東京の注目レストラン
春は焼肉。目利きが選ぶ最高峰の牛肉を、西麻布の隠れ家で味わう
歓送迎会などなにかと集まりが多い春。激戦区の西麻布で瞬く間に人気となった焼肉店「焼肉 うし松」は、そんな集まりにもぴったりの店だ。この店で味わえるのは、目利きが選ぶ「但馬牛血統の雌牛」のみ。一頭買いの強みを活かし、開業3年を機にグレードアップしたコース内容では、より多彩な牛肉の魅力を味わえる。
Text & Edit:Misa Yamaji (B.EAT)
焼肉激戦地区にある不動の人気店
外苑西通りの西麻布交差点近く。実はこのエリア、著名人たちが足繁く通う焼肉店の激戦区として知られている場所でもある。
2020年、彗星の如く誕生した「焼肉 うし松」は開業直後からみるみる人気となり、あっという間に人気の焼肉店となった。その名声は国内だけにとどまらず海外にも。
ほかのお客さまに会うことなく出入りができる完全個室や、「カウンター焼肉 うら松」と名付けられた店内の隠し扉の裏にある貸切カウンター席なども重宝され、ハリウッドスターが来日の折に訪ねてくることも多い。
しかしなんといっても口の肥えた彼らを魅了するのは、こちらで供される最上級の黒毛和牛だ。
総料理長・平久保辰郎氏と仕入長は、全国の名店に最高級の黒毛和牛を提供する「吉澤畜産」で枝肉から肉の目利きを学んでいる。仕入れは、その知識を活かして牛が育った場所、生育方法などを実際に目で見るところから始まるというこだわりぶりだ。
こうした“仕入れ力”こそがこの店の強み。年に一度、芝浦市場で開催される「松阪肉牛枝肉共進会」で、最優秀賞に輝いたチャンピオン牛を3年連続で仕入れているということからもその実力が見て取れる。
ちなみに、「松阪肉牛枝肉共進会」はいわゆる“サシの量”ではなく、生産者自らが一年で一番美味しいと思う松阪牛を決める会。そこで“最優秀賞”と認められたものは非常に希少な牛肉のため、仕入れ力が問われるのだ。
「焼肉 うし松」のコースには、さまざまな肉の部位が単純に出されるのではなく、ひと工夫した多彩なメニューが登場するのも楽しい。
例えば序盤に出てくる自慢のタン。素材を楽しむ厚切りタン元、柔らかな薄切りの熟成タン、そして、事前予約で注文を受けるという「縛りタン」と味わえる部位もさまざま。特に刻んだネギをタンで包み、青ネギで縛った「縛りタン」は、タンに包まれたネギが蒸し焼き状態になり甘みが引き出され、タンの肉の香りと肉汁と溶け合った至福の味わいが広がる人気の一品だ。
“一頭買い”だからこそできる多彩なメニュー
コースに登場する「塩焼肉特選部位二種盛り合わせ」、「タレ焼肉特選部位」などのシンプルな焼肉には、希少部位も登場し“一頭買い”をするからこその魅力が表れている。タレのバランスや塩の加減も、肉のうまみや食感を考えて実に品がいい。
コース終盤の「ヒレカツサンド」から始まる〆のメニューも実に魅力的。
「カレーライス」、「特製和牛ビビンパ」、「肉ガーリック炒飯」から選ぶのだが、極上の牛肉をたっぷり堪能したいなら、牛肉を混ぜ込んだ炒飯上にタタキ状態の牛肉をトッピングする「肉ガーリック炒飯」がおすすめだ。
こちらの店では、スタッフが各テーブルについてちょうどいい具合に肉を焼いてくれるのも会食向き。
テーブル席はもちろんのこと、個室でもスタッフがついてくれるので、肉の焼き方に気を取られずに、大切な商談や会合に集中することができる。
焼肉 うし松
住所:東京都港区西麻布3-13-14 LA・RES西麻布 B1F
電話番号:03-6459-2329
URL:https://ushimatsu.com/
営業時間:17時~23時(ラストオーダー 22時30分) 要予約
定休日:年末年始
コース:うし松コース11,000円、おまかせコース17,600円(ともに税込み)
*「カウンター焼肉うら松」はOMAKASEのみで予約受付
駐車場:なし