アウトドアのすすめ
折りたたみ椅子の名作を愛車に積んで
“チェアリング”へ出かけよう
“チェアリング”という言葉を耳にしたことはあるだろうか?その名のとおり、“野外に椅子を持ち出して座る”という気軽なアウトドアを指す。ドライブ中に立ち寄った絶景が眺められる場所や、たまたま通りかかった気持ちのいい風が吹き抜ける場所などで気軽に椅子を広げてリラックスした時間を過ごす・・・。そんな“肩肘張らないアウトドア”が今密かなブームなのだ。チェアリングに欠かせないのは、相棒となる座り心地のよい椅子。クルマ好きの方におすすめしたい椅子が、美しくかつコンパクトに折りたためる「ニーチェアエックス 80」だ。
Text:Yusuke Kusui
Edit: Misa Yamaji(B.EAT)
野外に椅子を広げるだけで、とっておきのリラックス空間が生まれる
アウトドアと聞くとさまざまな道具が必要になると思いがちだが、チェアリングに必要なのは持ち運びしやすい椅子だけ。
あとはお気に入りの場所を見つけたら、椅子に座ってゆっくりと時間を過ごす。景色を眺めながら読書を楽しんだりするのもいい。“チェアリング”はいつものドライブに、気軽にアウトドア気分をプラスしてくれる。
そんなチェアリングに欠かせない椅子としてご紹介したいのが「ニーチェアエックス 80」。簡単に折りたためて持ち運びがしやすいのはいうまでもなく、洗練された美しいデザイン、包み込まれるような安定感のある座り心地、リペアや手入れのしやすさなど、すべてに考え抜かれた折りたたみ椅子だ。
日本の住環境を考えて作られた、世界に誇る日本の折りたたみ椅子の名作
「ニーチェアエックス 80」の前に、シリーズの原点である「ニーチェアエックス」についてまずは紹介したい。
1950年代から折りたたみ椅子づくりをはじめ、生涯折りたたみ椅子の開発に取り組んだデザイナー新居 猛(にいたけし)氏によって、1970年にこの椅子は生み出された。
畳一畳分の小スペースに置くことができ、折りたたむと幅15cmほどで自立もする。重さも6.5kg程度で、収納も移動もしやすい。
そのうえ、座り心地も格別だ。座面や背もたれ、肘かけの角度や高さは現代の人間工学に当てはめても非常に理にかなった形をしている。特に座ったときにシートが少し沈み込むことでおしりを優しく包み込む、そのホールド感がたまらなく心地いい。そして、体重により椅子の脚が少し広がることで抜群の安定感を生み出している。
部品も少なくシンプルな構造だが、使われる素材一つひとつにこだわりが見て取れる。シートは厚手で丈夫であるものの、綾織りにすることで柔らかさを実現。少し毛羽立たせることで肌触りを優しくしている。ごわつきなど一切感じさせない。からだに当たる部分は「ホッとするから、自然素材のものがいい」と肘かけは木材を使用。脚部のステンレスパイプは、美しさを損なわぬように曲げの曲線美にこだわり、インテリアにもなじみやすいようにマットに仕上げられている。
プラスドライバー1本で、誰でも簡単に分解・組み立てができるのも特徴的だ。シートを変えたくなったら簡単に自身で変えることもできる。
コンパクトで収納性に優れ、機能美にあふれた美しいデザイン。そしてなによりも安定してリラックスできる極上の座り心地を実現させた「ニーチェアエックス」。これまでに、さまざまなデザイン賞を受けるほか、50年以上世界中で愛されているまさに世界に誇る日本の折りたたみ椅子の名作だ。
レクサス充電ステーション「軽井沢コモングラウンズ」で充電中にお使いいただけるよう「レクサスオリジナル ニーチェアエックス」が置かれているので、その座り心地を体験されている方もいらっしゃるだろう。
さらにコンパクトに改良され、どこへでも持ち運びしやすく
そんな名作である「ニーチェアエックス」の誕生から10年、1980年に登場したのが、「ニーチェアエックス 80」である。
その最大の進化の特徴は、背もたれまでも折りたためるようになったことだ。今までは、二つ折りにするだけだったので、どうしても背もたれが飛び出て高さが出てしまう。その背もたれを脚側に折りたたむことでよりコンパクトな収納を実現した。
折りたたんだそのサイズは、高さ約78cm×奥行約67cm×幅約22cmになる。「ニーチェアエックス」の折りたたみ時のサイズが高さ約116 cm×奥行約76.5 cm×幅約15 cmであるので、折りたたみ時のコンパクトさは歴然だ。これにより、クルマにもぐっと積み込みやすくなった。重さも約6kgと軽量化され、まさにどこへでも気軽に持ち出せる椅子だ。
座り姿勢が変わったこともポイントだ。「ニーチェアエックス」は座ると後傾姿勢になるように設計されている。そのため背もたれをハイバック仕様にして頭まで預け、ゆったりと寝転がるようにリラックスして過ごすのに適している。
一方「ニーチェアエックス 80」は、「ニーチェアエックス」に比べて背もたれが起き上がり、ハイバックではなく、座面も少し高めに設計されている。深く腰掛け、座ったときに足裏がしっかり床につく座面高で、肘かけの高さや角度も再設計し、自然な体勢で無理なくリラックスして座ることができる。そのため椅子から立ち上がりやすかったり、お気に入りの飲み物を片手に本を読んだりするのに適している。まさに、外で楽しむチェアリングにはピッタリの椅子である。
さあ、愛車に「ニーチェアエックス 80」を積み込んで出かけよう。お気に入りの場所を見つけたら、椅子を取り出してチェアリング!レクサスに搭載されているアクセサリーコンセントを使ってコーヒーを淹れて、美しい景色とともにのんびりとリラックスすれば最高のコーヒーブレイクが実現するはずだ。
問い合わせ先:藤栄
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