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ロンドンでアフタヌーンティーを楽しむなら、最新の「ザ・ペニンシュラロンドン」へ
今、ロンドンで一番話題のホテルといえば、2024年6月にグランドオープンした「ザ・ペニンシュラロンドン」だろう。ハイドパークコーナーに位置するホテルは、どこからでもアクセス抜群。ペニンシュラのオーナーである香港上海ホテルズ社の会長、マイケル・カドゥーリー卿が35年という長い時間をかけてようやくオープンさせた肝いりの一軒だ。ここで楽しんでほしいのは、イギリスの貴族の習慣から誕生したアフタヌーンティー。ペニンシュラの“おもてなしの真髄”を感じられるシグニチャーを、緑を感じる優雅なラウンジでゆっくりと味わってみてはいかがだろう。
Text&Photo:Misa Yamaji
アジア最古のホテルグループが
35年越しに夢を叶えた特別な場所
ハイドパークコーナー、ウェリントンアーチを臨む控えめな新しい建物。ここが今、ロンドンで一番話題のホテル「ザ・ペニンシュラロンドン」だ。
今回は、アフタヌーンティーを楽しむ場所としてご紹介をしていくが、その前にこのホテルが世界のペニンシュラの中でも、かなり“特別”だということについて少し触れておこう。
というのも、「ザ・ペニンシュラロンドン」は2023年9月のソフトオープン後、すっかり周囲の景色に馴染んでいるが、実は誕生するまでには気が遠くなるほどの時間がかかっているのだ。
その理由は、ザ・ペニンシュラホテルズを運営する「香港上海ホテルズ社」のオーナー、カドゥーリー家の一貫した経営哲学にあり。
彼らは妥協のない最高の立地にしかホテルを作らず、可能な限り所有し自社運営。そのこだわりようは、創業1866年と150年を超える歴史の中で、ザ・ペニンシュラホテルズが世界にたった12軒しかないことからも推して知るべしだ。
現在の会長、マイケル・カドゥーリー卿がロンドンのペニンシュラを建てたいとこの土地に目をつけたのがなんと35年前。そこにはすでにビルが建っていたのだが、そこから長い時間をかけて用地を取得し、2017年にビルを壊して更地にし、一から新しいホテルを作ったのだ。
周囲の歴史的建造物に溶け込むようなホテルの館内は、建築界の巨匠・ピーター・マリノ氏が設計。各所に自然光が降り注ぎ、客室、バーなどさまざまな場所からロンドンらしい景色を目にするたびに心が躍る。また、樹齢120年のカエデが生い茂る、古典的な英国庭園のスタイルの中庭や、職人による特注の調度品が備えられた個人邸宅を思わせる客室などは、古き良き英国を思わせる一方、英国最大級のイベントルームやシネマルームでは最新のテクノロジーによるサービスも完備。現代の利便性と伝統の落ち着きのバランスが絶妙だ。
超高級レジデンス、25mのプールを有するスパ、地下のイベントルーム、さらに3つのデスティネーション・レストランやバー、ラウンジという施設の充実度はロンドン随一といえよう。また、レストラン「ブルックランズ by クロード・ボシ」はオープンして半年で、なんとミシュランガイド二ツ星を獲得。美食を楽しむホテルとしても、早くも名声を得つつある。
さて、そんな話題のホテルを堪能する第一歩としておすすめしたい体験が、ザ・ペニンシュラホテルズにとって“おもてなしの象徴”でもあるアフタヌーンティーだ。
オーダーできるのは、1階にある「ザ・ロビー」。天井が高い宮殿のような店内で目に入るのは、手吹きガラスの巨大なシャンデリアと、目の前のロイヤルパークから連なるように見える緑の壁画。これはイギリスのウォールペーパーブランド「ドゥグルネイ」のハンドペイント。明るく開放的な店内はどこか宮殿のオランジェリーのような雰囲気で、優雅な時間を盛り上げてくれる。
ちなみにアフタヌーンティーとは、19世紀にイギリスの第7代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが考案したお茶の時間の楽しみ方だ。
当時の人々は1日に朝食と夕食の2回しか食事をとっていなかった。しかし、上流階級では夜に観劇をする習慣があり、朝食後から観劇後の夕食までが長く、昼間にお腹がすいてしまう。その空腹を満たすために昼間に軽食とお茶を楽しみ、人と交流した習慣が“アフタヌーンティー”として後世に伝わったのだそう。
こうした背景もあり、イギリスのアフタヌーンティーは英国人にも旅人にもとにかく人気。有名どころでは予約の取れないところも多く、また隣の席との間が狭かったり、制限時間が設けられていたりする。
しかしここ「ザ・ロビー」でのアフタヌーンティーはそんな世俗的な喧噪とは無縁。心ゆくまで優雅に楽しむことができる。
アフタヌーンティーの軽食は、サンドイッチとスコーン、ペイストリーが基本だが、「ザ・ロビー」のアフタヌーンティーは、最初にまず、一口サイズのセイボリーが皿盛りで登場する。これにはシャンパンで喉を潤し、ひとつずつ丁寧に作られた小さな料理の世界を楽しみたくなる。
「ホテルはロンドンの中心部にありますが、目の前は公園。街のモダンさと公園でピクニックするような楽しさをアフタヌーンティーで表現できたら」と語るのは、エグゼクティブ・ペイストリーシェフのロザーナ・クインテロ氏だ。
「伝統をリスペクトしながらも、ユニークなオリジナルを作ることを心がけている」という彼女の思いは、手がけたアイテムからも感じることができるだろう。
例えば、伝統的なサンドイッチの具は、19世紀当時のご馳走の象徴“きゅうり”、そしてサーモンなどが定番だが、ここでは現代のご馳走、ローストビーフやスモークしたオマール海老などを使用。パンもカラフルにし、見た目にも楽しい仕上がりになっている。
英国伝統菓子の「バッテンバーグケーキ」を、トンカ豆と合わせたチョコレートで表現したケーキや、パッションフルーツとココナッツのムース、抹茶のフィナンシェなど、世界中の食材を取り入れたプチフールは、見た目も美しい。
一方で、スコーンは王道だ。レーズンとプレーンのスコーンはふわっとした食感でパサつきが少ない。添えられているのはコーニッシュ・クロテッドクリーム、レモンカードにストロベリーミントジャムの3種類。
英国人はクロテッドクリームにはうるさく、コーニッシュクリーム派とデボンクリーム派に分かれるそうだが、ロザーナ氏はコーニッシュクリーム派。「ミルクの風味がより感じられる気がする」とのこと。
コーニッシュクリーム派は、スコーンにジャムを先につけ、クリームをあとからたっぷりのせるのが作法。ここは、ぜひコーニッシュスタイルで食べてみてほしい(ちなみに故エリザベス女王もコーニッシュ派だったそう)。
アフタヌーンティーを堪能したあと、もう少しアルコールを楽しんでもよい気分のときは、8階の「ブルックランズ・バー」への梯子をぜひ。
クラシックな英国航空機やモータースポーツにインスパイアされた空間では、「マスター・オブ・ハバナ・シガー」の認定を受けたマヌ・ハリット氏が選んだシガーや、年代物のマッカランなどが待っている。
ザ・ペニンシュラロンドン
住所:1 GROSVENOR PLACE, LONDON, SW1X 7HJ, UK
アクセス:ロンドン・ヒースロー空港から23.8km/14.8マイル
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