BALI RECOMMENDED PLACE
神が住まう島バリで、行くべきおすすめスポットを名宿のコンシェルジュに聞いてみた
バリ島での滞在拠点は、国際空港がある島の南部ビーチリゾートに集中している。サーフカルチャーが花開くクタ、小規模のヴィラが主流のスミニャック、ラグジュアリーな外資系リゾートホテルが多いウルワツなど、それぞれが個性的で、選んだエリア次第で旅の印象も変わってくる。今回はヌサドゥアにある「ザ・リッツ・カールトン・バリ」での宿泊を想定し、コンシェルジュにバリ島の楽しみ方を聞いてみた。
Text:Chieko Koseki
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)
宿泊はザ・リッツ・カールトン・バリへ
バリ島南部ヌサドゥアは1980年代に政府の肝いりで開発された、いわばマスタープランの高級リゾートエリア。ゲートで出入りがチェックされているので、セキュリティー面は安心、プライベート感も上々だ。エリア内にはビーチはもちろん、ショッピングモールやゴルフコースといったアミューズメント施設も整えられている。
「ザ・リッツ・カールトン・バリ」が位置するのは、そんなヌサドゥアの一画、インド洋を一望する丘の上からビーチへと続く12.7ヘクタールの広大な敷地。客室は100㎡以上のオーシャンフロントのスイートとヴィラ、合わせて313室。高台にあるメイン棟からリゾート全体を見下ろすと、さながら小さな王国のようだ。
今回は、今の“バリ”の楽しみ方をホテルのコンシェルジュエージェント・メリ氏にうかがった。
リゾートに滞在するならホテルを120%楽しむ
「できるかぎりホテルに滞在して、リゾートライフを満喫することをおすすめします。ホテル内だけでもゲストに楽しんでいただけるスポットや体験がたくさんあります」。
例えば、日替わりの無料アクティビティにはヨガやメディテーションのようなウェルネスから、バリ舞踊などのレッスンまで、幅広くラインアップ。
中でもメリ氏がおすすめするのは、早朝にホテル前のビーチで行われる「ソウルピュリフィケーション」という儀式。バリ島では新しい始まりには、太陽の神“スルヤ”と海の神“バルナ”の祝福が必要だと信じられている。この儀式では僧侶が神々に祈りを捧げ、ゲストのからだと魂を浄化する。
また、「『ザ・リッツ・カールトン スパ』を、滞在の目的に訪れるゲストも多いです」と、メリ氏。“海”をコンセプトにしたこちらのスパでは、シグネチャートリートメントも海藻や真珠のもつパワーを活かしたメニューが並び、海の恵を享受できる。
おすすめはローカルの信仰に触れる場所
その土地に根付く文化を理解することは、旅の醍醐味。こと、バリ島ではくらしの根底にバリ・ヒンドゥー教が流れ、森羅万象に神が宿るとされる。村ごとに、中には民家にも寺院があり、その数は島内に2万カ所を超えるとか。そんな日本とはまったく異なる文化や慣習は、バリ島初心者であろうと、ヘビーリピーターであろうと、好奇心がくすぐられるもの。
「バリ島の伝統文化やくらしに触れるなら、山間部にあるウブドへ行くことをおすすめしています。ここはバリ島の芸術と文化の中心地、南部のビーチリゾートとは雰囲気も異なります」。
ホテルからは交通事情にもよるが、クルマで約90分。南部のリゾートからウブドを訪れるには丸一日が必要だが、実は一番人気があるプランですと、メリ氏。
森の息吹に包まれたウブドは、集落の中心地でも高層ビルは見当たらず、昔ながらの建築様式の建物や寺院が軒を連ねる。そして集落から一歩離れれば、あぜ道にヤシの木がそびえる田んぼや、渓谷を緩やかに流れる清流など、ひと昔前の日本のような風景が広がる。
絵画やアンティーク、工芸品などが所狭しと並ぶ「ウブド市場」や、神聖な守り神とされるサルが1,200匹以上くらす自然保護区と寺院の複合施設「モンキーフォレスト・ウブド」も、おすすめの立ち寄りスポット。
