を提供するラグジュアリーセダンという側面と、リニアなレスポンスを楽しむスポーティなセダンという側面を併せ持ち、貴方の豊かな時間に寄り添う一台となっているのです。
【新型ES300h 主要諸元】
- 全長
- 4,975mm
- 全幅
- 1,865mm
- 全高
- 1,445mm
- ホイールベース
- 2,870mm
- エンジン
- A25A-FXS
2.5L直列4気筒 - 最高出力
- 131kW(178PS)/5700rpm
- 最大トルク
- 221N・m(22.5kgf・m)/3600〜5200rpm
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