LEXUS LUXURY HOTEL COLLECTION
いにしえと現代をつなぐ、奈良に登場した日本を感じるラグジュアリーリゾート
日本各地の自然やそこに根づく文化をホテルで体現し世界に発信するブランドとして、誕生した「翠 SUI」。そんなブランドの哲学を色濃く感じられるのが、日本3軒目となる「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」でしょう。東大寺や春日大社などの世界遺産に囲まれた森に、大正時代の名建築を活かして誕生したホテルは、歴史が育んできた時の流れと現代の洗練が混じり合い、日本を深く感じるラグジュアリーな滞在が叶います。
Photo:Michiyo Daido
Text:Misa Yamaji(B.EAT)
緑に囲まれた静かなホテルに滞在し、奈良を楽しみ尽くす
車を走らせ奈良公園付近に向かうと、緑の気配がぐっと色濃くなってきます。
遠くには連なる山並みが水墨画のように姿を現し、深淵な緑のグラデーションを作る森の木々が道を彩り、その下では鹿がのんびりと歩いて・・・。その様子は、きっと奈良に都があった時代から変わらない風景でしょう。
突き当たりには春日大社。その少し手前には東大寺。教科書に登場するような世界遺産が点在し、昔から変わらない風景が残る奈良公園の西側に「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」はひっそりと建っています。
「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」は、森トラストグループが創設したラグジュアリーホテルブランド「翠 SUI」とマリオット・インターナショナルブランド「The Luxury Collection®」のダブルブランドのホテル。奈良は日本で3軒目となります。
「翠 SUI」は、「混じり気のない美しい羽」を意味する「翠」の字が由来。日本各地の美しい自然や独特な文化などをその土地の色に鮮やかに染めて、世界にはばたくという意味が込められているそう。
先に開業した「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」や「イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古」に滞在したことがある方ならば、そのオリジナリティあふれる魅力を、すでにご存知かもしれません。
「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」もまた、そのブランド哲学をしっかりと表現しています。
立地や建物、敷地の広さを含むホテルのユニークかつ贅沢なあり方から、奈良という土地が重ねてきた時間が醸成するオーラを、これ以上感じられるホテルはほかになかなかないでしょう。
ホテルが建つ場所は平城遷都とともに、藤原京から移設された興福寺の子院があった奈良随一の景勝地内。広大な面積はなんと30,000平米。その敷地は、名庭として知られる「吉城園(よしきえん)」に続いています。1922年に建てられた旧奈良県知事公舎の建物をホテルのメイン棟にし、新しく建てられた別棟が客室棟に。建築設計は、隈研吾氏が担当しています。
正門をくぐり、現れるのは、ホテルとは思えないさりげない入り口。大正時代から続く建物のなかへ入ると、見事な鶴の絵が描かれた、杉の板戸が迎えてくれます。
ピカピカに磨かれた黒板の敷板、かつて外から来た紳士たちが使っていたであろう、帽子掛けが並ぶ廊下。野点の様子が描かれた欄間など、建築当時の名残がしっかりと残る建物は、一歩中に入ると、時空を遡ってしまったような錯覚に陥るでしょう。
そんな土地に根づく歴史を辿るような感覚は、歩を進めるごとに色濃くなっていきます。
奥には、歴史に名を残す部屋も。チェックイン時に訪れるラウンジの右側には、昭和天皇が「サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約の批准書」に署名をした「御認証の間」が当時そのままの状態で保存されており、訪れたゲストは見学可能。この建物が目撃した歴史的瞬間に思いを馳せることができるのです。
ラウンジでチェックインを済ませ、一息ついたら、一度外に出て宿泊棟へ移動します。
奈良公園は多くの観光客でにぎわっていますが、敷地内はそんな喧噪が嘘のような静けさ。古くから残る土壁もまた、現在と過去の時空を遡る境界線のように旅人を誘ってくれます。
