ロードトリップ白書
ニッポンの絶景ロードトリップ
コロナ禍の移動は、クルマでより安全に——。自然豊かなニッポンのよさを体感できる、絶景ロードトリップの特集です。北は北海道エリアから、南は九州・沖縄エリアまで。地域ごとに厳選した「レクサスで走りたくなるドライブルート」を紹介します。ぜひあなたの愛車で駆け抜けてみては。
Text:Daisuke Katsumura Photo:PIXTA Map:A2 DESIGN
-
どこまでも真っすぐつづく、通称“天につづく道”
北海道地方/北海道・斜里町どこまでもつづく真っすぐな道……言葉にするのは簡単ですが、実際に走ったことがある人はあまり多くないと思います。ちなみに日本で一番長い直線は、北海道の札幌と旭川を結ぶ国道12号線の一部で、29.2km。ところが街中にあるため、あまり景色を楽しむには適していません。
そこで景色を楽しめる直線道路としておすすめしたいのが、同じ北海道でも道東の斜里町にある国道244号線と334号線を含む直線距離28.1kmの通称“天につづく道”です。上の写真のように知床半島側の起点から直線を見ると、まるで道の先が地平線の先の空につづいているように見えるのがこの名前の由来だそうです。
斜里町は知床半島への玄関口で、釧路や女満別空港から羅臼岳やオシンコシンの滝などのポピュラーな観光スポットへの通り道となっているため、アクセスしやすいのも人気の秘密です。
-
手つかずの大自然を満喫できて、晩春の雪の回廊も人気
東北地方/岩手県・秋田県“八幡平アスピーテライン”は、十和田八幡平国立公園を東西に横断する県道で、岩手県八幡平市から、秋田県鹿角市までつづく総延長約47kmの道路です。なかでもかつて有料道路だった山中の約27kmの区間は、ゆったりしたカーブがつづき、春から秋にかけて手つかずの自然を満喫できる東北随一のドライブルートです。
八幡平アスピーテラインは豪雪地帯ゆえに、11月頃から4月中旬まで冬季閉鎖となりますが、もっともおすすめしたいのは冬季閉鎖が終了した直後です。なぜかというと、道路のみを除雪するため、両側に数mの雪の壁がそびえ立つ不思議な光景が広がるのです。タイミングがよければ、八幡平で雪の回廊を楽しみ、ふもとで桜を楽しむこともできるといいます。
八幡平アスピーテラインは、盛岡中心部から約40分と近く、周囲には田沢湖や乳頭温泉、安比高原、小岩井農場など、観光に最適なスポットがたくさんあるので、日帰りドライブのルートにも最適です。
-
往復48ものタイトなカーブを楽しめる「いろは坂」
関東地方/栃木県クルマ好きなら、一度は自分の運転で訪れてみたいと思うのが、栃木県の“日光いろは坂”でしょう。日光市街から中禅寺湖畔へとつづく国道120号線の峠部分の愛称で、かつては大小48のヘアピンカーブが存在し、それぞれに“い・ろ・は・に・ほ・へ・と”と順に呼んだのが由来とされています。
1950年代には交通量が増加したため、中禅寺湖の水が落下する華厳滝からつづく大谷川(だいやがわ)の南側に、上り専用の第二いろは坂が1965年に完成。大谷川の北側に位置する、下り専用の第一いろは坂となった従来のルートもカーブを減らす改修工事が進み、現在では第一と第二を合わせて48のカーブとなっています。
東北自動車道宇都宮I.C.から日光宇都宮道路を経由していろは坂まではおよそ30分。華厳滝や中禅寺湖、さらには戦場ヶ原といった観光スポットが点在し、ドライブルートとして最適ではありますが、紅葉時期の休日などはかなり混雑するため、秋のドライブを楽しむなら平日の午前中がおすすめです。
-
潮の香りを満喫できる海岸の砂浜ドライブ
中部地方/石川県世界には、砂浜を走ることができる道路が数カ所存在します。そのうちの一カ所が日本にあるのをご存じでしょうか? 石川県羽咋市の海岸線にある“千里浜なぎさドライブウェイ”は、日本で唯一砂浜を走ることができる道路です。
どこまでも真っすぐにつづく砂浜と、次々と波が押し寄せる青い海。非日常を楽しむには最適なドライブコースといえるでしょう。ちなみにこの砂浜は砂のきめが細かく、海水とともに踏み固められているため、普通車でも走ることができます。
金沢市内から能登半島への“のと里山海道”を経由して約40分。今浜I.C.から千里浜I.C.までがちょうどドライブウェイと並行する部分となります。能登半島を巡るなら、ぜひとも寄り道してここを走ってみてください。
-
眼下に広がる宝石のような夜景を、車内から楽しんで
近畿地方/兵庫県街の背面を山に囲まれ、都心部に近い場所まで山がそびえている神戸周辺には、数多くの夜景スポットが存在します。そのなかでも兵庫県の芦屋から、有馬を結ぶ有料道路“芦有ドライブウェイ”の途中にある東六甲展望台は、ぜひともおすすめしたい夜景スポットのひとつです。
