Lifestyle

ドローン「HOVERAir X1 Smart」
まるで専属カメラマン。AIを活かしたドローンカメラが新しい旅行体験を紡ぎ出す

旅行先などで仲間と楽しみながら、ときにはひとりでセルフィー写真を撮ることはスマートフォンが普及してからというもの当たり前のことになっている。大切な瞬間を写真に残したいと思う気持ちは、カメラが普及した昔からあったものだが、“自撮り”が当たり前になったのはごく最近のことだ。しかし、そんなセルフィー写真も、テクノロジーの時代には大きな進化を見せようとしている。新型ドローン「HOVERAir X1 Smart」を使えば、専属カメラマンが自分たちに同行しているように、写真や動画を自由な位置から撮影することができる。

Text:Masakazu Honda
Edit:Misa Yamaji (B.EAT)

今のライフスタイルに溶け込む最新テクノロジー

「HOVERAir X1 Smart」はZero Zero Roboticsが開発したポケットサイズのカメラ搭載自律飛行型ドローンだ。

カメラ搭載ドローンとは撮影を主目的とした模型航空機のことで、最近では映画やドラマ撮影などでも頻繁に使われている。

ダイナミックに広がる風景や、俯瞰の写真に「一体これはどこから撮影したのだろう?」と目を止めたことがあるはずだ。そんな場所からの動画撮影の多くはドローンを使ったものであることが多い。

最近では超小型のドローンもいくつか発売されているが、この製品は従来のドローンとはひと味違う。

世界でもっともシンプルなドローンカメラ

スマートフォンを使ってセルフィー写真を撮影する際に、適度な距離を置いて適切な角度から写真を撮るための自撮り棒を使ったことがある方も多いことだろう。「HOVERAir X1 Smart」はまさに、AIを活用した最新の自撮り棒という表現がぴったりなのだ。

ドローンと聞くと「使いこなすのが難しいのではないか?」そう考えるかもしれないが、この製品を使うのに必要なことはただひとつ。スマートフォンと接続し、ドローンを離陸させるためにボタンを押すだけである。リモコンもない。すべて自動で完結するのである。

使い方は簡単。フライトモードを選択したうえでボタンをひとつ押すだけ。

飛行モードを設定したあと、手のひらに乗せて、カメラを見つめながら離陸ボタンを押せば、たった3秒でこの賢いカメラはユーザーの顔を覚えたうえで自動的に離陸してくれる。

どんな飛行モードであったとしても、「HOVERAir X1 Smart」は指定した撮影プロセスが終了、あるいは接続されたスマートフォンが撮影を終了するとユーザーの近くに戻ってくる。そっと手のひらを製品の真下にかざすと、ゆっくりと手のひらの上に自動着陸する。

製品を使うためのステップは、とてもシンプルだ。まず飛行モードを選択する。すると「HOVERAir X1 Smart」は完全にAIによる自動操縦が行われる。詳細な飛行モードはあとに紹介するが、例えばホバーモードでは飛行開始した位置に静止して、飛行させたユーザーの方を常に向いて追いかけてくれる。あるいはフォローモードであれば、ユーザーの後ろを一定の距離で追いかけ、常に中央に位置するように自動的に撮影される。

ユーザーの顔をカメラで認識し、自動的に撮影、終了したら再び手元に戻って来てくれる。

操作が簡単なことに加え、日本のユーザー向けに極めて重要なことがひとつある。それはこの製品がわずか99グラムになるように設計されていること。

実は、日本の航空法により100グラム以上のドローンは当局に届け出が必要になっている。「HOVERAir X1 Smart」が99グラムになっている理由は、まさにこの法律をクリアにするため。

登録は決して難しいプロセスではないが、届いたその日からカメラとして使えるという点は見逃すことができない。

カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色展開。日本版は折りたたみができない。代わりに100グラムを切る超軽量なコンパクトボディ。

実は、海外ではまた別の法律で規制されているため、本来はHOVERAir X1という別のバリエーションも存在する。そちらは折りたたみすることが可能なのだが重量は125グラム。

メーカーは日本市場のためだけに99グラムバージョンを作り上げたのだ。折りたたみすることはできないが、それ以外の機能性能はまったく変わらない。

まるで専任のカメラマンが付き添ってくれているよう

この最新のAIドローンカメラと一緒に出かけるなら、自然豊かな観光地やボルダリングパークなどの開けた場所がおすすめだ。1on1や3on3を撮影するために屋外のバスケットボールコートや、スケートボードパークに持ち出すのもよいだろう。ドローンの飛行許可があるサイクリングロードならば、サイクリングとの相性も最高だ。

