レクサスに乗って行きたい宿
新時代の究極のお籠り温泉宿「玄 箱根強羅」へ
箱根の外輪山、そして遠くには輝く相模湾という絶景、泉質のよい源泉かけ流しの温泉、素材を活かした創作和食。それらをすべて部屋で楽しむことができると、プライバシー重視のゲストから人気を集めている宿が2021年5月に開業した「玄 箱根強羅」です。リビングにダイニング、ベッドルームがある広くて快適な部屋は、例えば小さなお子さまがいる家族でも、ほかのゲストに気兼ねなく非日常の旅をすることが可能。そんな新時代のラグジュアリーのスタンダードを体現する温泉宿をご紹介します。
Photo:Hiroaki Ishii
Text:Misa Yamaji (B.EAT)
強羅で1、2を争う絶景を部屋から楽しむ
この数年、老舗のリニューアルや新しい宿の登場など、再び注目を集めている箱根・強羅エリア。
箱根登山鉄道の強羅駅脇の細く急な坂道をクルマであがっていくこと数分の、強羅の一番奥に建つ「玄 箱根強羅」も2021年にオープンした新しいホテルです。
こちらの「玄 箱根強羅」は、もともと建っていた中規模ホテルを完全にリノベーションしたホテル。建物の基礎はいかしながら、41室あった部屋を18室に。すべての部屋に源泉かけ流し温泉の露天風呂を備えるなど、部屋の構造、インテリアはまったく違うものになって生まれ変わりました。
バレーパーキングでクルマを預けてロビーに入ると、目の前に、明星ヶ岳で夏に行われる大文字焼きの「大」の字がはっきりと見えます。強羅のなかでもひときわ高い場所に建つこちらでは、駅付近の雰囲気とはまたガラリと変わり、山がぐっと近く感じることに驚くでしょう。
ロビーからの眺めも素敵ですが、上階の部屋からの眺めは、さらにその上をいく絶景。そのパノラマビューを存分に楽しむなら、プレミアムルームのお部屋に泊まるのがおすすめです。
こちらのホテルは最低でも60㎡からという贅沢な造りですが、プレミアムルームは85㎡から115㎡までと、さらにゆったりした部屋になっています。サッシを極力少なくした大きな窓ガラスからは、箱根の山と、遠くに相模湾を望むことができます。山と海を同時に眺められるこの景色は、強羅でもここだけでしょう。部屋によっては大文字焼きと、花火が目の前で見ることができるとあって、大文字シーズン中は予約が殺到するそう。
部屋から一歩も出たくなくなる、新時代のお籠りホテル
絶景に加え、この宿が人気なのは、従来のホテルとはまったく違うユニークな部屋の造りです。
まるで誰かの家のような、ナチュラルモダンなインテリアの部屋は、リビング、ダイニング、ベッドルーム、テラスとシーンによって広々とした空間がさりげなく仕切られているため、例えば家族で訪れたときにそれぞれが思い思いに過ごすことができます。防音もしっかりしており、多少子どもが走りまわっても十分な広さ。食事も部屋食のため、部屋に入ったら一歩も外に出ることなく、ほかのゲストを気にせずに快適に過ごせるため、小さいお子さまがいるリピーターが多いというのも頷けます。
また部屋の随所に、現代人のくらしに沿った“あったらいいな”をきめ細やかに整えてくれる心遣いが気持ちいい。
例えば、ベッドの両側には電源があるのはもちろんのこと、広いダイニングテーブルの下やソファまわりにも、隠れコンセントが。素敵な陶器やガラスの茶器やグラス類が置いてある棚の下には、コーヒーマシンとケトル、そして冷蔵庫と一見シンプルなしつらえですが、その横の棚にはさりげなくマルチコンセントが置かれています。
さらに、部屋のテレビは自分のアカウントでログインすれば、NetflixやYouTubeを見ることができる動画配信サービス対応のテレビを設置。
一方、リビングのテーブルの上には、星座早見版と双眼鏡が置いてあり、夜暗くなってからテラスで、満点の星を楽しむこともできるようにという、アナログなサービスにも心が温まります。
