申し分のない設備やサービスに加え、個性と風格、逸話を有する宿。
「名門の宿」は世界各地のホテルや旅館を体験したmoment編集室によるセレクションでお届けします。

名門の宿 第2回
オテル・エルミタージュ・モンテカルロ モンテカルロ(モナコ公国)

Hôtel Hermitage Monte-Carlo

撮影・岡村昌宏 文・moment編集室

世界の王侯貴族やセレブリティが集まるモナコ公国。発展の一翼を担ってきたのが、1900年初頭に創業したオテル・エルミタージュ・モンテカルロだ。

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モナコ繁栄の歴史とともにある名門ホテル

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世界の王侯貴族やセレブリティが集まるモナコ公国。紺碧のコートダジュールに浮かぶ豪華ヨット、“世界3大レース”のひとつと言われるモナコグランプリの華やかさ、公室主催の夏の舞踏会など、世界屈指のラグジュアリーさで知られるが、その華麗なる歴史は1863年のカジノ・ド・モンテカルロ開業から始まった。そうしたモナコ発展の一翼を担ってきたのが、1900年初頭に創業したオテル・エルミタージュ・モンテカルロだ。先に開業したオテル・ド・パリ・モンテカルロとともに、モナコにおけるラグジュアリーホテルの双璧をなしている。

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宮殿のような白亜の建物を入ると、大理石の床と大きな円柱に囲まれたロビーに迎えられる。こちらは白を基調に、東西のアンティークが配された重厚な雰囲気が漂うが、別棟のロビーは一転、繊細で女性的なムードに満ちている。「ジャルダン・ディベール(=冬の庭)」と名づけられた、温室をイメージしたドーム型の空間だ。デザインはエッフェル塔を手がけたギュスターヴ・エッフェル。当時、天井やバルコニーは観葉植物で彩られ、実際に温室のような佇まいだったという。自然光が柔らかく差し込むステンドグラスのドームを見つめていると、ここが “ベル・エポックの宝石”とも称される理由に納得する。2階は朝食会場になっていて、朝から優雅な気分で過ごすことができる。

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客室数は278あり、うち88室がスイートルーム。インテリアデザイナー、ピエール=イヴ・ロションによるリノベーションを経て、歴史ある部分はそのままに、快適性を備えた客室に生まれ変わった。いずれもクラシックホテルの温もりにコートダジュールの明るさが加わった、居心地のよい空間だ。テラスのジャクジーにゆったりと浸かり、視線の先に広がるのは、大公宮殿と旧市街、そしてメガヨットが係留する港……。モナコでしか見られない風景を、“エルミタージュ(=隠れ家)”で存分に堪能したい。

オテル・エルミタージュ・モンテカルロに滞在したならぜひ体験したいのが、ヨーロッパ屈指のスパ、テルム・マラン・モンテカルロだ。カジノとともにタラソテラピー施設として開業した歴史あるヘルスケア施設で、ホテルからバスローブのまま直接アクセスできる。海水プールでは、インストラクターによるエクササイズ指導が受けられるほか、個性的なボディ&フェイシャルトリートメントスパが備わる。アンチエイジング、体質改善、疲労回復などの効果を求めて世界からセレブリティがやってくるだけあり、そのサービスやメニューの豊富さは目を瞠るばかりだ。

カメラマン・プロフィール

おかむら まさひろ◎1968年生まれ。政府系国際協力機関のコーディネーターを経て写真家へ転身。現在はポートレート、スティル、車、旅などの撮影で雑誌、広告等を舞台に幅広く活躍中。CROSSOVER Inc.代表。

Hôtel Hermitage Monte-Carlo

オテル・エルミタージュ・モンテカルロ

住所:Square Beaumarchais
電話:377-98-06-40-00
日本での問い合わせ先:モンテカルロSBM 日本オフィス
電話:03-5615-8067
URLhttp://jp.montecarlosbm.com/

(2015年12月)