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ロレックスの銘品の魅力をジャーナリストが解き明かす
「ロレックス オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」。大胆なデザインと最先端技術の融合。

2025年春にスイスの時計見本市「Watches & Wonders」で発表された、ロレックスの最新コレクションが「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」。ブレスレット一体型ケースをもつ新世代ウォッチの魅力に、クルマと時計、それぞれに精通する人気ジャーナリスト数藤 健氏が迫る。

Text:Ken Sudo
Edit:Shigekazu Ohno(lefthands)

“陸・空・海”がコレクションに揃った

オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー 40(Ref.127334) 自動巻、オイスタースチール×ホワイトゴールド(ベゼル)、100m防水、パワーリザーブ約66時間。2,433,200円(税込み)。

2025年の新作でもっとも耳目を集めた時計のひとつが「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー」。ロレックスにおいては、2012年発表の「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」以来の新コレクションだ。同社はラインアップに1967年発表の「オイスター パーペチュアル シードゥエラー」も擁するから、これで陸・空・海の名を冠する時計が揃ったわけである。ちなみにDWELLERとは“居住者、住人”の意味。

左:オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー、右:オイスター パーペチュアル シードゥエラー

このブレスレット一体型デザインのモダンな時計は、ロレックスの1世紀以上にわたる時計製造の知見の成果、同社が有する専門技術の集大成といえる。プレスリリースには、“Opening New Horizons”=「新たな地平を拓く」「常に新しいチャンスをつかみ自らの運命を切り開いていく、意志の強い人びとのためにつくられた時計」と謳われている。

ランドドゥエラーを着用したテニスプレーヤーのロジャー・フェデラー。「Watches & Wonders」会場にも来訪していた。©Rolex/Anthony Blasko

フラットジュビリーブレスレット

オイスタースチール(ステンレススチール)・ケース×ホワイトゴールド・ベゼル(同社の呼称で「ホワイトロレゾール」)のモデルで、ランドドゥエラーの特徴を説明していこう。

まず目を惹くのは、ケースと一体化したように見えるブレスレットだ。「デイトジャスト」などの「オイスターケース」を見慣れた目には新鮮に映るが、1960~1970年代のクオーツモデルやデイトジャストに同様のデザインのモデルが存在していた。

左:1969年の初代クオーツモデル、右:1974年のオイスター パーペチュアル デイトジャスト。

ブレスレット一体型時計の複雑でユニークなデザインを再解釈したランドドゥエラーは、1945年にデイトジャストの発表に合わせてつくられた象徴的なジュビリーブレスレットから着想を得た、この時計のために設計されたメタルブレスレットを備える。「フラットジュビリー」と名付けられたこの新しいブレスレットは、オイスターケースとシームレスに溶け合う。

ケース直径40mm、厚みは9.7mm。コンパクトで薄く腕なじみがよい。

ベゼル(風防の周縁)は同社を象徴するアイコンのひとつ「フルーテッドベゼル」で、ホワイトゴールド製だ。ブレスレットのコマをつなぐリンクや、ケースサイドのトップエッジは面取り&ポリッシュ仕上げ。サテン仕上げが施されている艶消し面と、磨き抜かれた鏡面のコントラストが美しい。ひと目で“名門の出自”とわかるデザインである。

レーザー切削によりダイアルに施された六角形のハニカムモチーフも、ランドドゥエラーを特徴づける。スーパーカーや最新のLEXUSのフロントグリル/エアインテーク(空気取り入れ口)をも想起させる意匠だ。

インデックスのアラビア数字(6と9のオープン数字)は「エアキング」「エクスプローラー」のアワーマーカーからインスピレーションを得た意匠で、ハニカムモチーフと相まってカジュアルかつスポーティな印象を醸し出す。

新型ハイビート自動巻きムーブメント搭載

ムーブメントは新開発の機械式自動巻き「キャリバー7135」。ロレックスが2015年に定めた独自の精度基準「高精度クロノメーター」認定(平均日差-2~+2秒以内)だ。ロレックス初の36,000振動/時(5Hz)のハイビート=高振動の心臓で、新しい脱進機、シロキシ・ヘアスプリング(ヒゲぜんまい)が採用されており、パワーリザーブや耐磁性、耐衝撃構造などが進化・高効率化されている。ちなみにこのムーブメント関連で、新たに16件の特許を出願中だという。

キャリバー7135は自社製造・特許取得のシリコン製シロキシ・ヘアスプリングを備える。このヘアスプリングは強い磁場への耐性に加え、温度変化にさらされても高い安定性を保ち、耐衝撃性にも優れる。

薄く精緻な新型ムーブメントは「トランスパレントケースバック」から眺められる。シースルーバックは同社の時計では稀で、メカニズム好きにとっては嬉しい演出だろう。ムーブメントのブリッジには、伝統的なコート・ド・ジュネーブとは異なり、縞模様の間に細かいポリッシュ仕上げの溝が入っている「ロレックス コート・ド・ジュネーブ」装飾が施されており、要注目である。

ゴールドとプラチナのモデルもラインアップ

ランドドゥエラーは、36mmと40mmの2サイズで展開。インテンスホワイトダイアルを備えたホワイトロレゾールモデルと18ctエバーローズゴールドモデル、そしてアイスブルーダイアルを備えた950プラチナモデルがラインアップする。

ダイアルカラーは、オイスタースチールとエバーローズゴールドケースのモデルはホワイト、プラチナケースのモデルはアイスブルーとなる。

左:ランドドゥエラー 36(エバーローズゴールド、ベゼルとインデックスはダイヤモンド):14,649,800円(税込み)、右:ランドドゥエラー 40(プラチナ):10,143,100円(税込み)。

オイスター パーペチュアル ランドドゥエラーは、現在は計10のモデルのバリエーションが発表されている。2026年4月14日(火)から開催される「Watches & Wonders Geneva 2026」で、新たなバリエーションの登場が期待される。

問い合わせ
日本ロレックス

電話番号:0120-929-570