辿りついた先には、古い建物を活かしたホテルのメイン棟とは対照的な新しい2階建ての建物。さらに門をくぐるとすぐ、和洋折衷のデザインが特徴的な小さな建物が目に入ります。
こちらは天然温泉の露天風呂が付いたトリートメントルームが2部屋あるスパ「SUIスパ」。奈良の豊かな自然の恵みを活かしたオリジナルトリートメントや、古くから奈良で使われてきた薬草を用いたホリスティックなトリートメントが受けられます。
エレベーターで上がって、客室へ向かえば、古都・奈良はやはり、緑に包まれた土地だと実感します。
客室の窓からは、「奈良公園」のいきいきとした森を間近に感じ、さまざまな木々の息吹に包まれるような感覚に。外の自然と調和する部屋のインテリアにも無垢の木が多用され、ゆるやかに窓に向かう勾配のある木の天井もあいまって、部屋に包まれる“巣”のような心地よさがあるのです。
23室には、運び湯の温泉風呂があるので、宿泊はぜひ温泉付きのお部屋をリクエストして。湯船はいずれもたっぷりとした大きさ。窓いっぱいに広がる木々を眺めながら湯船に浸かれば、心身ともに解放されていくでしょう。
スイートルームのベッドルームとリビングを仕切る扉や、スタンダードルームのベッドルームと広縁を仕切る場所に印象的にデザインされているのは、ホテルメイン棟に残る内蔵の扉の「いばら」を模したもの。
どこか、神殿を思わせるような趣は、ここが奈良という神々が宿る土地だということを思い起こさせてくれます。
大正建築を活かしたレストランで舌鼓を打つ
館内には鮨&バー「正倉」と、レストラン「翠葉」の2つのダイニングがあります。
いずれも、100年以上の時間が作り上げた建物の雰囲気を存分に活かした、日本美を感じるインテリア。
鮨&バー「正倉」は蔵を再生した鮨レストラン。秘密の隠れ家のようなカウンターに座れるのは8人のみです。
京都の割烹やラグジュアリーホテルなどで研鑽を積んだ平山和樹氏が作るコースには、昆布締めの鯛に甜茶を合わせるなど、一捻りある鮨が登場。
豊富に揃う、地元の日本酒やワインなどと料理を楽しむのもおすすめ。
もう一つのレストラン「翠葉」は、旧奈良県知事公舎の客間を修復し、再現した空間にあります。木造建築の美しい欄間や窓枠がそのまま活かされ、日本建築の美しさを存分に味わえるダイニングルームは、四季折々の表情を見せる庭園に面しており、朝・昼・晩、それぞれ違う雰囲気を味わえます。
ここでは、奈良の郷土料理「飛鳥鍋」をフランス料理に仕立てたものや、万葉集の歌にちなんだ「待ち侘びた鯛」など、総料理長・松勢良夫氏による想像力をかきたてるイノベーティブな料理が登場。コースを通じて感じる、時空を超えた奈良の旅をしているかのような体験は、忘れられないものとなるはずです。
ホテルに滞在し、知られざる奈良の文化を知る
ホテルで“朝ヨガ”などの無料アクティビティはよくありますが、こちらのホテルでの朝のアクティビティはなんと「墨擦り」。
実は、奈良の墨は天平時代から歴史が続く伝統産業であり、日本に流通する墨の多くを生産しているのです。そんな墨をすずりで擦る時間は、墨の香りに包まれ自己の心と向き合う、ある種の瞑想タイム。心清らかに、1日を始めることができそうです。(月曜日の早朝に開催)
そして、滞在中にもう一箇所、ぜひ訪れてほしいところがあります。それは、江戸時代に建立された旧興福寺子院「世尊院」を改修した茶寮「世世」。
お寺を改装したというカフェは、雰囲気抜群。こちら昼間は、外来ゲストも受付けていますが、17時からは宿泊ゲストだけの時間。なんと、18時までシャンパンのフリーフローが楽しめるのです。
日暮れどき、シャンパンを飲みながら深碧に変わる森の色と暮れゆく空にぼんやり浮かんだ月を眺めていると、ふと頭に浮かぶのは阿倍仲麻呂の一句。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」
遠い唐の国から思い浮かべた故郷の景色は、今、目の前に映る景色と同じなのかもしれません。
ここは、昔も今も変わらずに奈良に流れる悠久の時を感じる、日本のリゾート。奈良という土地の神秘を滞在して感じてみてください。
ラグジュアリーコレクションホテル 奈良
住所:奈良県奈良市登大路町62番地
アクセス:名阪国道・山添I.C.より車で約41分
駐車場:あり
※料金や収容台数、対応するお車のサイズについては施設へご確認ください。
EV充電:あり
※EV充電ご利用に関する利用条件・制限、利用時間、その他注意事項は施設へご確認ください。
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