バスルームのアメニティもタイのナチュラルスキンケアブランドのTHAANが備え付けられているなど、アメニティのセレクトもセンスのよさが光ります。
そして、なんといっても部屋一番の特等席は、テラスの露天風呂でしょう。早雲山から温泉を引いている弱アルカリ性温泉の源泉かけ流しのお湯は熱めで、芯から温まります。そのお湯が常に満たされている石造りの湯船は、何度入っても飽きない気持ちよさ。
温泉に浸かって温まったらローブを羽織ってチェアで読書。喉が渇いたら、ルームサービスでスパークリングワインを頼んで、お風呂に浸かりながら、絶景をつまみにゆっくり味わう、なんていう夢のような時間が過ごせます。
部屋にいながら、太陽が山と海を違う角度で照らしながら、暮れていくさまを眺めているだけでも、あっという間に時間が経っていきます。なにもしない贅沢。そんな言葉がぴったりの時間がここにはあるのです。
地産の食材を使う「自然派創作懐石」を部屋食で
さて、宿の楽しみの食事は、部屋食で。広いダイニングテーブルでリラックスしながら食事をすることができます。「できたて、作りたてをゲストに」という思いから、なんと各階にサブキッチンが作られており、部屋食でも、温かいものは湯気が出るほど温かく、冷たいものはキンと冷えて運ばれてくるのも嬉しいポイント。
料理は、真鶴、相模、駿河、三島、沼津、足柄などから、鮮度のいい魚や野菜を直接仕入れ、時に遊び心あふれる創作料理に、時に直球でと、緩急つけた日本料理に仕立てられています。
その日の鮮魚のお刺身には、静岡のワサビが1本つき、ゲストが自分ですりおろしながら食べるというのもここならでは。神奈川県の地元蔵出し日本酒の飲み比べとともに味わうのも一興です。
パブリックスペースでのお楽しみも
ここまで、“お籠りのススメ”をお伝えしてきましたが、一階のロビーでは20時からフリーフロー・バータイムとして、焼酎や、ワイン、日本酒、軽いスナックなどが用意されています。ゲストは無料で楽しめるので気分を変えて訪れてもいいでしょう。
2022年には館内にサウナ付き大浴場もオープンしたので、バーを楽しんだあとは、サウナや大浴場を訪れてから部屋に戻るのもおすすめです。
日の出とともに起きて、朝風呂に入る
「玄 箱根強羅」では、ぜひ夜は早めに就寝し、朝の日の出前に起きてみてください。
テラスの目の前から朝日が登る様子は、清々しい美しさ。生まれたての日の出を眺めながらの朝風呂はまた、ここならではの贅沢です。朝食までの時間は、部屋に備え付けられているヨガマットでヨガをしたり、ストレッチなどの運動をして、お腹をすかしておきましょう。
朝食も部屋食です。採れたての野菜サラダ、卓上で豆乳に苦汁を加えて作るよせ豆腐、駿河湾の干物、土鍋の炊き立てのご飯など、充実の内容。量も多過ぎず、少な過ぎず。いい宿には、いい朝食がある。そんな言葉が頭に浮かびます。
「玄 箱根強羅」では、部屋でくつろぐゲストに必要以上に干渉することはありません。あるのは、自分たちのために用意された絶景といい湯と、からだに優しい食事と、整えられた広くて心地よい空間。
非日常から離れて、他人の目に触れることなく籠って、自分のペースでリラックスできる。それは今の時代、ラグジュアリーな宿の新たなスタンダードなのかもしれません。
【DATA】
「玄 箱根強羅」
電話番号:0460-82-2229
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-238
料金:1泊2食付き2名様1室1名様料金44,000円(税込み)~
会員さまのご予約はトヨタファイナンス トラベルデスクにて承ります。
電話番号: 0800-700-8160(9時~17時/日祝・年末年始除く)
https://tscubic-travel.com/t
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