俯瞰撮影ではゆっくりと上昇。上昇する高さはスマートフォンで選択可能だ。

その場で浮遊してくれるホバリングモードは、被写体としてユーザーを追いかけてくれるモードと、追いかけずに画角を固定したままリモートで動画あるいは写真を撮影してくれるモードがある。使い勝手は三脚に近い。

筆者が近隣の公園に持ち出し、撮影してみた。非常に簡単で画質もよい。

ズームアウトモードは、飛び立ってから設定した距離まで離れ、常にユーザーを中心に置いて飛び、撮影が終了すると戻ってくる。静止画も撮影できる。静止画モードにして1番遠い場所で3回赤いLEDが光ると、その3回分が静止画として自動撮影される。

上昇させながらズームアウトさせることもできるので、断崖絶壁で使えば、絶壁の向こう側の谷の底まで撮影できるなど、三脚や人の手では撮影できないような撮影も可能だ。

しかし、よりドローンらしい撮影は、やはり前述したフォローモード、あるいはオービットモード、俯瞰撮影といった撮影モードだろう。

フォローモードにして山の中をランニングするのも楽しい。「HOVERAir X1 Smart」を使ってトレイルランをチャレンジしてみると、まるであとから誰かがカメラマンとしてついてきてくれるように、きれいに追従しながら撮影してくれる。

「HOVERAir X1 Smart」の作例。

オービットモードにすると、自分の周りを衛星のようにくるくる回りながら撮影を行ってくれる。「HOVERAir X1 Smart」を見つめながら、手元のスマートフォンに向けて何か喋っておけば、すべてドローン自身が出すノイズをキャンセルしたうえで、自分の音声が正常に記録される。

俯瞰撮影はそのまま真上に上昇していき、カメラを真下に向け撮影を行う。芝生の上でみんな揃って真上を見ながら寝転がり、手を振りながら楽しんでいる様子を撮影するというのもよいだろう。

どのモードで撮影を行ったとしても、手ぶれ補正が極めて優秀に動作するため、水平を保ちながらぶれることなく撮影することができる。

さらにフォローモードでは時速25キロまで追従してくれるので、ほとんどの場合自転車を乗りながらでも真後ろを追従しながら目の前に広がっている風景を動画で捉えてくれる。

ロングドライブでの思い出作りに最適なパートナー

「HOVERAir X1 Smart」の長所はユーザーフレンドリーな操作性と高度な自律飛行機能に集約される。自律的に飛行してくれるからユーザーはドローン操作の複雑さに気を取られることなく、自分自身が動画の登場人物として、どのように振る舞おうかと撮影に集中することができる。

日常のカバンに入る大きさ。耐久性も抜群。

撮影した動画や写真は専用アプリを通じて簡単に編集して共有することが可能だ。ソーシャルメディア時代には重要な要素になる。

ドローンといえば、操縦の技術やどのように安定的に撮影をするかといった話題が先行しがちだ。多くの人にとって、それらは専門的で、使いこなすのが難しそうだといったハードルにつながっている。

しかし、「HOVERAir X1 Smart」に関していえば、多彩な自律飛行機能があるため、使いこなしたり操縦したりする必要がないのだ。

この製品は、クリエイターなどの専門家のためのものではない。ごく普通に日常、あるいは旅行などの非日常のシーンを思い出として残したい、そんな人にとっての最適なパートナーなのである。

「HOVERAir X1 Smart」の一般販売価格は、以下のとおり。

セット内容 価格(税込み)
基本パック 本体(AI飛行カメラ+バッテリー)*1、予備プロペラ*2、Type-Cケーブル*1、収納バッグ*1 ¥59,980
標準パック 本体(AI飛行カメラ+バッテリー)*1、バックアップバッテリー*1、予備プロペラ*2、Type-Cケーブル*1、収納バッグ*1 ¥64,980
プレミアムパック 本体(AI飛行カメラ+バッテリー)*1、バックアップバッテリー*1、充電ハブ*1、充電アダプター*1、予備プロペラ*2、Type-Cケーブル*1、収納バッグ*1 ¥69,980
オールインワンパック 本体(AI飛行カメラ+バッテリー)*1、バックアップバッテリー*2、充電ハブ*1、充電アダプター*1、予備プロペラ*2、Type-Cケーブル*1、収納バッグ*1 ¥74,980

HOVERAir
詳細は公式サイトまで:

https://jp.thehover.com/
製品に関するお問い合わせ先はこちら:
support.jp@thehover.com

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