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HAWAII RECOMMENDED PLACE
日々進化する、永遠の楽園。
名門ホテルコンシェルジュがおすすめする最旬ハワイの楽しみ方

世界中のリゾートを知り尽くした旅人が、最後に戻ってくるといわれる場所、それがハワイ。あらゆる人を惹きつけずにはおかない楽園が大きな変革期を経て、再び人びとを魅了している。ネイチャー、カルチャー、食まで、ハワイの魅力がすべて詰まったオアフ島で今、行くべき場所と楽しみ方とは。

Text:Sachiko Nagata

くらすように過ごす、楽園の住人になった気分を味わうホテル

ワイキキでひときわ存在感を放つ「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」。ハワイに行くなら、一度は宿泊したいホテルの筆頭だろう。

2016年にオアフ島初のザ・リッツ・カールトン・ブランドとして開業したエヴァタワーと、2018年に完成したダイヤモンドヘッドタワーのツインタワーからなる。

すべての客室が海側に面し、ワイキキでもっとも高い場所にあるインフィニティプールが自慢だ。スパ施設、日本の鮨の名店、フランス料理のレストランやデリカテッセンに加え、キッチンとランドリー設備を備える居住性のよさから、非日常と日常の両方を味わえることも大きな魅力。

米国のトラベル雑誌では「2023年ハワイのベストホテル」に選出され、この夏にはノースショアのタートルベイリゾートがザ・リッツ・カールトンにリブランドされることでも話題になっている。

そんな「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」のコンシェルジュに、今行くべきハワイの最旬スポットを聞いてみた。

「お客さまにはなるべくワイキキの外におでかけになり、観光都市とは少し異なるハワイを体験することをおすすめしています」と話すのは、「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」でゲスト・サービス・マネージャー(コンシェルジュ)を務めるミア・ベッセル氏。

ワイキキを象徴する存在でもあるホテルのコンシェルジュがなぜ今、「ワイキキの外へ」をおすすめするのだろうか。

ゲスト・サービス・マネージャー(コンシェルジュ)を務めるミア・ベセル氏。

「ワイキキはもちろん、エキサイティングで素晴らしい場所。でも、ローカルの姿を知っていただければ、この楽園の魅力がもっと伝わると思うのです」とミア氏は話す。

彼女がまず勧めてくれたのが、ダイヤモンドヘッド登山。ワイキキビーチから望むダイヤモンドヘッドは、ハワイを象徴する景色のひとつで観光の大定番。しかし、見たことはあるけれど、山頂まで登ったことがある人は意外に少ないという。また、過去には早朝の登山道の混雑に少々、困惑した人もいるのではないだろうか。

オアフ島のランドマークでもあるダイヤモンドヘッド。
画像クレジット:Hawaii Tourism Authority (HTA)

「現在、ハワイの自然公園の多くが入園にあたり、事前予約制となっています。入園者数が限られているので、これまでより混雑が少なく、ゆっくりお楽しみいただけるようになりました。ハナウマ湾など郊外のビーチもおすすめですね」とミア氏。

コロナ禍の一時期、客足が途絶えたハワイ。経済的には大きなダメージを受けたものの、自然環境が大きく改善し、海の透明度が数倍高くなった。砂浜のすぐ近くにウミガメが現れたり、昼間の砂浜では絶滅が危惧されている海洋生物ハワイアンモンクシール(アザラシ)が昼寝をする姿を眺められたりすることもある。

透明度の高いハナウマ湾。
画像クレジット:Hawaii Tourism Authority (HTA)

ローカルタウンのカイムキでレストラン&ショップ巡りを

ワイキキ近郊では、クルマで10~15分ほど離れたローカルタウン、カイムキがホットなエリア。ミア氏がプライベートでもよく訪れる場所で、ホテルのゲストにもディナースポットとしておすすめすることが多いのだとか。

「カイムキはホノルルのグルメタウンとも呼ばれています。和食、エスニック、アメリカ料理、バーなどほぼあらゆるカテゴリーの店がありますが、ハワイのローカルがもっとも注目しているレストランがミロ・カイムキ。週末はなかなか予約が取れないほどの人気です」

ミロ・カイムキのシェフ クリス・カジオカ氏。
画像クレジット:Taku Miyazawa

オーナーシェフのクリス・カジオカ氏は、地元カイムキ出身の日系ハワイアン。ハイスクール時代から地元のレストランでアルバイトを経験し、米国本土のミシュランガイド星付きレストランなどで研鑽を重ね、ハワイへ帰ってきた。フレンチの技術とハワイの食材、薬味、醤油など、日本のテイストが加わったソースで仕上げる料理が好評のレストランだ。

「ミロ・カイムキ」の料理。
画像クレジット:Taku Miyazawa

ハワイ大学のキャンパスが近いカイムキには、カフェが点在。また、スモールビジネスを展開するクリエーターの作品を扱うセレクトショップが多いことが特徴で、ここでしか手に入らない雑貨やアート作品を見つけるのも楽しみだという。

鮨ブーム再燃中のハワイで食べるべきネタは?

「昨年からホノルルでは、鮨屋の出店が相次いでいて、おまかせのスタイルが人気です。ハワイに来て、わざわざお鮨?と思われるかもしれませんが、ハワイ産のネタが豊富なんですよ」とミア氏。

ハワイでも人気の鮨。

ホノルル港は、近海マグロの水揚げ港。日本の豊洲市場と同じように、1尾ずつセリにかけられる。ハワイ産天然マグロを味わえるというわけだ。また、オアフ島の東海岸で養殖されているカキ、ノースショアのエビ、ハワイ島のコナアワビ、カンパチなど、ハワイならではの魚介の数々は、一度食べると忘れられない味になるという。高級店から比較的手ごろな価格の店まであり、選択肢が多いのもうれしい。

「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ」内の「すし匠」は、ハワイのおまかせ鮨の先駆け的存在でもある。

ノースショアとワイキキ、2拠点の旅で「マラマハワイ」を知る

ほかにも、東海岸のカイルア、ノースショアのハレイワなどへ足を延ばすと、その場所でしか見ることができない景色や、ローカルブランドに出合う楽しみがある。同じ島でありながら山の様相、海の青さが異なることにも気づくはずだ。ハワイの旅のスタンダードは3~4泊、1週間前後でワイキキを拠点にするプランが多いが、ミア氏は2拠点の旅をぜひ体験してみてほしいという。

のどかな雰囲気のハレイワ。
画像クレジット:Taku Miyazawa

「前半はほかの島や、オアフ島であればノースショアに、後半はワイキキ滞在というプランがおすすめです。今、ハワイで耳にすることが多いのが、『マラマハワイ(Malama Hawaii)』という言葉。『マラマ』とはハワイ語で『思いやりの心』という意味です。少しだけワイキキを離れ、にぎやかなリゾートタウンとは異なるハワイを知っていただくことで、『マラマ』の意味も理解していただけると思います」

美しい自然、歴史と文化を保ちつつも、新たなスポットや食のムーブメントが誕生し、進化を続けるハワイ。コロナ禍以降はよりローカルなものへの注目度が高まっている。次のハワイ旅では、それらに触れる場所へぜひ出かけてみたい。

ザ・リッツ・カールトン・レジデンス・ワイキキビーチ

住所:USA(アメリカ合衆国), ハワイ州, ワイキキビーチ, 383 Kalaimoku Street
電話番号:+1 808-922-8111
アクセス:ダニエル・K・イノウエ国際空港から8.0マイル

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