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LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION
ラグジュアリーホテルの楽しみ方

近年、ラグジュアリーホテルはより高みを目指し、ほかのホテルとの差別化を目指して進化しつづけている。ただゴージャスなしつらえだけではない。例えばベテランのホテルマンが魅せる極上のもてなしや贅沢な雰囲気づくり、ゲストをひと言で魅了するコンシェルジュの優しさや、機知に富んだ人間力も随所に発揮される。人の手を介するもてなしは、どれほど時代が変わろうと心を打つホテル滞在の醍醐味である。とりわけ真のラグジュアリーホテルでは、到着時からチェックアウトまで、スマートなホテルマンたちと接しながら、豪華なスパやプール、バーやレストランなど付帯施設をすべて使いながら非日常の滞在が幕を開ける。

Text:Kyoko Sekine

ホテルに求められるラグジュアリーの本質

外国に旅をすると、気持ちの高ぶりもあり、ときに人生観が変わるほどの刺激や感動を覚えることがある。例えば、社交界、最高峰の高級ホテル、カジノなどで知られる世界屈指の魅惑の小国、モナコ公国では、華やかな観光立国の表の顔とは別に、近年ではモナコ公国大公アルベール2世が次世代に継ぐレスポンシブル・ラグジュアリー(地球に優しいラグジュアリー)を国策に掲げ、2021年、「サステナブル・ツーリズムに関する白書」(モナコ公国大公アルベール2世が陣頭指揮)を発表した。そのモナコでの旅の途中、とあるホテルのベテランホテルマンが私にこう語った。「素晴らしい自然環境はモナコの財産。だから環境保護や景観を守る活動は、私どもホテルの社会的責任でもあるのです」と。世界有数のラグジュアリーホテルに、目には見えない潮流が生まれている。

一方、東京都心にも名門ブランドのエレガントなホテル「ブルガリ ホテル 東京」が2023年4月に開業した。「LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION」の対象施設のひとつであるこのホテルは、ブルガリの精神を継承しつつ、日本の伝統や文化に敬意を払い、まるで美術館のように東西融合の意匠美を披露している。そんなラグジュアリーなホテルでは、日常から離れた空間で豪華な付帯施設も十分に使いたい。ここではスパやプールもブルガリ流。メインのダイニングでは、著名な料理人ニコ・ロミートの徹底したこだわりイタリアンが自慢だ。人気のバーではイタリア風のアペリティーヴォが振る舞われ、東京とイタリアの文化の感性が交じり合う。

私自身は仕事柄もあり、高級ホテルにチェックインすると最初に始めるルーティーンがある。エントランスでゲストを出迎えるベルマン、ロビーで働くスタッフの目線を、邪魔にならないようそっと注視するのだ。ホテルを離れるゲストに伝える‘感謝の意’、リピーターゲストの到着迎える‘welcome back’の喜びの挨拶・・・。舞台劇を観ているようなわずかな時間に、ラグジュアリーホテルがラグジュアリーでありつづける洗練の美学が透けて見えてくるから不思議だ。

また、ラグジュアリーホテルには名コンシェルジュといわれる存在がある。もしロビーで彼らを訪れたとき、たまたま生き字引のようなベテランがいてくれたら、それはゲストにとって幸運というほかにはない。ガイドブックには載らない街の情報、観光客の行かない地元の穴場レストラン、さらにオペラの鑑賞券が欲しい、飛行機の最新発着場情報、ホテルスパの予約をしてほしいなど、難題であればあるほど、ラグジュアリーホテルで働く一流のコンシェルジュの誇りや気概に火をつける。私はコンシェルジュに、世界中どこでも同じ質問をすることにしている。「このホテルの隠れた魅力を、ひとつだけ教えてくださいませんか。」と。その応えが滞在ホテルの魅力でもあり、滞在を満喫するためのキーになることもしばしばだ。

旅慣れたジェットセッターたちが目指す意外なもの

飛行機の旅ではファーストクラスやビジネスクラスを利用する裕福なジェットセッターがいる。私の友人にもそんなトラベラーがいるのだが、国内外を問わずハイエンドなホテルに滞在するという贅沢な旅を続けている。その友人が言う、「信頼できるホテルに滞在すると、魂が癒されるの。それに一流ホテルに一度でも泊まり、そのホテルがとても気に入ったならば、帰り際に次の滞在予約をする。2度目に訪れると、私好みのワインや左利きのことまで全部知ってくれている、楽だし、安心。それに泊まるごとにそのホテルのクラブメンバーとしてのステイタスもアップしているみたい・・・」と言う。その友人は、帰国の際にはホテルの同じ部屋に次回の予約を入れる本物のリピーターぶりだ。「クールなしつらえも必要だけど、私たち客に真摯に接してくれるホテルマンがいると、ほんと、快適さが違う」と続けた。出発時の空港ラウンジ利用や、クレジットカード会員限定の特典利用も忘れない、旅する一流カードホールダーらしいしっかり者の‘ホテル通’である。

もうひとつ、ラグジュアリーホテルの極みをご紹介しよう。京都の文化とフランスのモダンな感性が融合されたラグジュアリー ブティック ホテルズの「THE SHINMONZEN」だ。このホテルもまた「LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION」の対象施設である。

このホテルは、京都の特別な文化が育まれた祇園の中心にある。ホテルの建つ新門前通りはかつて世界中が焦がれた日本アートを牽引し、今も古美術商やギャラリーの点在する祇園東山にある。由緒ある通り名をホテル名に冠したわずか9室の小さなホテル。通りからは見逃しそうな暖簾をくぐり、一歩館内に入れば、ミニマルなデザインのアプローチやそのアートフルな上質感に誰もが感嘆の声を挙げるほど。この長い通路から、名建築家である安藤忠雄氏の世界へとグッと引き込まれる。

客室内はまるでパリの高級アパルトマンのような趣だが、そこに‘和と洋’の融合を感じる端麗さが加わり、見事な高級感を演出。アメニティは、このホテルのオーナーであるアイルランド人、パディ・マッキレン氏が所有するフランスの最高級ホテル「ヴィラ・ラ・コスト」と同じものを使用。オーナーはプロヴァンス地方にバイオダイナミック農法のワイナリー‘シャトー・ラ・コスト’を所有し、「どうしても京都にホテルを」と望んでいたという。そして、プライベートコレクションのひとつとして誕生させた思い入れの深いホテルというのだ。1階には、世界の巨匠シェフ、ジャン・ジョルジュのモダンフレンチレストランがあり、最高級のワインとともに世界レベルの食事が堪能できる。カジュアルな雰囲気の中に、実は一歩も引かないこだわりの‘ラグジュアリーなしつらえ’が揃うホテルを私は今までに見たことがない。

ラグジュアリーホテルは、ひと昔前のハイダウェイ(隠れ家)志向とは少し趣を変え、現在はソーシャルな次世代型のラグジュアリーが世界中の潮流となってきた。しかし国内を見渡せば、‘日本流のラグジュアリー’は 伝統と革新が融合する中で、相手を思いやるという古くから変わらぬ‘もてなし’が世界中の観光客を魅了しているようだ。

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