そしてウブド中心部から少し足を延ばすなら、「クルマで1時間走ったところにある『テガラランのライステラス』へ。ここは絶景だけが魅力ではありません」と、メリ氏。「8世紀に確立された伝統的な灌漑システム『スバック』に則って整えられた棚田は、周囲の緑と溶け合い、まるで一幅のバリ絵画のよう。脈々と受け継がれてきた共同体としての自治意識の高さも、ここを象徴しています」。
南部でケチャを鑑賞するならウルワツ寺院へ
「南部ビーチリゾートで伝統文化に触れるなら、ホテルからクルマで約45分の聖なるウルワツ寺院へ。サンセットを狙って訪れるのが、ポイントです」と、メリ氏。
バリ島の南西、海へと突き出た岬に築かれたウルワツ寺院。その崖の下には伝説のサーフスポット「ウルワツ」のパワフルな波が次々と押し寄せている。サンセット時は海も、波も、寺院も、すべてが茜色に染まる。
そしてウルワツ寺院へ行く、もうひとつのお目当てが男性の集団舞踊の「ケチャ」。
「ケチャは、サンセットに合わせて開催されます。海へと突き出した半島で、夕焼けの空が刻々と色を変える中、繰り広げられる集団劇のケチャは大迫力、感動的です」。
ケチャの公演チケットは予約不可で、先着順。現地窓口で16時30分頃から販売される。第1回は18時、第2回は19時スタート。渋滞を見込んで15時30分にはホテルを出発するようスケジュールを組みたい。
ホテルの食とローカルの食を体験する
ヌサドゥアでも最高のチームが集まり、食の評判が高い「ザ・リッツ・カールトン・バリ」。雰囲気の異なる海の眺めも、絶好のスパイスになっている。
インドネシア料理を供する「ベジャナ」はクリフトップにあり、高い位置からインド洋を見渡せる。併設のクッキングスペース「カリナリーケーブ」では、シェフから料理を学ぶアクティビティ「マーケット・トゥ・テーブル」も開催。これはスタッフと一緒に市場へ買い出しにでかけるところからスタートする、メリ氏も一押しの体験だ。
また、波打ち際の雰囲気を味わうなら、オープンエアにもテーブル席のある「ザ・ビーチグリル」。活気あるライブクッキングステーションで焼き上げる、新鮮な魚介やプレミアムな肉料理が名物だ。
ホテル以外にも多彩なシチュエーションで食事が楽しめるレストランを教えていただいた。予約はもちろんコンシェルジュを通して入れてもらえる。窓の向こうに海中の世界が広がる「コーラル」(ジ・アプルヴァ・ケンピンスキー・バリ)、洞窟内でコース料理をいただく「ザ・ケーブ・バイ・シェフ・ライアンクリフト・アット・ジ・エッジ」など、どれもユニークな食体験だ。
また、地元の食を楽しむなら、ジンバランの海辺の村へ行ってほしいとメリ氏。
「海岸に沿って『メネガカフェ』や『テバ・カフェ』、『パンダン・サリ・カフェ』といった海鮮バーベキューの店が連なっています。想像してみてください、オンザビーチで迎える壮大なサンセット、海辺に漂う香ばしいシーフードの香り・・・。忘れられない思い出になるでしょう」。
伝統文化や地元のくらし、知られざる自然を求めて、南部リゾートをベースに山間部ウブドや離島のビーチへ訪れる旅。一歩踏み込んだ体験をするたびに、何かしら発見があるバリ島。こうしてリピーターが増えていくのだろう。とはいえ、滞在中の一日はホテルライフを満喫するのも、忘れずに。
ザ・リッツ・カールトン・バリ
JALAN RAYA NUSA DUA SELATAN LOT III, SAWANGAN, NUSA DUA, BALI , インドネシア, 80361
電話番号:+62 361-8498988
アクセス:ングラ・ライ国際空港16.8km
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