芦屋側入り口からおおよそ4km地点にある東六甲展望台からは、六甲山の東側、つまり神戸から大阪平野までが一望できる大パノラマが広がります。しかもここは展望台の駐車場から夜景を楽しめるのも大きな特徴。寒い季節になるにつれて車内からはクリアな夜景を堪能できます。
芦有ドライブウェイの芦屋側入り口は、三ノ宮周辺や大阪湾岸エリアからも約30分とアクセス良好。ふらりと出かける夜のドライブデートにも最適なルートといえるでしょう。
※有料道路の詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
http://www.royu.co.jp/ -
コバルトブルーの海を貫く「角島大橋」を駆け抜ける
中国・四国地方/山口県この場所がどこかは知らなくても、テレビCMや雑誌・WEB広告などで、この橋を見たことがある人は多いと思います。白い砂浜と青い海を貫く長い橋は、まるで海外のような光景ですね。実はここ、2000年に開通したという、山口県にある角島と本土を結ぶ全長約1.8kmの“角島大橋”です。
国定公園内のため、橋の高さを抑え、周囲の景観に配慮した構造となっており、まるで海の上を走るような感覚を味わえます。自動車専用道路ではなく、無料の一般道なので、自転車や徒歩でも渡ることができ、角島の住民にとっては、文字通り生活道路となっています。
中国自動車道の美祢I.C.や下関I.C.から約1時間。橋を渡った先の角島には角島灯台をはじめとした観光スポットもあるため、山口県の海沿いをドライブする際にはぜひ立ち寄ってほしい場所です。
-
知る人ぞ知る「やまなみハイウェイ」につづく県道11号の名所を走る
九州・沖縄地方/大分県“やまなみハイウェイ”は、大分県湯布院町の水分峠から熊本県阿蘇の一ノ宮町を結ぶ約52kmの総称。九州の有名観光地を結び、本格的なワインディングが楽しめるポピュラーなドライブルートです。
さまざまなメディアで紹介されているため、湯布院から阿蘇までの区間は有名ですが、今回おすすめしたいのは同じ県道11号線上である、別府から湯布院に抜ける区間。やまなみハイウェイを全線走破する人は並行する高速道路で迂回しがちですが、こちらの区間を選ぶと、上の写真のように由布岳を見渡しながら緑の山麓を抜ける絶景を味わうことができます。
東九州自動車道別府I.C.から湯布院に向けて延びる県道11号線。そこから湯布院の街中まではおよそ20kmの道のり。もちろん熊本の阿蘇まで全線走破するのも楽しいですが、由布岳の絶景を眺めつつ、湯布院温泉でゆったりするのもまた、大人のドライブかもしれませんね。
ここで紹介した7つのドライブルートに限らず、日本にはさまざまな美しいドライブルートがあります。それらをレクサスで走れば、普段とはひと味違うクルマの魅力を体感できるかもしれません。
次の休日は、身近なドライブルートでレクサスとの特別なひとときを味わってみてはいかが。
Recommend
-
コロナ禍の移動は、レクサスでより安全に――。自然豊かなニッポンのよさを体感できる、絶景ロードトリップの特集です。北は北海道エリアから、南は九州・沖縄エリアまで。地域ごとに厳選した、四季折々で何度も通いたくなるドライブルートを紹介します。記事を読む
-
その地でしか味わえない、旅情をかきたてる郷土料理。長年にわたって伝承されてきた料理からは、各地の文化や歴史が見えてきます。今回は、全国各地の郷土料理の中から6品をご紹介します。気になる一品が見つかった方は、ぜひ一度食べてみてください。記事を読む
-
普段の生活の中で何気なく使っている日用品。それが“旅道具”に特化した途端、使う人の個性やスタイルが表れます。日頃からさまざまなエリアへ行き来する旅の賢者たちに、お気に入りの旅グッズを見せていただきました。そこからは使える日用品のヒントが見えてきます。記事を読む
-
カメラ片手にヨーロッパやアジアの各国を歩いてきたフォトグラファー・加藤史人さん。静謐や躍動、この地でしか出合えない人やものへの愛あふれる写真がどのように生まれるのか、どうすれば素敵な旅写真が撮れるのか、作品とともに教えていただきました。記事を読む
-
ポストコロナで心置きなく渡航できる日に備えて、次のプランを練っておきませんか。旅先は、世界遺産の街・ホイアンや最旬のビーチリゾートがあるベトナム中部。この地の名ホテル「フォーシーズンズリゾート ザ ナムハイ ホイアン」の魅力を動画とあわせて紹介します。記事を読む
-
身近な街のショートトリップや、山や川、海沿いの道など、ちょっとした移動も楽しいもの。そこで、3つの身近な旅の楽しみと、それに合う3車種を紹介します。走る楽しさはあなたのドライブコースにもあるはず。レクサスに乗って満喫してみませんか。記事を読む