MONTBLANC
100周年のその先へ、万年筆のパイオニア「モンブラン」マイスターシュテュック
パソコンやスマートフォンの普及で文字を手書きする機会が少なくなった現代。それでも重要な信書や契約書には万年筆などによる署名が必要とされる。1924年に誕生した「モンブラン」のマイスターシュテュックは、万年筆の代名詞とも讃えられる名作筆記具。国際的な条約の調印式や王室の結婚式でも用いられ、セレブリティにもファンが多い。卓越した職人の技術とともに進化を続けてきた歴史の重みは、メッセージや署名に風格を添えてくれるはずだ。
Text:Tomoko Shimizui
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)
ドイツ語で“マスターピース”を意味する特別な筆記具
1906年にドイツのハンブルクにて、文房具店の主人、銀行家、エンジニアの3人を中心にその歴史をスタートさせた「モンブラン」。交通網が発達を遂げた時代の中、どこにでも持ち運ぶことができる筆記具として考案された万年筆は人びとに歓迎され、1913年には品質の“頂上”をあらわす白い雪のエンブレムが用いられるようになった。
マイスターシュテュックが誕生したのは、最初の社名Simploを名乗っていた1924年のこと。顧客から日常使いではない特別な筆記具を依頼されたことがきっかけだったという。ゴールドカラーを取り入れた上品なデザインはその後、キャップを補強し、ひび割れのリスクを減らすゴールドリングへと進化。1952年には代表作である“149”が誕生し、現在も葉巻を思わせる形状、キャップトップのエンブレム、“4810”の刻印、キャップの3つのゴールドリングといったDNAを受け継ぎながらラインアップを拡大している。
100周年を祝福するリミテッドエディションの数々
筆記具の代表ともいわれ、かすれることなく心地よく文字を書きつづけられるマイスターシュテュックは、作家をはじめ多くのセレブリティが愛用している。100周年を記念し、2024年は多くのスペシャルピースも登場。数字の“100”と“1924”、“2024”がデザインされた特別なペン先が特徴のモデルは、これからの歳月をともに歩むパートナーにふさわしい。
モンブランのアーカイブから初期のデザインスタディを再現した“マイスターシュテュック ジ オリジン コレクション ドゥエ&ソリテールエディション”。プラチナやゴールドのパターンをキャップ、ボディにあしらった万年筆が、デスク周りに華を添える。キーカラーのブルー、グリーン、コーラルのインクも同じデザインのボックスに収めて発売。
モンブランでは、マイスターシュテュック万年筆のペン先をオーダーできるサービス“ビスポークニブ”も行っている。モンブランのスペシャリストがペンの持ち方や文字を書くときの癖、好みなどをヒアリングし、16種類のニブまたは8種類の太さの中からベストなペン先を提案。タブレット画面でシミュレーションしながらペン先のコーティングカラーや宝石の追加、文字やシンボルなどの刻印を選び、カスタマイズもできる。世界にたったひとつのオーダーメイドで極上の書き味を手に入れたい。なお、“ビスポークニブ”は日本では銀座本店のみ対応。事前予約が必要。
くらしのさまざまな領域へ、進化を続けるメゾン
筆記具からスタートしたモンブランは今、ライフスタイル全般へとラインアップを広げている。
近年、ビジネスシーンを中心に目にすることが多くなったレザーコレクションにもマイスターシュテュック100周年を記念し、その革新、技術、デザインへの情熱を込めた新作が登場。フィレンツェ工房で創られたアイテムは、ブリティッシュグリーンをはじめ色使いも新鮮。スマートな美しさと機能性で持ち主の毎日に寄り添う。
モンブランのウォッチ、1997年のスタート以来、スイスの高いウォッチメイキング技術とモンブランならではのクラフツマンシップの融合で注目を集める。スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフの最新モデルはデザインの随所にマイスターシュテュックへのオマージュが込められている。
一方でマイスターシュテュックが誕生した100年前には思いもよらなかったであろうユニークなアイテムも。ブランドの象徴である白い雪のエンブレムをあしらったインイヤーヘッドフォンは、世界的に有名なオーディオエンジニアのアクセル・グレルによる豊かでオーセンティックかつ明瞭度の高い音の世界へと誘ってくれる。
お問い合わせ先
モンブランお客さまサポート
電話番号:0800-333-0102
URL: https://www.montblanc.com/ja-jp