西オーストラリア州への旅
自然と文化が調和する
西オーストラリア州の旅へ

ワールドクラスのプレミアムワインの産地、マーガレット・リバー

パースから南へ約280km。西オーストラリア州の南西端に位置するマーガレット・リバーは、オーストラリアを代表するリゾートエリアのひとつ。その魅力は、大地と海が織りなす美しい自然景観にある。例えばルーウィン岬からナチュラリステ岬へと続く「ケープ・トゥ・ケープ・トラック」は、世界中のハイカーが憧れる全長約135kmのハイキングルート。起伏に富んだトレイルに一歩踏み出せば、青い海と赤い岩と可憐なワイルドフラワーが描き出す風景に、思わず息を呑んでしまうはずだ。「ウォーク・イントゥ・ラグジュアリー」のような少人数制ガイドツアーに参加すれば、ルートのクライマックスとなる区間を効率的に歩くことも可能。五感を研ぎ澄ませて、日本では味わえないような壮大な自然を楽しみたい。

マーガレット・リバーでの1日には、多彩な楽しみがある。例えば午前中に「ケープ・トゥ・ケープ・トラック」でハイキングをしたあとは、プレミアムなワイナリー「ヴァス・フェリックス」でワインと美食のペアリングランチ。午後には「ベッテナイズ・マーガレット・リバー」で手作りのヌガーとワインの試飲を楽しみ、夜には「スミス・ビーチ・リゾート」の広々とした客室で、ゆっくりくつろぐことができる。日本との時差は、わずか1時間。ジェットラグに悩まされることなく、旅の時間を存分に楽しめることも、西オーストラリア州の旅の大きな魅力だ。

ワイルドフラワーが咲く美しき州都・パース

西オーストラリア州の州都パースには、自然と文化の調和が生み出すのびやかな空気に満ちている。その心地よさを肌で感じるなら、まずは「キングス・パーク」を訪れたい。市内中心部の高台に立つ公園を歩けば、バオバブの巨木や色とりどりのワイルドフラワーが咲き乱れ、目を楽しませてくれる。また、広大な園内には、ワイルドフラワーをはじめ、西オーストラリアの自然をモチーフにしたアイテムが数多く揃う「アスペクツ」や、パースのトップレストランのひとつ「フレイザーズ・レストラン」なども点在。パースのシンボルであり、パース市民の憩いの場でもある「キングス・パーク」を訪れると、この街がときに“世界一美しい街”と称賛される理由にも頷けるはずだ。

西オーストラリア州最大の都市で、約200万人がくらすパース。この街は、通りごとにさまざまな表情を見せてくれる。歴史情緒漂う「ロンドン・コート」から、おしゃれなウォールアートに彩られた「ウルフ・レーン」を経て、再開発エリアの「エリザベス・キー」へ。歴史ある建物と最先端のビルが共存するように立つ街を歩いていると、この街に息づくエネルギッシュで洗練された文化が次々と現れる。「キングス・パーク」の開放的な雰囲気と、市街地のエネルギッシュなにぎわい。その両方を行き来しながら、この街に息づく自然や文化に触れられることが、“世界一美しい街”に滞在する楽しさなのだと思う。

フリーマントル＆ロットネスト島へのショートトリップ

西オーストラリアの旅をより強く印象付けてくれるのが、個性的なエリアへのショートトリップだ。例えば、スワン・リバーの河口に位置するフリーマントルもそんな旅先のひとつ。古くから港町として栄えたこの場所は、歴史ある建造物が多く残る美しい場所。1897年に開かれた「フリーマントル・マーケット」や2010年にユネスコの世界遺産に登録された「旧フリーマントル刑務所」など、数多くの見どころがある。パースから電車やバスで30分ほどでアクセスできる。

パースからフェリーで約90分。インド洋に浮かぶロットネスト島は、青く澄んだ海と白砂のビーチに囲まれたエコなリゾートアイランド。ここでは、ロットネスト島ならではの特別な体験を楽しむことができる。その代表格が、島に数多く生息するクオッカとの出合いだ。にっこりと笑っているような表情から“世界一幸せな動物”と呼ばれるクオッカは、好奇心旺盛で人懐っこい動物。しっかり距離を取って驚かせないようにカメラを向ければ、きっと誰かに見せたくなるような写真を撮れるはずだ。また、63カ所ものビーチが点在する島内は、アクティビティの宝庫。ダイビングやシュノーケリングはもちろん、サーフィンやボートツアーなど、さまざまなスタイルで美しい自然と触れ合える。島内には洗練されたレストランやグランピング施設も点在。燦々と降り注ぐ太陽の下で、リゾートのひとときを楽しみたい。

マーガレット・リバーで絶景とワイナリーを巡り、ラグジュアリーなホテルに滞在しながら“世界一美しい街”の空気に触れ、歴史ある港町やリゾートアイランドに足を伸ばす・・・。一度の旅で、これほど豊かな体験ができる場所は、世界でも多くはないだろう。美しき自然と人びとのくらしが紡ぐ西オーストラリア州。ここには、何度も訪れたくなるような特別な旅の時間がある。