
LEXUSのあるくらし
LEXUSをイメージして織られた最高級生地のクッション「AOFUJI」をご存知ですか?
愛車にお気に入りの小物を置いて、快適にドライブしている人も多いだろう。今回レクサスオーナーさまにぜひ知って欲しいクッションがある。それはレクサスに置くために国内最高峰の糸を集めて、100年以上前のトヨタ製織機で織り上げた「AOFUJI」だ。制作したのは、日本伝統の「帆前掛け」の専業メーカー「エニシング」。彼らの技術と情熱で生まれた特別なクッションの背景にある物語を取材した。
Text:Yusuke Kusui
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)
LEXUSのインテリアを彩る特別なクッション
柔らかいブルーの模様が美しい「AOFUJI」というクッション。
実はこちら、愛知県・豊橋市で“日本の伝統を世界に”というテーマでものづくりをする会社「エニシング」が、インテリアに日本の技を取り入れてきたLEXUSの“美”を追求して作ったクッションだ。

現代も稼働する100年前の“トヨタ”製自動織機
このクッションを制作する「エニシング」は、日本伝統の「帆前掛け」の専業メーカーだ。日本で最後に残った前掛けの産地、愛知県豊橋市で職人に出会い、このままでは作り手がいなくなってしまうことを危惧し、2004年に日本唯一の前掛け専門店を始めた。
なぜ前掛け専門店が、LEXUSの美を追求したクッションを制作したのか。
それは、前掛けの材料となる織地を作っている工場の自動織機「1917年製N式シャトル織機」との出合いがきっかけだった。
「織り機の銘板に書かれた“豊田”の文字がふと目に入り、もしかしてあの“トヨタ”?と思って職人のおじいさんに聞くも、代々受け継いできたものだから詳しいことはわからないと。でもこれはリペアをしながら使いつづけていかなければならない大切なものだと直感で感じたんです」とエニシングの代表を務める西村和弘氏。
これこそが、発明家である豊田佐吉氏が作った自動織機だった。

「トヨタ自動車」の歴史は、「豊田自動織機製作所」の中に作られた自動車部から始まった。まさに“トヨタ”の原点ともいうべきものが自動織機である。
この1917年製のN式シャトル織機は、佐吉氏が発明した自動織機の中でも中期のものだそうだが、100年以上も前に作られたこの機械が工場で実際に稼働している例はほとんどなく、今では豊田章男氏をはじめ、多くのトヨタグループの関係者が見学に訪れるという。
伝統技術を用いた最高の布地づくりへのチャレンジ
“この自動織機を使ってLEXUSのために何か特別なものが作れないか”。
そんな想いからLEXUSを感じさせるクッション作りが始まった。
“古い織り機を使って、世界に誇れる日本の技術を結集した生地を作る”をテーマに、まず最高の糸を探した。日本各地を巡り、江戸や明治時代の技術を使って今も作りつづけている職人が作る糸を見つけ、N式シャトル織機で織り上げた布地によるプロダクトが「AOFUJI」だ。

このクッション、なんといっても特徴はその生地の風合いだ。
シルクの持つ保温性やウールの持つ吸湿性や消臭性など、糸そのものが持つ力を引き出したこちらの生地は立体的な凹凸があり、野性的でプリミティブなオーラがある。
生糸を紡ぐ過程で排除された傷のある繭などを再利用したシルクや、別の糸を紡績する際に出た落ち綿を使用するなど、自然環境にも配慮がなされているのもよい。
まさに、インテリアにさまざまな日本の伝統技術の粋を取り入れてきたLEXUSにふさわしい生地で作られたクッションといえるだろう。
そしてもうひとつ、伝統的な「1号前掛け」の生地を使ったクッションもおすすめしたい。こちらの前掛け1号は、世界60カ国で販売されるだけでなく、あの人気スパイ映画『007/No Time to Die』にも登場したほか、パリでポップアップストアが開かれるなど、今や世界中で注目のアイテムである。

快適性と美しさを追求したLEXUSのインテリアに、100年以上前のトヨタ製自動織機を使い今も残る日本の伝統技術を集めて織られた生地で作られたクッションで華を添えて走る。この時間は、きっと何物にも代えがたい特別なものになるはずだ。
今回ご紹介した「エニシング」については、以下リンクよりご購入いただけます。
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