ラグジュアリークルーズの旅
洋上の宮殿で旅をする、ラグジュアリークルーズの世界
大海原を航路に世界各地を巡り、船上ではプライベートが確保されたくつろぎ空間や、一流の食事、多彩なエンターテインメントを楽しむ刺激的な時間を満喫することができるクルーズ船の旅。中でも、最高級ランクのラグジュアリークルーズでは、好きなことを好きなだけ楽しめる夢のような時間が待っている。
Text:Yuko Ehara
世界最高峰の豪華客船で巡るラグジュアリークルーズ
究極の非日常体験を船上で
数ある旅行スタイルの中でも、世界各地を優雅に巡り、濃密な時間を過ごせるのがクルーズ船の旅。海や運河を港から港へと移動し、独自の歴史や文化に彩られた史跡、途方もなく長い年月と気候が作り出した神秘的な自然、最先端のカルチャーに触れられる各国の首都など多彩なスポットを上陸して観光。航路は、地中海、エーゲ海、アラスカ、オセアニア、アジアから、北極や南極にいたるまで多岐にわたり、一生に一度は訪れたい名所が寄港地として名を連ねる。
“クルーズ”と聞いて想像するとおり、乗り込む船は凛々しくて雄大。船内に足を踏み入れると、陸上から隔絶された夢のような世界が広がっている。
クルーズ船がときに「洋上のアミューズメントパーク」と称されるように、船内には客室をはじめ、レストラン、バー、カジノ、劇場、プール、スパ、フィットネス施設、美容院、ブティック、ライブラリーなどが集結。グルメホッピングやエンターテインメント、セルフケアなど、貴重なバケーションの時間を思い思いに過ごすことができる。
心身を解放できる、ストレスフリーな毎日
クルーズ船には格付けがあり、上質を求める富裕層向けに設定された最高ランクが「ラグジュアリークルーズ」。船内は洗練された空間デザインが印象的で、ひとり当たりの専有面積が広いのが特徴だ。食事にプール、カジノ、ショーなどはいずれも混雑の心配がなく、船内にいるとは思えないほどゆとりある空間で、好きな時間に好きなだけ楽しむことができる。
乗組員の数は乗客数とほぼ同じで、丁寧かつ迅速なサービスを受けられるのもラグジュアリークルーズならでは。大型船と比べ、本物志向の落ち着いた大人の乗客が自然と集まってくる。
また、陸からや大型船では上陸が難しい場所にも寄港アクセスできる優位性があり、こだわりの航路がクルーズファンを魅了してやまない。
船内はゆったりとしたつくりで、乗客ひとり当たりの専有面積が広いのもラグジュアリークルーズならでは。客室のほとんどがスイート仕様で、居住性と快適性が追求されている。
船会社やカテゴリーによってはプライベートバトラーがきめ細やかにケアしてくれる。バトラーは、貴族に仕える執事のように幅広い知識や教養を持ち、コミュニケーション能力も高くサービス精神旺盛。日頃愛飲している濃さの淹れたてコーヒーを決まった時間に届けてくれたり、寄港地観光から戻る時間に合わせてバスタブにお湯をたっぷり張ってくれたり、好物のチョコレートをテーブルに準備してくれたり、心のこもったおもてなしに感動必至だ。
ロマンチックな空間で、国際色豊かな料理を堪能
クルーズ船が地球のどこを運航していても、食事のバラエティは豊かでクオリティーは超一流。メインダイニングでのフルコースに、スペシャリティレストランでのフレンチ、イタリアン、アジアンフュージョン、グリルと、毎食メニュー選びに頭を悩ますほど選択肢は豊富だ。
クルーズ旅行は一般的に、代金に基本的な宿泊費、食費、施設利用料などが含まれるオールインクルーシブ制。予算の管理や旅行の計画がシンプルになるだけでなく、追加料金や支払いの煩わしさがなく旅を楽しむことができるのが大きな利点だ。 ラグジュアリークラスではサービスの種類が広がり、日本人が戸惑いがちなチップも代金に含まれるので、食事などを心ゆくまで堪能できる。また、スペシャリティレストランでの食事やプレミアムなワインなども代金に含まれるクルーズも。
移動や支払いなど、さまざまなストレスを軽減する設備や仕組みが確立されたクルーズ旅は、シニア世代はもちろん、子どもから大人まで、あらゆる世代の人が旅を満喫できる理想のスタイルといえるだろう。
ナイトライフはエレガントに
夜も多種多様な楽しみが用意されている。趣向を凝らしたステージショー、お酒や会話が弾むバーでのコミュニケーション、生演奏のBGMを聴きながらラウンジでの天体観測、旅の記念にドレスアップして参加したいダンスパーティなど、すべて船内で体験できる。
ラグジュアリークルーズならではの刺激的で快適な寄港地観光
絶海の孤島であれ秘境であれ、どこに向かおうとも船上は常に快適そのもの。例えば、旅人として一度は訪れてみたい南極クルーズでは、日中は雪と氷に覆われた大地に降り立ち、氷山の美しい造形を観察したりペンギンの営巣地に立ち寄ったりしながら、地球の南の果てを探検。そして、夜はシェフが腕を振るう美食に舌つづみを打ち、バーラウンジに移動して一緒に旅をする家族やほかのゲストたちとお酒を酌み交わしながら南極談議に花を咲かせるという、贅沢で濃密な一日を過ごすことができる。
また、日中も船内に留まり、もっとも眺めがいいオブザベーションラウンジや、お部屋のバルコニーでくつろぎながら、氷山や一面の雪景色のパノラマビューを楽しむのも自由。運航スケジュール以外は決まりがなく、その日の気分でやりたいことができるのがクルーズ旅なのだ。
世界の名所をベストシーズンに巡るラグジュアリークルーズ。水平線から昇る朝日や沈む夕日、夜空に輝く星といったドラマチックな風景が広がる大海原を舞台に、憧れの地を訪れてみてはいかがだろうか。
ラグジュアリークルーズを実際に体験できるクルーズをご用意しています。
詳しくはスペシャルページをご確認ください。